会議や講演、研修などで録音ツールを使用している方も多いかと思います。スマートフォン用の録音アプリのひとつに「PCM録音」があり、プロフェッショナルから趣味のユーザーまで幅広く支持されています。そこで今回は、PCM録音の基本的な使い方や便利な機能、代替ツールについて解説していきます。
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Part1.PCM録音とは
PCM録音は、iPhoneやAndroid OS向けの高品質な音声録音アプリです。PCM録音を使用すると、スマートフォンを使って簡単にクリアな音声を録音でき、プロフェッショナルなレベルの録音体験を提供します。とくに音声を非圧縮の高音質形式で保存できる点が魅力で、音楽制作、会議、インタビューなど、さまざまなシーンで利用されています。
PCM録音のメリット
PCM録音のメリットとして、次の点が挙げられます。
まず、PCM録音は、非圧縮のWAV形式などで音声を保存するため、非常にクリアで高品質な音声が記録できることです。これは、音楽制作やインタビュー、講演など、音質が重要な場面で大きな利点となるでしょう。
次に、録音ボタンを押すだけで簡単に録音が始められるため、初心者でも迷うことなく使用できることです。ユーザーフレンドリーなインターフェースが特徴です。
さらに、録音したファイルを簡単に編集したり、他のアプリやクラウドサービスに共有したりする機能が充実していることが挙げられます。これにより、録音後のファイル管理や活用をスムーズに行なえます。
PCM録音のデメリット
PCM録音のデメリットとして、次の4点が挙げられます。
まず、PCM録音は音声を非圧縮で保存するため、ファイルサイズが非常に大きくなることです。ストレージ容量が限られている場合、長時間の録音はスマートフォンのメモリを圧迫する可能性があります。
次に、単純なメモ用途や、カジュアルな録音にはオーバースペックになることがある点です。圧縮形式の保存で十分な場合や、音質にこだわらないシーンでは、他の軽量なアプリの方が便利なことも。
さらに、高品質な録音を維持するため、他の録音アプリと比べてバッテリー消費がやや多いことが挙げられます。長時間の録音では、バッテリーの残量に気をつける必要があります。
このほか、録音後の簡易的な編集機能は備わっているものの、音楽制作やポッドキャスト編集などの高度な編集を行うには、別の編集ソフトやツールが必要であるといえます。
PCM録音の便利な機能
PCM録音アプリには、ユーザーにとって便利な機能が多数搭載されています。
①高音質録音（非圧縮WAV形式対応）
PCM録音アプリの最大の魅力は、音声を非圧縮のWAV形式で保存できることです。これにより、非常にクリアで自然な音質が得られるため、音楽やインタビューなど音質にこだわる場面に最適です。
②バックグラウンド録音機能
アプリを閉じてもバックグラウンドで録音が継続されるため、他のアプリを使用したりスマホをロックしたりした状態でも録音を続けることができます。長時間の会議やインタビューなどで便利な機能といえます。
③録音した音声ファイルの編集機能
録音後に不要な部分をカットするトリミング機能が搭載されています。そのため、録音の前後に余計な音声が含まれている場合でも簡単に編集できます。
④サンプリングレートの設定変更
44.1kHzや48kHzなど、サンプリングレートを選択することができ、用途に応じて音質を調整可能です。高音質が求められるシーンでは高いサンプリングレートを選択し、ファイルサイズを抑えたい場合は低めの設定を選べます。
Part2.PCM録音の使い方
PCM録音に限らず、使い方を詳細に書いてあるスマホ用アプリは多くありません。そこで、PCM録音の使い方について紹介します。
PCM録音のインストール方法
PCM録音のインストール方法は簡単です。iPhoneの場合、App Storeから「PCM録音」を検索し、ダウンロードしてインストールします。一方、Androidの場合、Google Playストアから同様にアプリを検索し、ダウンロードします。
PCM録音の使い方
PCM録音アプリの基本的な使い方は非常にシンプルで、初心者でもすぐに利用できます。以下に、一般的な使い方のステップを紹介します。
アプリを起動し、画面中央の「録音」ボタンをタップすると録音が始まります。アプリを初めて起動する場合には、マイクへのアクセス許可を求められるので「許可」を選択しましょう。録音を停止したいときは、再び「録音」ボタンをタップします。これで録音が終了し、音声ファイルが自動的に保存されます。録音が終わり画面右上の「▶」ボタンをタップすると、保存されたファイルがリストに表示されます。このリストから、録音した音声をタップして再生することができます。
録音ファイルは、スマートフォンのストレージにWAV形式で保存することが可能です。保存したファイルは、他のアプリやクラウドストレージに共有することができます。共有ボタンを使って、メールやメッセージ、Dropbox、Googleドライブなどに簡単にアップロード可能です。設定メニューから、サンプリングレートを選べるので、お好みの音質やファイルサイズに応じて設定を変更しましょう。
