昨今、オーディオブックやポッドキャストなど、目ではなく耳で情報を獲得するということが主流になってきています。
その流れの影響か、最近では会議資料にあらかじめ用意した文章を音声として読み上げる機能を使用するなど、ビジネスの場でも文章の音声変換を利用する人が増えているようです。
そこで本記事では、文章を音声データに変換して使用する方法を解説していきます。
無料で使用できるスマホアプリに関する情報もまとめたので、文章を音声データに変換して活用したいと考えていた方はぜひ最後までご覧ください。
All-in-one ツールボックス:動画/音声/画像変換、動画/音声ダウンロード、動画編集、録画、圧縮.....すべてできる!

Part1.文章を音声データに変換するメリット
まずは、まだ文章を音声データに変換することの有用性にピンときていない方に向けて、文章を音声に変換するメリットを解説します。
目が不自由な人でも文章を音声で聞くことができる
まず最も想像しやすいメリットは、目が不自由な方でも小説や資料など文章で書かれた媒体を楽しめるようになるということではないでしょうか。
特に最近のスマートフォンやパソコンは小型化の一途を辿っているので、高齢者の方は老眼で文字が読めずに悩んでいるという話もよく聞きます。
そのような方に向けて、文章を音声データに変換して同じ内容を耳からでも楽しめるようにすれば、情報の獲得がスムーズにおこなえ、たとえばお孫さんが読んでいる本の話ができるようになるのではないでしょうか。
性別・年齢を指定して読み上げさせることが可能
続いてのメリットは、性別や年齢を指定して文章を読ませることができるという点です。
冒頭で会議の話を出しましたが、人によっては大きな声を出すことが苦手で上手く話せなかったり、声が低いことで会議室の奥まで声が届かないということもあるのではないでしょうか。
その場合、たとえばよく通ると言われている若い女性の声で文章を読み上げさせれば、会議室にいる全員に声がハッキリと届くだけでなく、女性が読み上げるので会議特有の堅い文章もやわらかい印象で聞いてもらうことができるかもしれません。
もちろん、他にも「声劇シナリオの下読みとして、各キャラクターごとの年齢・性別に合わせた声で読み上げさせたい」のような専門的な内容に音声変換を活かすことも可能です。
動画に使う台本の内容を音声化できる
また、最近の動画共有プラットフォームの人気に合わせて、台本の内容をそのまま読み上げさせて解説動画を作る際にも文章の音声化は役立ちます。
昨今の文章を音声データに変換するスマホアプリは「音声データを自動で字幕化する」という機能を有しているものも多いので、特に1人で解説動画を作成している人にとっては使わない手がないほどの有用な機能なのではないでしょうか。
このように、文章を音声に変換する機能はプライベートなものだけでなくビジネスの場でも活用されはじめており、多くのクリエイターや会社員にメリットをもたらすものになっています。
Part2.文章を音声データに変換するデメリット
続いて、文章を音声に変換する際のデメリットについて解説します。
どうしてもイントネーションや抑揚で気になる箇所が出てくる
文章を音声に変換するサイトのほとんどは「AIによる音声合成」を使用しています。
昨今はAIの進化もめざましいのでほとんどの場合は正しいイントネーションや抑揚で話してくれるのですが、やはり完ぺきとはいえないため、一部音声はAIの独特なイントネーションになってしまいます。
最近はこれらの癖がある読み方を許容してくれる人が増えたものの、使用者側からすると気になる部分も多くなってしまうでしょう。
漢字の読み方で間違いが発生する
これは特に日本語で多く起こる問題ですが、文章を音声に変換するスマホアプリでは時おり「漢字の音訓読みが間違った状態で変換される」ということが発生します。
有料の音声変換アプリであれば後から読み方を変更させることもできますが、無料で使用できる音声変換アプリにその機能はついていないことが多いので、読みを直せずに歯がゆい思いをすることもあるでしょう。
このようにまだ完ぺきではない音声変換アプリですが、それでも先に挙げた十分なメリットを求めて使用する人は増える一方なので、次の項目からは実際に文章を音声に変換できる無料アプリ(一部有料)を紹介していきます。
