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DVDのIFO・BUPファイルとは?ファイルの再生やMP4への変換方法について解説
編集者 Takashi • 2024-11-15 11:44:08
DVDの再生時、上手くいかずフォルダが展開されることがあります。その時に現れるのが「ifo」や「bup」という拡張子ファイルです。しかしifoやbupファイルはそのまま再生することはできません。今回はifoファイルやbupファイル、MP4への変換ソフトについてご紹介します。
結論から言うと、後述する理由によりifoやbupはそのままで再生するには専用の再生ソフトを必要とするためやや手間がかかる傾向にあります。例えばiPhoneやandroidなどのスマートフォンに動画を入れ、出先で鑑賞する時、ifoファイルのままだとスマホ対応の再生ソフトが無い場合も多く、その場合は諦めざるを得ません。なのでifoをそのまま再生するよりも、一旦「mp4」などの汎用性が高く様々な再生プレイヤーで見ることが出来る形式に変換するのがおすすめです。形式変換ができるツールについては記事の後半でご紹介します。
Part1.DVDのIFO・BUPファイルとは
動画用のDVDは、BUP、VOB、IFOといったファイル形式のファイルから構成されています。映像データは主にVOBファイルに格納されているのに対して、IFOファイルやBUPファイルはこうした映像データの補助的な役割を果たしています。
IFOファイルの概要
動画用DVDには、メニュー情報やチャプター情報、字幕情報、オーディオ設定、アスペクト比や画面フォーマットといった動画に関するメタデータが含まれています。こうしたメタデータを格納しているのがIFOファイルです。DVD再生ソフトは最初にIFOファイルを読み込んだのちに、DVDの映像内容を再生します。
IFOファイルはDVDのVIDEO_TSフォルダに、映像本体を格納したVOBファイルとともに入っています。ユーザーはIFOファイルを開かなくても、VOBファイルを直接開くことで、動画を視聴することができます。このため、ユーザーがIFOファイルを直接開く必要はありませんが、DVD用のオーサリングツールで開いたり、動画用DVDを作成する際にIFOファイルを作成したりすることは可能です。
BUPファイルの概要
BUPファイルとは、さまざまなアプリケーションが作るバックアップ用ファイルのことです。動画用DVDの場合、BUPファイルには、メタデータを格納しているIFOファイルのコピーとなっています。
DVD再生ソフトは、動画を再生する際にIFOファイルが不足していたり損傷していたりする場合には、IFOファイルの代わりにBUPファイルを読み込みます。このBUPファイルをもとに、DVDに格納された動画を再生することが可能です。BUPファイルのおかげで、DVDの信頼性を高めることが可能となります。
BUPファイルもIFOファイルと同様に、DVD再生ソフトやDVD用のオーサリングツールが利用するものです。ユーザーが直接BUPファイルを開くことはありません。
Part2.IFO・BUPファイルを再生するについて
IFOファイルの再生方法
IFOファイルを再生するには、DVDプレイヤーやDVD再生ソフトが必要となります。IFOファイルをダブルクリックすると、IFOファイルと関連付けられたDVD再生ソフトが開き、IFOファイルを読み込んだのち、映像が格納されているVOBファイルが再生されます。
IFOファイルを直接開いて編集したい場合でも、DVD用のオーサリングツールが必要です。VIDEO_TSフォルダ内にアクセスすると、BUPファイルやVOBファイルとともにIFOファイルがあるので、オーサリングツールでIFOファイルを開きましょう。
BUPファイルの再生方法
BUPファイルの正体は、IFOファイルをコピーしたものです。IFOファイルが破損もしくは不足している場合には、DVD再生ソフトがBUPファイルを使用します。このため、動画を視聴したいユーザーが直接BUPファイルを開くことはありません。
BUPファイルを再生するためには、BUPファイルの拡張子「.bup」を「.ifo」という拡張子に変更して、IFOファイルに書き換えるだけです。すると、DVD再生ソフトで拡張子を変更したBUPファイルを開くことができます。ただし動画用DVDは通常、書き込み不可なので、DVDをリッピングしたのち、抽出されたIFOファイルを編集する必要があります。
IFO・BUPファイルが再生できない原因
BUPファイルが再生できない原因はいくつか考えられます。BUPファイルはあくまでIFOファイルのバックアップなので、再生自体はできません。BUPファイルが再生されない理由や、それに関連する問題は以下のようなものが考えられます。