Part3.PCM録音の代替ツール
PCM録音以外にも、数多くの録音アプリが用意されています。以下では、PCM録音に代わる録音ツールを紹介します。
①簡単ボイスレコーダー
簡単ボイスレコーダーは、操作性がシンプルな録音アプリです。基本的な録音機能を備えているだけでなく、録音した音声データのファイル形式をカスタマイズすることが可能です。このほか、音声のカットや再生速度の変更、音声の文字起こしといった機能を搭載しています。
②ボイスレコーダー - 高音質ボイスメモ＆録音
「ボイスレコーダー – 高音質ボイスメモ＆録音」は、かんたん操作を謳っている録音アプリです。バックグラウンドでの録音・再生、iCloudやDropboxなのファイルストレージと連携といった機能を搭載しています。非常にシンプルなユーザーインターフェースであるため、軽快に動作します。
③Samsung ボイスレコーダー
Samsung Voice Recorderは、サムスン製の端末に特化した録音アプリです。録音ボタンの操作だけで、録音の開始・終了を行なえます。基本的な機能を備えている一方で、サムスン製以外の端末では使用できない点を注意しましょう。
④ボイスメモとボイスレコーダー：高効率録音アプリケーション
直感的な操作で編集可能な録音アプリです。録音した音声データのファイル形式やサンプリングレート、録音品質をカスタマイズ可能です。このほか、通話中には録音を一時停止できる機能を搭載しているなど、「痒い所に手が届く」という表現がぴったりのアプリです
⑤ボイスメモ
ボイスメモは、iOS専用の録音アプリで、iPhoneやiPadに標準搭載されています。非常にシンプルなユーザーインターフェースで、ワンタップで録音の開始・停止が可能です。そのため、アイディアが思いついたときのメモ用にも使用可能です。
⑥Recoco
Recoco（レココ）は、開発中の録音アプリで、現在無償提供されています。カレンダーアプリとの連携機能や、ファイル形式のカスタマイズ機能、文字起こし機能など、高機能な録音アプリであるだけでなく、再生速度の変更、巻き戻し・早送りなど、再生ツールとしても十分な機能を発揮します。
Part4.PCM録音できない対処方法
PCM録音はスマートフォン向けの録音アプリで、シンプルな操作性で使いやすいのが特徴です。しかし、長時間録音を行うとスマートフォンのバッテリーを大幅に消耗してしまうというデメリットがあります。
代替ツールとしておすすめなのが、Wondershare UniConverterです。PCでの使用により、バッテリーの大量消費を気にする必要がなく、豊富な音声編集ツールを活用して録音後に音声データを編集することができます。また、録音した音声をテキストに変換する機能も備わっているため、さまざまな用途に対応可能です。そこで、UniConverterを使って、録音する手順及び、録音した音声データを編集する手順を紹介します。
UniConverterで録音する手順
Step1. 録音ツールの起動
UniConverterを起動し、画面中央に表示される「画面録画」をクリックします（①）。
「オーディオレコーダー」をクリックします（②）。
Step2. 録音の実行
「オーディオレコーダー」というウィンドウが表示されます。録音したいタイミングで、ウィンドウ内の「REC」ボタンをクリックします（③）。ボタンをクリックしてから、約3秒後に録音が開始します。
録音を終了したいときは、「■」ボタンをクリックします（④）。
UniConverterに録音した音声データが取り込まれます（⑤）。
UniConverterで録音した音声を編集する手順
Step1. 音声データを編集リストに追加
録音した音声データ内の「…」アイコンをクリックし、「編集リストに追加」を選択します（①）。
Step2. 音声データを編集するツールの起動
編集リストに音声データが取り込まれ、編集可能な状態になります。たとえば、カット編集したいときは、「はさみ」アイコンをクリックします（②）。
Step3. 音声編集の実行
赤枠の両端をマウスでドラッグすることで、カット編集が可能となります（③）。
赤枠の設定が終わると、「OK」ボタンをクリックします（④）。
「開始」ボタンを押すと、音声編集が開始します（⑤）。
編集した音声データが出力されます（⑥）。
まとめ
PCM録音はシンプルかつ高機能な録音アプリであるものの、スマホ用アプリ特有のバッテリーを大量消費してしまうといったデメリットがあります。また、音声データの編集機能が貧弱であるため、別途音声編集ツールを用意する必要があります。
Wondershare UniConverterなら、バッテリーの消費を気にすることなく、録音を続けることが可能です。また、音声データの編集機能も充実しているため、コストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。ぜひ、UniConverterの録音機能・音声編集機能を試してみてください。
