iPhoneでファイルやフォルダを手軽に管理したいとき、zipファイルに圧縮することは便利な方法です。とくに、複数の写真や書類をまとめて送信したり、ストレージスペースを節約したりしたい場合に役立ちます。
また、重要なデータを守るためには、zipファイルにパスワードを設定することもおすすめです。そこで今回は、iPhoneの標準機能や便利なアプリを使って、ファイルを圧縮する方法やパスワードのかけ方について解説します。
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Part1.zipファイルとは？
zipファイルとは、複数のファイルやフォルダを一つにまとめて圧縮した形式のことです。zip形式を利用することで、データ容量を減らしつつ、整理された形で保存や送信が可能になります。とくにメールやクラウドサービスでのファイル共有においては、データ転送量を減らし、作業効率を向上させるために広く使われています。
圧縮形式には他にもRARや7zなどがありますが、zip形式はその互換性の高さが特徴です。多くのデバイスやアプリでサポートされているため、初心者から上級者まで幅広いユーザーに利用されています。
また、zip形式は暗号化にも対応しており、パスワード保護を設定することでセキュリティ面でも優れた選択肢だといえます。
zipファイルに圧縮する仕組み
zipファイルの圧縮は、データの重複を見つけて効率的に再構成することで容量を削減する仕組みです。この手法は「可逆データ圧縮」と呼ばれます。
たとえば、同じ文字列が繰り返されるデータがあれば、その情報を一度だけ記録し、圧縮後に復元可能な形にします。このように、データを「無駄なく詰める」ことで、ファイルサイズを小さくします。
zip圧縮のデメリット
zipファイルで圧縮するデメリットとして、ファイルサイズの上限があることが挙げられます。たとえば、MP3やJPGといったメディアファイルはすでに十分な圧縮が行なわれています。そのため、zip圧縮は大幅な容量節約につながりません。
Part2.iPhoneでzipファイルに圧縮する方法
iPhoneは、標準機能やアプリを活用することで簡単にzipファイルを作成できます。とくにファイルをまとめたり、転送量を抑えたりしたい場合に便利です。そこで、iPhoneの標準機能、専用アプリ、オンラインツール、そしてPCを使って、ファイルやフォルダをzipファイルに圧縮する方法とパスワードのかけ方について紹介します。
①標準機能でzipファイル圧縮
iPhoneでは、「ファイル」アプリを使って手軽にzipファイルを作成できます。手順は簡単で、圧縮したいファイルやフォルダを選択し、「圧縮」をタップするだけです。作成されたzipファイルはそのままメールやメッセージで共有可能。
標準機能の最大の利点は、追加のアプリをインストールせずに使える手軽さです。ただし、パスワード保護などの高度な機能は対応していないため、セキュリティが求められる場合は他の方法を検討するとよいでしょう。シンプルな圧縮用途には十分な機能といえます。
②アプリを使ってzipファイル圧縮
App Storeでは、zipファイル作成に特化したアプリが多数提供されています。「iZip」や「WinZip」などの人気アプリを使えば、ファイルを選択して圧縮するだけでなく、パスワード保護やクラウドとの連携も可能です。
たとえば、iZipでは圧縮後に直接DropboxやGoogle Driveにアップロードできるため、クラウドを多用するユーザーにとって便利です。標準機能と比べて柔軟性が高く、とくにビジネス用途やプライバシーを重視する場合には最適な選択肢です。
ただし、アプリによってはzipファイルにパスワードをかけられない場合があります。アプリのインストール前に確認しましょう。
③オンラインツールを使ってzipファイル圧縮
ブラウザを活用してzipファイルを作成できるオンラインツールもあります。「ezyZip」や「オンラインZIPファイルメーカー」などが代表的で、ファイルをアップロードするだけで圧縮作業を完了できます。