①BUPファイル自体は再生用ではない
BUPファイルは、IFOファイルが破損した際に使用されるバックアップファイルです。映像や音声データを含んでいないため、通常のメディアプレーヤーでは再生できません。BUPファイルを直接再生することはできず、再生するためにはVOBファイルを再生する必要があります。
②IFOファイルの破損
IFOファイルが破損している場合、DVDプレーヤーはBUPファイルを使用して再生を試みます。しかし、BUPファイル自体が破損している、または読み取れない場合、DVDの再生が失敗する可能性があります。
③ファイルの関連付けが正しくない
DVD再生用のソフトウェアが正しくインストールされていない場合や、関連付けが適切でない場合、BUPファイルを認識できないことがあります。DVD再生に適したソフト(VLCメディアプレーヤーやPowerDVDなど)がインストールされているか確認してください。
④DVD全体の破損または劣化
ディスクが傷ついていたり、劣化していたりすると、IFOやBUPファイルを含むディスク全体が読み取れなくなり、再生できないことがあります。この場合、ディスクの状態を確認し、別のドライブやデバイスで試してみることが推奨されます。
⑤DVDドライブやソフトウェアの問題
ドライブ自体が故障している、またはドライバーが古いと、正しくBUPファイルを読み込めない場合があります。また、使用しているDVD再生ソ
関連記事:【最新】Windows10でVOBフアイルを再生する方法やおすすめソフトを徹底解説
Part3.IFO・BUPファイルをMP4に変換できるソフト3選
IFOファイルにはDVDの動画についてのメタデータが格納されています。IFOファイルを編集することで、動画のアスペクト比や解像度などの情報を更新することが可能です。
IFOファイルをMP4など動画ファイルに変換することは、こうしたIFOファイルに格納された情報を反映させる意味があります。以下では、IFOファイルをMP4に変換できるソフトを3つ厳選して紹介します。
なお、BUPファイルはIFOファイルのコピーですので、BUPファイルをIFOファイルに書き換えたのち、MP4などの動画ファイルに変換することが可能です。
IFO・BUPファイルをMP4に変換ソフト1:Wondershare UniConverter
Wondershare UniConverterは、Wondershareが開発した多機能ファイル変換ソフトです。MP4、AVI、MKVなど様々な動画ファイル形式に対応するだけでなく、動画の編集や再生、DVDのリッピングや書き込みなど、動画用DVDに関する多くの機能を搭載しています。洗練されたUIでIFOファイルの読み込みも直感的な操作で簡単に行なえます。
対応OS |
Windows、MacOS |
主な機能 |
高速変換、動画のダウンロード、画面録画、DVDのリッピング、動画編集、動画再生、字幕の調整 |
メリット |
IFOファイルの読み込み方法がわかりやすい |
デメリット |
商用DVDにかけられたプロテクトを解除できない |
IFO・BUPファイルをMP4に変換ソフト2:Aiseesoft動画変換 究極
Aisensoft動画変換 究極は、H.264、Xvidなど500以上のファイル形式に対応した動画変換ソフトです。ビデオ強化技術により、動画の画質・音質を維持したまま変換することが可能です。
また、DVDのリッピングや自作の動画用DVDの作成、動画のトリミングや字幕の挿入、ノイズの除去など、動画編集機能も搭載しています。
対応OS |
Windows、MacOS |
主な機能 |
高速変換、豊富な 動画編集機能、字幕・オーディオトラックの調整、動画に3D効果を追加 |
価格 |
1カ月ライセンス 4,100円 永久ライセンス 8,225円 ※無料版あり |
メリット |
豊富なエンコード機能 |
デメリット |
IFOファイルの操作がわかりにくい |
IFO・BUPファイルをMP4に変換ソフト3:Movavi Video Converter
Movavi Video Converterは、Movaviが開発した動画変換ソフトです。MP4、MKV、MOVなど多くの動画ファイル形式のほか、MP3、WAV、AACといった音楽形式ファイル、WEBP、PNGなどの画像フォーマットにも対応しています。複数のファイルの同時変換や動画のトリミング・クロッピング、字幕の追加といった動画編集機能、さまざまなデバイス用のプリセットが用意されています。
対応OS |
Windows、MacOS |
主な機能 |
高速変換、ビデオ圧縮、AIによるビデオのアップスケーリング |
