近年のAIは、さまざまな分野で活用されています。
なかでも、エンターテイメント分野におけるAIの活用は目覚ましく、AIによる画像生成や音楽制作などが話題です。
そして、今注目を集めているのが「AIダンス」です。
AIダンスは、AI技術を用いて人間の動きを模倣したり、独自のダンスを生成したりする技術です。
この記事では、AIダンスの概要から、AIダンスを生成する方法、AIダンスを作る際に気を付けたいことなどを詳しく解説していきます。
AIダンスに興味がある方は、参考にしてください。
Part1.AIダンスとは?
AIダンスとはAI技術を用いて、人間のダンス動作を分析・学習し、新たなダンスを生成したり、既存のダンスを編集したりする技術のことです。
従来のダンス動画制作では、ダンサーのキャスティング、振り付け、撮影、編集など、多くの時間と費用が必要でした。
しかし、AIダンス技術を利用することで、誰でも簡単にプロ顔負けのダンス動画を作成できます。
たとえば、AIに人物の画像や動画を入力するだけで、自動的にダンス動画を生成可能です。
個人で楽しむ使い方もあれば、ダンス動画をSNSに共有するなどの楽しみ方もあります。
サイトやアプリで簡単に生成できるので、非常におすすめです。
Part2.AIダンスを生成する方法
AIダンスを生成する方法は、大きくわけて2つあります。
具体的には、以下のとおりです。
【AIダンスを生成する方法】
- オンラインサイトで生成する
- アプリを使って生成する
いずれも気軽にダンス動画を生成できるので、おすすめです。
オンラインサイトでAIダンス動画を生成する
AIダンスを生成するオンラインサイトは、近年増えつつあります。
これらのサイトは、ブラウザ上で動作するため、ソフトをインストールする必要がなく、手軽にAIダンスを生成できるのが特徴です。
ダンス動画を生成できるサイトは、以下のとおりです。
【ダンス動画を生成できるサイト】
- Vidnoz AIダンス
- SEAART.AI
- AKOOL
多くのサイトでは、無料プランが用意されており、気軽に試せます。
そのため、まずは無料版から試すとよいでしょう。
Vidnoz AIダンス
Vidnoz AIダンスは、テキストを入力するだけで、AIが自動的にダンス動画を生成してくれるオンラインサイトです。
サイト側が用意しているテンプレートに沿って、ダンス動画が作成できることが特徴です。
AIダンスを生成する流れは、以下のとおり。
【Vidnoz AIダンスで動画を作る流れ】
- 画像をアップロードする
- 背景で流す音楽を選択する
- ダンスモーションを選択する
- 生成ボタンをクリックする
これだけのステップで、簡単にAIダンス動画を生成できます。
ダンスのジャンルや曲調を指定でき、無料で利用できます。
さらに、日本語にも対応しており、複雑な設定をしなくても、簡単にAIダンス動画を作成できるのが魅力です。
生成した動画はダウンロードして、SNSなどで共有することも可能です。
SEAART.AI
SEAART.AIは、画像をアップロードするだけで、AIが画像の人物をダンスさせてくれるオンラインサイトです。
アップロードした画像の人物が、まるで生きているかのように滑らかにダンスする様子は、リアルさながらといえるでしょう。
生成する流れは、以下のとおりです。
【SEAART.AIで動画を生成する流れ】
- ダンステンプレートを選択する
- 画像を選択する
- 制作ボタンをクリックする
背景や音楽も自由にカスタマイズできることが、特徴のサイトです。
無料トライアルが用意されているので、気軽に試せます。
高画質・高品質なダンス動画を生成できるため、プロのクリエイターにもおすすめです。
AKOOL
AKOOLは、さまざまなAIコンテンツを生成できるサイトです。
ダンス動画を制作する場合は、FaceSwapというAI技術を使用します。
簡単に説明すると、ダンスをしている人の動画をアップロードし、顔写真をアップロードして入れ替えるというものです。
流れは、以下のとおり。
【AKOOLでダンス動画を生成する流れ】
- ダンス動画をアップロードする
