VLC Media Playerは動画の再生だけでなく、ファイル形式を変換する機能も備えています。
たとえば「動画の音声だけを抽出して楽しみたい」「iPhoneやPCに保存しているMP4動画をMP3に変換したい」などの要望も、VLC Media Playerを使えば簡単に実現できます。
そこで本記事では、VLC Media Playerを使ってMP4ファイルをMP3に変換する具体的な手順と、よりシンプルかつ高品質に変換できる代替ソフト「Wondershare UniConverter」について詳しく解説します。
All-in-one ツールボックス:動画/音声/画像変換、動画/音声ダウンロード、動画編集、録画、圧縮.....すべてできる!

Part1.VLC media playerでMP4をMP3に変換する手順
VLC Media Playerは、動画の再生だけでなく、ファイル形式の変換も可能です。こちらでは、MP4を音声ファイルであるMP3に変換する具体的な手順を紹介します。
手順1. VLC Media Playerを起動する
まずはVLC Media Playerを起動し、メニューバーから「メディア」を選択します。次に、プルダウンメニューの中から「変換/保存(R)...」をクリックしてください。
手順2. 変換するファイルを追加する
「ファイル」タブが開いた状態で「追加(A)...」ボタンをクリックし、MP4ファイルを選択します。複数のファイルを一度に選択することも可能です。ファイルが追加されたら、画面下部の「変換/保存(V)」ボタンをクリックしてください。
手順3. 変換設定をおこなう
変換設定画面が表示されたら「プロファイル」のプルダウンメニューから「Audio - MP3」を選択します。
手順4. 出力先とファイル名を指定する
「出力ファイル」の項目にある「参照(R)」ボタンをクリックし、変換後のMP3ファイルの保存先とファイル名を指定します。ファイル名の末尾に「.mp3」を付けるのを忘れないようにしましょう。
手順5. 変換を開始する
「開始(S)」ボタンをクリックすると、変換が開始されます。変換にかかる時間はファイルのサイズによって異なりますが、プログレスバーが右端まで到達すれば完了です。
関連記事:【解決済み】VLCがDVDを再生できない場合のさまざまな解決策
Part2.より手軽にMP4をMP3に変換したい方にはUniConverterがおすすめ
VLC Media Playerは無料かつ多機能な優れたツールですが、変換時の詳細設定が複雑でわかりにくいと感じる方もいるかもしれません。また、変換エラーが発生することもあり、安定性に欠ける場合もあります。
より簡単かつ高品質にMP4をMP3に変換したい方には、UniConverterがおすすめです。UniConverterは、動画変換、圧縮、編集、ダウンロード、DVD作成など、さまざまな機能が搭載されたオールインワンソフトです。
UniConverterの特徴は、次の項目で詳しく解説します。
UniConverterの特徴
UniConverterの特徴は、誰でも直感的に操作が可能なUIデザインと、その機能の多さです。
動画・音声のファイル形式変換はもちろん、データの圧縮、ダウンロード、動画のダウンロードや画面録画、AIを用いた品質向上までがこのソフトだけで完結します。
変換もGPUアクセラレーションに対応しているので、VLC Media Playerよりも速くMP4をMP3に変換可能です。
ただMP4データを変換したいだけでなく、あらゆる作業を1つのソフトで完了したい方にはniConverterをおすすめします。
対応OS |
Windows XP/ Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10 / 11 macOS 10.10以降 |
特徴 |
変換できるフォーマットは1,000以上 MP4からMP3への変換以外の機能も充実 |
VLC Media PlayertとUniConverterの性能比較表
VLC Media PlayertとUniConverterの性能比較は、以下の通りです。
項目 |
VLC Media Player |
Wondershare UniConverter |
---|---|---|
変換速度 |
一般的な速度 |
高速 |
変換工程数 |
多い |
少ない |
変換後の品質 |
劣化する可能性あり |
同等~それ以上の品質 |
対応形式 |
一般的な形式に対応 |
1,000種類以上の形式に対応 |
バッチ変換 |
可能 |
可能 |
出力ファイルのサイズ調整 |
手動で設定可能 |
プリセットに従って調整可能 |
UniConverterでMP4をMP3に変換する手順
UniConverterを使ってMP4をMP3に変換する手順は非常にシンプルです。こちらでは、その手順を詳細に解説します。
Step1. 変換したいMP3ファイルの追加
UniConverterを起動し、メイン画面左側にある「変換」タブを選択します。画面中央の「+メディア」をクリックして、変換したいMP4ファイルをインポートしてください。ファイルをドラッグ&ドロップで追加することも可能です。
Step2. 出力形式をMP3に設定
画面下部にある「変換後の形式」から「音声」タブを選択し、メニューから「MP3」を選びます。音質は「オリジナルと同じ」または「高品質」など、用途に合わせて選択しましょう。
Step3. 出力先を指定して変換開始
画面下部の「保存先」で変換したファイルの保存先を指定します。最後に「変換」ボタンをクリックすると変換が開始されます。複数のファイルを同時に変換したい場合は「すべてを変換」ボタンをクリックしてください。
Step4. 変換完了したファイルの確認
変換が完了すると「完了」タブにファイルが表示されます。ファイルの横にあるフォルダアイコンをクリックすると、保存先のフォルダが開き、変換されたMP3ファイルを確認できます。
Part3.MP4をMP3に変換する際に知っておきたい知識
こちらでは、MP4ファイルをMP3に変換する際に知っておきたい知識について解説します。
※可逆圧縮と非可逆圧縮について
音声ファイルの圧縮方法には「可逆圧縮」と「非可逆圧縮」の2種類があります。
MP3は非可逆圧縮であり、ファイルサイズを小さくするために人間の耳では聞き取りにくい音をカットしています。そのため、圧縮前の音質を完璧に保つことはできません。
音質を最優先したい場合は、可逆圧縮であるFLACやALACといった形式を選ぶと良いでしょう。
Part4.「VLC media playerでMP4をMP3に変換」に関するFAQ
最後に、VLC media playerでMP4をMP3に変換する方法に関するFAQを紹介します。
Q1.変換したMP3ファイルに音が入っていません。どうすれば良いですか?
A1.VLC Media Playerでの変換時に音が出ない場合、コーデックの設定が正しくない可能性があります。
確認する場合は、まず変換設定画面のプロファイルで歯車のアイコンをクリックし、プロファイル設定を開きます。続いて「音声コーデック」タブで、コーデックが「MPEG Audio」になっているか、ビットレートが適切に設定されているかを確認した後で、もう一度出力してみましょう。
Q2.MP4以外にWMVやMOVもMP3に変換できますか?
A2.VLC Media PlayerはWMVやMOV、AVIなど、さまざまな動画ファイル形式に対応しています。
変換手順はMP4の場合と基本的に同じです。ただし、対応している形式であっても、ファイルによっては変換に失敗することもあるため、うまくいかない場合は対応ファイル数が1,000種類以上あるUniConverterを試してみましょう。
まとめ
VLC Media Playerは、無料でありながら動画ファイルの形式変換もできる便利なツールです。メニューから「変換/保存」を選び、プロファイルでMP3を選択するだけで簡単にMP4をMP3に変換できます。ただし、変換エラーが起きやすい、設定が複雑といったデメリットも存在します。
より手軽かつ安定的に変換をおこないたい場合は、UniConverterを検討してみましょう。UniConverterには直感的な操作性、高速変換、高品質な出力など、VLC Media Playerの弱点を補う多くのメリットがあるので、1度使用すればその有用性がわかるでしょう。