YouTubeの動画を効率よく学習や資料化に活用するには、字幕をテキスト化できるサイトの利用が便利です。
公式の自動文字起こし機能だけでは精度が不十分な場合や、そもそも字幕が生成されない動画も存在します。
そんなときに役立つのが、外部の字幕テキスト化サイトやツールです。精度の高さはもちろん、操作のしやすさや対応言語、無料で利用できる範囲などはサービスごとに大きく異なります。
本記事では代表的なYouTube字幕テキスト化サイトを比較し、それぞれの特徴やメリット・デメリットを整理します。
利用目的に合わせて、最適なサービスを選ぶ参考にしてください。
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Part1.YouTubeの動画を文字起こし・テキスト化する方法
YouTube動画を学習や資料作成に活用する際には、音声をテキスト化して保存すると便利です。
ここでは公式機能やGoogleドキュメント、外部ツールを使ったYouTube文字起こしの具体的な方法を紹介します。
YouTubeの自動文字起こし機能を使ってYouTube字幕テキスト化
最も手軽に利用できる方法は、YouTubeに備わっている自動文字起こし機能を使うことです。
PC版YouTubeでは、動画画面下のメニューから「字幕」を選択すると、自動生成された字幕が一覧で表示されます。
字幕にはタイムスタンプが付いており、動画内の発言を追いやすい点がメリットです。
コピーしてテキスト化することも可能で、議事録やメモ作成に役立ちます。
ただし、自動認識のため誤変換が生じやすく、専門用語や雑音のある動画では精度が下がる点に注意が必要です。
それでも無料で利用でき、簡単に文字起こしできる点から、まず試すべき方法といえます。
Googleドキュメントを使って音声をテキストに変換する
公式機能で文字起こしができない場合や精度を高めたい場合には、Googleドキュメントの音声入力機能を活用する方法があります。
PCでGoogleドキュメントを開き、「ツール」から「音声入力」を選択するとマイクが起動し、再生中のYouTube動画の音声を自動的に文字化してくれます。
音声データを再生し、マイクアイコンをクリックすると文字起こしが始まります。なお、作業時はスピーカーから音が出ます。
十分な音量がないと文字起こしの精度も落ちてしまうため、作業場所に注意しましょう。
文字起こしツールを使用してYouTube字幕テキスト化
より効率的かつ高精度でテキスト化したい場合は、専用の文字起こしツールや字幕変換サイトを利用する方法もあります。
例えば、Maestra.aiやMedia.io、Noiz.ioなどのオンラインサービスは、動画URLを入力するだけで自動的に音声を解析し、テキスト化してくれて便利です。
これらのツールは多言語対応やタイムスタンプの自動付与、編集機能まで備えているため、公式機能やGoogleドキュメントよりも使い勝手が良い場合があります。
中には無料プランでも一定時間利用できるものがあり、まず試してみる価値があります。
ただし、無料版は利用制限があるケースも多く、ビジネス利用や長時間動画を扱う場合は有料プランの検討が必要です。
精度と効率を重視するなら、専用ツールの導入が最適解といえるでしょう。
Part2.YouTubeショート動画・ライブ配信で字幕を設定する方法
YouTubeでは通常動画だけでなく、ショート動画やライブ配信でも字幕を設定できます。
字幕を追加することで、視聴者の理解度が向上し、聴覚障害者や多言語ユーザーにも配慮した配信が可能になります。
ここでは具体的な設定方法を解説します。
YouTubeショート動画で字幕を設定する方法
YouTubeショート動画は短時間で内容を伝えるため、字幕を付けることで情報がより伝わりやすくなります。
設定方法は2つあり、まず動画編集段階で手動で字幕を入力する方法です。
YouTube Studioにアップロードした後、「字幕」メニューから新しい字幕を追加し、タイムラインに沿ってテキストを入力します。
もう一つは自動字幕生成を利用する方法で、YouTube側が音声認識を行い、自動で字幕を生成してくれます。
画面右上の「・・・」をクリックして、「字幕」を選択すれば字幕が表されます。