価格 |
7,100円(税込) ※7日間の体験版あり |
メリット |
AIを活用した動画編集が可能 |
デメリット |
体験版の使用期間が短い |
Part4.高速でIFO・BUPファイルを変換するおすすめツール
IFOファイルやBUPファイルは動画用DVDのメタデータを含む重要なファイルです。IFOファイルを変換することで、映像を格納したVOBファイルを一括して1つの動画ファイルに変換することが可能です。また、IFOファイルをオーサリングツールで編集したのち、自分の好みの解像度やアスペクト比に直して、DVDに含まれている動画をカスタマイズすることも可能です。
こうしたIFOファイルやそのバックアップファイルであるBUPファイルを変換するのにおすすめなのが、Wondershare UniConverterです。洗練されたUIであるため、初心者には操作しづらいIFOファイルの取り扱いも容易に行なえます。
そこで、UniConverterを使ってIFOファイルをMP4に変換する手続きについて紹介します。BUPファイルについても同様で、拡張子を「.bup」から「.ifo」に変えてBUPファイルをIFOファイルに直したのち、別のファイル形式の動画に変換できます。
UniConverterでIFO・BUPファイルをMP4に変換する手続き
Step1. UniConverterの立ち上げ
UniConverterを立ち上げ、画面上部に表示される「変換」タブをクリックします(①)。
Step2. IFOファイルの読み込み
画面左上に表示される「ディスク」アイコンをクリックし、「IFOファイルを読込」を選択します(②)。
DVD内の「VIDEO_TS」フォルダにIFOファイルが保存されていますので、IFOファイルを選択しましょう(③)。
DVDロードモードに切り換わるので、お好みの選択をします。今回は「メイン動画」を選択し、「OK」をクリックします(④、⑤)。
Step3. 変換後のファイル形式や品質を設定
メイン動画がUniConverterに取り込まれるので、「出力形式を一括指定」を選択します(⑥)。
お好みのファイル形式、品質を選びましょう(⑦)。
Step4. MP4ファイルに変換
元の画面に戻って「変換」を押すと、MP4ファイルが出力されます(⑧)。
Part5.IFO・BUPファイルに関するよくある質問
Q1:IFO・BUPファイルを直接開くことは可能ですか?
IFOファイルを開くためには、DVD再生プレイヤーやDVD再生ソフトが必要です。IFOファイルがDVD再生ソフトに関連付けられている場合には、VIDEO_TSフォルダ内のIFOファイルをダブルクリックすると、DVD再生ソフトが起動し、IFOファイルに格納されているメタデータをもとに、映像の入ったVOBファイルが再生されます。また、DVD用のオーサリングツールで、IFOファイルを開いて編集することも可能です。これにより、自分の好みのアスペクト比や解像度でVOBファイルの動画を再生することが可能となります。
BUPファイルを開くためには、BUPファイルに対応したDVD再生ソフトを利用する必要があります。あるいは、BUPファイルはIFOファイルのコピーなので、拡張子を「.bup」から「.ifo」に書き換えたのち、DVD再生ソフトやDVD用オーサリングツールで開くことが可能です。
Q2:IFO・BUPファイルを別の動画ファイル形式に変換することは可能ですか?
IFOファイルやBUPファイルには、DVDの動画に関するメタデータが含まれています。このメタデータに基づいて、複数存在するVOBファイルをMP4などのファイル形式をした1つの動画にまとめて変換することが可能です。
ただし、市販の動画用DVDの場合、データが暗号化されている可能性があります。そのため、DVDに掛けられているプロテクトしないと、IFOファイルやBUPファイルを別の動画形式のファイルに変換できません。日本の法律ではDVDに掛けられたコピーガードの解除は違法ですので、注意が必要です。
関連記事:VOBをMP4に変換するフリーソフトと変換方法5選おすすめ
まとめ
IFOファイルやBUPファイルは動画用DVDを管理する役割を担うファイルです。DVDに格納された映像データに適切に字幕を付けたり、アスペクト比や解像度を設定するためのメタデータが含まれています。
こうしたIFOファイルやBUPファイルをDVD用のオーサリングツールで編集し、自分の好みの設定で映像を視聴することが可能となります。DVDの映像をカスタマイズして別の動画ファイルに変換したい方は、ぜひIFOファイルを活用してみてはいかがでしょうか。
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