Part3.文章を音声データに変換できるスマホアプリ(一部ソフト)を厳選して3つ紹介
ここからは、文章を音声に変換できるスマホアプリ(一部ソフト)を厳選して3つ紹介します。
文章の音声変換や音声の文字起こしができる高機能ソフト【Wondershare UniConverter】
UniCOnverterは、AIを使って文章を音声データに変換できるだけでなく、音声から文章を作成することもできる高機能な変換ソフトです。
音声化する際の読み方や声の調子も細かく指定できるので、「女性の声でナレーション風に」や「子どもの声で会話するように」という指示も可能です。
その他にもトップページの画像を見れば分かってもらえるように、オーディオだけでなく動画・画像に対しても多様な変換・編集にUniConverterは対応しているので、気になった方はUniConverterの試用版をインストールして機能を試してみましょう。
※記事の後半では、UniConvberterを使って文章を音声に変換する方法を解説します。
対応OS |
Windows XP/ Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10 / 11 macOS 10.10以降 |
特徴 |
|
・メリット
|
デメリット
|
文章を音声に変換できるシンプルなスマホアプリ【読み上げ「ゆっくり棒読みトーク」】
読み上げ「ゆっくり棒読みトーク」は、その名の通りYouTubeやニコニコ動画などで有名な「ゆっくり実況」の音声で文章を読み上げさせることができるスマホアプリです。
かなりシンプルなUIデザインなので初心者でも使いやすく、読み上げ音声の速度調整や声の種類の設定もできるのでかなり高機能なアプリと言えます。
もちろん音声ファイルとしての書き出しも可能なので、スマホで気軽に文章を音声に変換したい人にはおすすめです。
対応OS |
iOS / Android |
特徴 |
|
・メリット
|
デメリット
|
ずんだもんのボイスが使える音声変換アプリ【ずんだボイス】
ずんだボイスは、ガチャを回すことで最大87種類の声を使うことができる音声変換アプリです。
最も有名なずんだもんの声はもちろん、VOICEVOXに登録されている他キャラクターの声も使うことができるので、どの声を使うかによって自分なりの個性を出せるところがずんだボイスのメリットです。
イントネーションやスピード、トーンの変更機能もあり、もちろん音声データの保存もできるので動画制作にも役立てることができます。
ただし商用利用をする場合はアプリの利用規約とVOICEVOXの利用規約をどちらも確認しなければならないため、商用利用を考えている人は気を付けましょう。
※読み込ませた文章のデータは収集されないので、セキュリティ面は安心です。
対応OS |
iOS / Android |
特徴 |
|
・メリット
|
デメリット
|
Part4.文章を音声に変換する方法
ここからは、先ほど紹介したUniConverterで文章を音声に変換する方法を解説します。
UniConverterで文章を音声に変換する手順
Step1.ホームから「オーディオ」→「テキスト読み上げ」をクリック

Step2.読み上げさせたい文章ををコピー&ペースト(1回に2,000文字まで)

Step3.「シナリオ」と読み上げて欲しいモデルを選択し「生成」をクリック

あとは「エクスポート」をクリックするだけで、簡単に文章を音声データに変換してダウンロードすることができます。
※声のトーンは各オーディオタイプごとにそれぞれ3種類が用意されているため、計18種類の中から選ぶことが可能です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は文章を音声に変換できるスマホアプリについて解説しました。
AIの進化によって音声変換アプリも進化しているので、今ではYouTubeに挙げられている解説動画の音声がそこまで気にならなくなった方も多いのではないでしょうか。
数年前までは「実用化は難しいのでは」と言われていたものが遂にここまでクオリティを挙げてきたので、これまで気になっていたけれど音声変換アプリを使ったことがないという方は、ぜひこの機会に使用を検討してみてください!