ただし、自動生成字幕は誤変換も多いため、アップロード後に必ず編集・確認することが大切です。
特にショート動画は数十秒と短いため、字幕修正にかかる負担も小さく、視聴者に伝わりやすい動画を作るうえでおすすめの方法です。
字幕を設定すれば、スクロール中のユーザーも内容を理解しやすくなり、再生数やエンゲージメントの向上にもつながります。
YouTubeライブ配信で字幕を設定する方法
YouTubeライブ配信では、リアルタイムに字幕を表示させることで、視聴者の理解度が向上し、より幅広い層に情報を届けられます。
設定にはまずYouTube Studioでライブ配信を作成し、「自動字幕を有効にする」をオンにします。
これにより、YouTubeの音声認識機能が自動で字幕を生成し、視聴者の画面に表示されます。
ただし、リアルタイム字幕は音声の明瞭さに依存するため、雑音が多い環境や専門用語が多い場合は誤認識が発生しやすくなります。
配信前にマイクや音響環境を整えることが重要です。
また、外部の字幕ソフトやOBSなどの配信ツールと連携して、より精度の高い字幕を表示する方法もあります。
ライブ配信に字幕を設定することで、聴覚障害者や外国語話者の視聴者も参加しやすくなり、配信のアクセシビリティと満足度が大幅に向上します。
関連記事:YouTubeのライブ配信を無料でダウンロードする方法を紹介
Part3.YouTube字幕テキスト化サイト徹底比較
YouTubeの字幕を効率的にテキスト化したい場合、専用の外部サイトを利用すると便利です。
サイトごとに精度や機能、使いやすさが異なるため、自分の利用目的に合ったサービスを選ぶことが重要です。
Maestra
Maestraは、AIを活用した高精度な自動文字起こしサービスで、YouTube動画の字幕テキスト化に対応しています。
URLを入力するだけで簡単に文字起こしでき、編集機能や多言語対応が備わっているのが特徴です。
特に英語や主要言語の認識精度が高く、国際的な利用者から評価を得ています。
さらに、生成された字幕をそのまま翻訳して利用できる機能もあり、学習用や海外動画の理解にも役立ちます。
無料プランでも一定の利用が可能ですが、長時間動画や高度な機能を使うには有料プランへの登録が必要です。
クラウドベースで動作するためインストール不要で手軽に利用できる点も強みです。
【メリット】
- AIによる高精度な文字起こしで主要言語に強い
- URLを入力するだけで手軽に利用可能
- 多言語翻訳機能を備えており海外動画の理解にも便利
- クラウドベースなのでインストール不要
- 編集機能付きで字幕修正や整形が簡単
【デメリット】
- 無料プランは利用時間や機能が制限されている
- 長時間動画を処理するには有料プランが必須
- 専門用語や固有名詞の誤認識が発生することがある
- 音質が悪い動画では精度が下がりやすい
- 海外サービスのため日本語サポートが不十分な場合がある
GitMind
GitMindは本来マインドマップ作成ツールとして知られていますが、YouTube字幕テキスト化機能も提供しています。
ブラウザから動画のURLを入力するだけで自動的に文字起こしが行われ、生成されたテキストはコピーやダウンロードが可能です。
無料で使える範囲が広く、手軽に試せるのが最大の魅力です。
ただし、自動生成のため精度は音声の明瞭さに左右されやすく、専門用語や複数人の会話では誤認識が発生する場合があります。
それでも学習用途や簡単なメモ取り、内容把握には十分実用的です。
UIがシンプルで初心者でも迷わず使える点も評価されており、「とりあえず無料で試したい」という人にはおすすめのサービスです。
【メリット】
- 無料で利用できる範囲が広い
- ブラウザ上で動作し、導入が非常に簡単
- UIがシンプルで初心者でも扱いやすい
- 文字起こし結果をコピーや保存して活用可能
- 他のマインドマップ機能と併用でき、学習整理に便利
【デメリット】
- 文字起こし精度は専門サービスに比べて低め
- 雑音や複数人の会話がある動画では誤認識が増える
- タイムスタンプ機能が弱く、詳細な解析には不向き
- 長時間動画の処理に向いていない
- 出力形式が限られておりカスタマイズ性に欠ける
Part4.YouTube自動文字起こし(テキスト化)ができない場合の対処法
YouTubeの自動文字起こし機能は便利ですが、環境や動画の設定によって正常に表示されないことがあります。