この方法の利点は、特別なアプリをインストールしなくてもすぐに利用できる点です。一方で、インターネット接続が必要で、ファイルのアップロードにセキュリティリスクが伴う場合もあるため、個人情報や機密データには注意が必要です。短期的で軽い作業に向いています。
オンラインツールについても、zipファイルにパスワードがかけられるかどうかは千差万別なので、使用前に使い方を確認する必要があります。
④PC用ソフトでzipファイルを圧縮
iPhoneのファイルを一旦PCに移動してから圧縮する方法もあります。「WinRAR」や「7-Zip」などのソフトを使用すれば、高い圧縮率でzipファイルを作成可能です。
また、これらのソフトではパスワード保護やファイル分割などの機能も利用でき、iPhone単独では難しい複雑な設定を行えます。とくに大容量のファイルや細かい設定が必要な場合に適した方法です。
ただし、ファイル転送の手間が増えるため、作業の頻度や目的に応じて選択することをおすすめします。
Part3.【無劣化】動画を圧縮する詳しい方法
zip形式の圧縮の性質上、文書ファイルの圧縮には向いていますが、動画ファイルはすでに何等かの圧縮が施されているためzip形式で圧縮してもファイルサイズはあまり小さくなりません。その一方で、動画ファイルはサイズが大きくなりがちで、保存や共有の際に圧縮が必要になることも多いかもしれません。
そんなときに役立つのがWondershare UniConverterです。UniConverterは動画をzip形式に変換する機能こそありませんが、音声・動画そのものを圧縮する強力なツールとして知られています。
とくに魅力的なのが、圧縮率を自由に調整できる点です。高画質を維持したまま軽量化したり、さらなる圧縮でサイズを極限まで抑えたりと、用途に応じて柔軟に使い分けられます。また、直感的な操作画面で初心者でも簡単に扱えるのもポイントです。
そこで、UniConverterを使って動画を圧縮する手順を紹介します。
UniConverterで動画を圧縮する手順
Step1.圧縮したい動画ファイルの選択
UniConverterを立ち上げ、画面中央に表示される「動画圧縮」タブをクリックします（①）。
画面中央の「ファイル／フォルダを追加」ボタンをクリックし、圧縮したい動画あるいは動画の入ったフォルダを選択します（②）。
Step2.圧縮率の設定
動画がUniConverterに取り込まれるので、「サイズ変更」ボタンをクリックします（③）。
圧縮率を変更できるバーが表示されるので、「○」をドラッグ&ドロップし、圧縮率を小さくします（④）。
圧縮率の設定が終わると、「OK」ボタンをクリックします（⑤）。
Step3.圧縮の実行
「すべてを圧縮」ボタンをクリックすると、動画の圧縮が実行されます（⑥）。
チャイム音が鳴ると、圧縮された動画が出力されます（⑦）。
Part4.zipファイルに圧縮することについてのよくある質問
Q：zipファイルを圧縮したときに付けたパスワードを忘れてしまいました。展開することは可能でしょうか？
原則的に、パスワードを忘れてしまうとzipファイルを展開できません。しかし、パスワード解析ツールを使って展開できる可能性はあります。たとえば、「Lhaplus（ラプラス）」はパスワード解析機能をもった圧縮・展開ツールです。パスワードをしらみつぶしに探索することで、パスワードが見つかる可能性があります。ただし、探索には非常に時間がかかるので注意が必要です。
まとめ
iPhoneでファイルやフォルダをzipファイルに圧縮する方法には、標準機能や専用アプリ、オンラインツール、さらにはPC用ソフトを活用する方法があります。それぞれにメリットがあり、用途やセキュリティの必要性に応じて選べます。しかし、zip形式の圧縮の仕組み上、すでに圧縮されているMP4形式などの動画の圧縮には不向きです。
大容量の動画を効率よく圧縮したい場合にはWondershare UniConverterが最適です。UniConverterなら、動画の圧縮率を自在に調整し、ストレージを有効活用できます。また、使いやすいインターフェースで初心者でも簡単に操作可能です。iPhoneで作業が完結しない場合や、より高度な圧縮を求める方にとって、UniConverterは間違いなく便利なツールとなるでしょう。
