Clipchamp(クリップチャンプ)は、初心者からプロまで幅広いユーザーが手軽に利用できる、クラウドベースの動画編集ツールです。Windowsに標準搭載されているツールであるため、手っ取り早く動画編集したい方は使い方や機能を知りたいかもしれません。また、Windows以外のOSを利用しているPCユーザーは、Clipchampの代わりとなる動画編集ツールを知りたいかもしれません。
そこで今回は、Clipchampの使い方や便利な機能、代替ソフトについて紹介します。
Part1.Clipchamp(クリップチャンプ)とは
Clipchampは、マイクロソフトが2021年に買収した企業および主力製品であるウェブベースの動画編集ツールです。ClipchampはWindows11に標準搭載され、初心者からプロまで幅広いユーザーに向けて設計されています。
有料版と無料版の違い
Clipchampには、有料版(Essential)と無料版があります。の有料版と無料版の主な違いは、アクセスできる機能やリソースにあります。無料版でも基本的な動画編集は可能で、編集できる動画の長さに違いがないものの、有料版になると豊富なテンプレートやストック素材、フィルターを利用可能です。また、ロゴ機能やクラウドの利用など、ユーザーにとって便利な機能を手に入れることが可能です。
Clipchamp(クリップチャンプ)の便利な機能
Clipchampには、カット編集以外にも、動画編集を簡単かつ効率的に行うための便利な機能がいくつも備わっています。以下に、その代表的な機能を紹介します。
①豊富なテンプレート
Clipchampには、YouTube動画、SNS広告、プレゼンテーション、スライドショーなどに最適化されたテンプレートが豊富に用意されています。これらのテンプレートを使用することで、動画編集初心者でもプロフェッショナルな動画を短時間で作成できます。
②ストック素材の提供
Clipchampは、動画や音楽、画像などのストック素材を提供しています。特にプレミアムプランでは、数千の高品質なストック素材を利用でき、独自の映像を手軽に作成することが可能です。
③AIを活用した音声合成機能
ClipchampはAIによる音声合成機能を提供しており、テキストを入力するだけでナレーションを作成できます。これにより、音声を録音する手間を省き、プロのナレーターのような音声を素早く作成できます。
④企業ロゴの追加
有料版では、企業のロゴや特定のブランディング素材を動画に簡単に追加でき、ブランド一貫性のある動画コンテンツを作成するのに役立ちます。
Part2.Clipchamp(クリップチャンプ)の使い方
Clipchampはマイクロソフトが用意する標準搭載可能な動画編集ツールであるものの、すぐさま利用できるわけではありません。そこで、Clipchampのインストール方法から簡単な動画編集方法まで解説していきましょう。
Clipchamp(クリップチャンプ)のインストール方法
Clipchampには、クラウド版以外にも、Windowsにインストールするアプリがあります。クラウド型は、ファイルの読み込み時間、出力時間がインターネットの通信速度に影響するというデメリットがあるため、インストール型のアプリを利用することも可能です。
フォトアプリから「ビデオエディタ」を起動すると、Clipchampのインストール画面が表示されるので、「Microsoft Clipchampをインストールする」ボタンをクリックします。すぐにMicrosoft Storeに遷移し、「インストール」ボタンをクリックします。
Clipchamp(クリップチャンプ)で動画編集する方法
例として、Clipchampで動画のカット編集をしてみましょう。
まず、編集したい動画をClipchampにインポートします。次に、Clipchampに取り込まれた動画をタイムラインまでドラッグ&ドロップします。タイムライン上の動画の両端をマウスで移動させることで、動画をカット編集することが可能です。カット編集が終わると、「エクスポート」するだけです。
Part3.Clipchamp(クリップチャンプ)の代替ソフト
ClipchampはWindows11に標準ソフトです。macOSやLinux、Androidなど別のOSで同等の動画編集ソフトを利用したいという方がいらっしゃるかもしれません。また、ほかの動画編集ソフトと比較したいという方もいらっしゃるでしょう。そこで、Clipchampの代替ソフトを紹介します。
①AviUtl
AviUtlは、完全無料でダウンロード・使用できる動画編集ソフトです。非常に軽いソフトで、低スペックなPCでも動作が速いです。
②Wondershare UniConverter
Wondershare UniConverterは、動画や音楽といったファイル形式を異なるものに変換できるファイルコンバーターです。
③Kdenlive
Kdenliveはオープンソースの無料動画編集ソフトで、Linux、Windows、macOSで使用できます。
④OpenShot
OpenShotは、Windows、Linux、macOSで使用可能なフリーの動画編集ソフトです。
⑤Shotcut
Shotcutはオープンソースの動画編集ソフトで、Windows、Linux、macOSで動作します。
⑥Lightworks
Lightworksは映画制作などの業界でも使用される高機能な編集ソフトで、Windows、Linux、macOSで動作します。
⑦Hitfilm Express
HitFilm(無料版は旧HitFilm Express)は、無料でありながら、プロレベルの編集ツールを提供しています。このソフトはWindowsとmacOSで利用可能です。
Part4.動画を編集できるAI対応ソフトオススメ
動画編集ツールは特殊な操作性であることが多く、初心者にとってとっつきにくい側面があります。そのため、Clipchampに代わるベストな動画編集ツールを知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
おすすめの動画編集ツールがWondershare UniConverterです。ユーザーフレンドリーなUIやクリック、ドラッグなど簡単な操作で動画編集が可能です。また、最低限の動画編集機能だけを厳選しているため、初心者でも容易に動画編集が可能です。
そこで、UniConverterを使って動画編集する手順を紹介します。
UniConverterで動画編集する方法
Step1. 編集したい動画の読み込み
UniConverterを起動し、画面中央に表示される「動画編集」をクリックします(①)。
画面左上の「ファイル」アイコンをクリックし、編集したい動画を選択します(②)。
Step2. 動画編集ツールの操作
UniConverterに動画が取り込まれます。たとえばカット編集する場合には、「はさみ」アイコンをクリックします(③)。
「トリム」というウィンドウが表示されます。ウィンドウの下にタイムラインが表示されるので、赤枠の両端をドラッグしましょう(④)。
動画が短くなったことが確認できます(⑤)。
Step3. 動画編集の実行
カット編集が終わると、「OK」ボタンをクリックします。
カット後の動画が表示されます。「開始」ボタンを押すことで、カット編集が開始されます(⑦)。
チャイム音が鳴ると、カット編集の終了です。カット後の動画が出力・保存されます(⑧)。
まとめ
ClipchampはWindowsに標準搭載されている動画編集ツールであるため、簡単な動画編集であれば無料版で十分機能します。その一方で、Windows以外のOSを使用しているユーザーのなかには、Clipchampと同等、もしくはそれ以上の動画編集ツールを使いたいという方もいらっしゃるかもしれません。
Wondershare UniConverterは、初心者でも簡単に動画編集可能なソフトです。トリミングやクロッピングといった基本的な動画編集に加え、ボイスチェンジャーやAIを駆使した動画調整機能など、Clipchampに劣らない動画編集機能を搭載しています。動画編集以外にも、動画ファイル形式の変換や動画共有サイトから動画をダウンロードできるなど、付加価値が高いので、ぜひ試してみてください。