その場合は、字幕設定やブラウザ環境を確認したり、拡張機能や外部ツールを活用して解決する方法があります。
☆動画の字幕設定を確認する
まず確認すべきは、動画自体に字幕が有効化されているかどうかです。
投稿者が字幕機能をオフにしている場合や、言語設定が対応していない場合、自動文字起こしは利用できません。
また、動画が著作権保護や配信制限を受けている場合も字幕が生成されないことがあります。
対処法としては、別の動画で字幕機能が正常に動作するか確認すること、そしてYouTubeプレーヤー内の「設定」から字幕がオンになっているか確認することです。
場合によっては、言語を英語など対応言語に切り替えると字幕が表示されることもあります。
☆ブラウザを変更・アップデートする
自動文字起こしが表示されない原因のひとつに、使用しているブラウザ環境があります。
古いバージョンのブラウザでは最新のYouTube機能に対応できず、字幕がうまく表示されないケースがあります。
特にInternet Explorerのような旧式ブラウザでは正常に機能しないことが多いため、ChromeやEdge、Firefoxなど最新バージョンのブラウザに変更することをおすすめします。
また、ブラウザのキャッシュやCookieが不具合を引き起こす場合もあるため、削除してから再度試すのも有効です。
環境を整えることで、文字起こし機能が正常に使える可能性が高まります。
☆拡張機能や外部ツールを利用する
YouTubeの標準機能で自動文字起こしができない場合、ブラウザの拡張機能や外部ツールを活用するのも効果的です。
例えば「YouTube Transcript」や「Glasp」などのChrome拡張機能を追加すると、字幕が生成されていない動画でも文字起こしが取得できる場合があります。
また、Maestra.aiやMedia.ioなどの外部サイトに動画URLを入力してテキスト化する方法も有効です。
これらのツールは無料で利用できる範囲もあり、字幕が表示されない動画でも内容を記録するのに役立ちます。
公式機能に依存せず、複数の手段を知っておくことで安定した文字起こしが可能になります。
Part5.YouTubeを字幕付き(テキスト化)してダウンロードする方法
YouTube動画を学習や資料作成に活用する際、字幕付きでダウンロードできれば後から内容を確認するのに非常に便利です。
そこで役立つのがUniConverterです。
UniConverterは動画の変換や編集に加え、字幕の抽出やテキスト化にも対応しており、必要な動画を字幕付きで保存できます。
特に長時間の講義やセミナー動画を扱う際に効率的で、オフライン環境でも内容を確認したい人におすすめのツールです。
Step1.YouTube動画を保存する
まずはUniConverterを起動し、画面に表示されている「ダウンロード」をクリックします。
その後、YouTubeを開いてダウンロードしたい動画のURLをコピーします。
コピーしたURLは、UniConverterに貼り付けてください。
「ダウンロード」をクリックすると、自動的にダウンロードが始まります。
Step2.YouTube動画を文字起こしする
動画をダウンロードしたら、次に、UniConverterでテキスト化します。
UniConverterの「音声をテキストに変換」を選択してください。
次に、先ほどダウンロードした動画をアップロードします。
ファイルが表示されたら、画面右下の「声の言葉」を日本語に変更しましょう。
ここまで完了したら、最後に「エクスポート」を選択して完了です。
エクスポートが完了すると、出力先に指定したフォルダにテキストファイルが保存されます。
テキストファイルは編集できるので、必要であれば修正しましょう。
まとめ:YouTubeの動画をテキスト化してダウンロードしよう!
YouTubeの字幕テキスト化は、学習・情報整理・コンテンツ制作に役立つ便利な方法です。
公式の自動文字起こし機能は手軽ですが精度に限界があるため、目的に応じて外部サイトやツールを活用することが有効です。
Maestraの精度、GitMindの手軽さなど、サービスごとに強みは異なります。
自分の利用目的に合わせて最適な方法を選び、効率的にYouTubeの内容をテキスト化しましょう。