- 入れ替えたい画像を選択する
- 動画を生成する
簡単な手順で動画を生成できるので、非常におすすめなサイトです。
登録後無料クレジットがもらえることも、メリットといえるでしょう。
アプリを使ってAIダンス動画を生成する
AIダンスを生成するアプリは、スマートフォンやタブレットで利用できます。
アプリは、オンラインサイトに比べて操作性が高く、簡単にダンス動画を生成できるのが特徴です。
おすすめアプリを紹介すると、以下のとおりです。
【AIダンス動画を生成できるおすすめアプリ】
- Viggle AI
- AIピカソ
多くのアプリでは、カメラで撮影した写真や動画をそのまま利用できるため、手軽にAIダンスを作成できます。
Viggle AI
Viggle AIは、動画からAIダンス動画を生成できるアプリです。
アップロードした動画から人物を自動で認識し、ダンス動画に変換してくれます。
具体的な流れは、以下のとおりです。
【ViggleAIでダンス動画を生成する流れ】
- ダンス動画をインポートする
- 画像を選択する
- 動画を生成する
ダンスの速度やリズムを調整することも可能で、iOSとAndroidに対応しています。
ViggleAIは、既存の動画をAIダンス動画に変換したい場合に便利です。
ダンスの編集機能も充実しており、自分好みのダンス動画に仕上げられることも特徴の一つです。
無料で作成できるので、AIダンス動画を作りたい人におすすめです。
AIピカソ
AIピカソは、テキストからAIダンス動画を生成できるアプリです。
AI動画という項目を選択すると、以下のコンテンツが出てきます。
こちらから、生成したい動画を選択しましょう。
生成にはポイントが必要で、有料登録をする必要があります。
(無料プランはありません)
生成した動画は、SNSで共有したり、保存したりすることができます。
また、iOS、Androidの両方に対応しています。
動画を選択して画像をインポートするだけで生成できるので、操作性が簡単なAIダンスアプリといえるでしょう。
さまざまなダンススタイルに対応しており、自分のイメージ通りのダンス動画を生成できます。
Part3.AIダンスを作る際に気を付けたいこと
AIダンス動画を生成する際は、いくつか気を付けたいことがあります。
具体的には、以下のとおりです。
【AIダンスを作る際に気を付けたいこと】
- 著作権に気を付ける
- 肖像権に気を付ける
- 品質の問題
生成する際は、それぞれ気を付けるようにしましょう。
※著作権に気を付ける
AIダンスで使用する音楽や、ダンスの振り付けには著作権があるケースがあります。
著作権者に無断で利用すると、著作権侵害になる可能性があるため注意が必要です。
使用する際は、著作権フリーの素材を利用するか、著作権者に許諾を得るようにしましょう。
とくに、商用利用する場合は、著作権について十分に注意する必要があります。
著作権侵害を避けるため、信頼できる素材サイトを利用したり、 権利者から振付が許可されているダンスで作成することがトラブルを避ける秘訣です。
※肖像権に気を付ける
AIダンスで使用する人物の画像や動画には肖像権があります。
肖像権者に無断で利用すると、肖像権侵害になる可能性があります。
使用する際は、肖像権フリーの素材を利用するか、肖像権者に許諾を得るようにしましょう。
とくに、個人が特定できる画像や動画を使用する場合は注意が必要です。
※品質の問題
AIダンスは、まだ発展途上の技術です。
そのため、生成されるダンス動画の品質は、必ずしも高いとは限りません。
場合によっては、不自然な動きやぎこちない表情になることもあります。
品質にこだわる場合は、有料のサービスを利用したり、編集ソフトで修正したりしなければなりません。
また、AIダンスの品質は、使用するAIモデルや学習データによっても大きく異なります。
より高品質なダンス動画を生成するためには、最新のAI技術や高品質なデータを利用することが重要です。
まとめ
AIダンスは、誰でも簡単に高品質なダンス動画を制作できる技術です。
オンラインサイトやアプリを利用することで、初心者でも気軽にAIダンスを体験できます。
AIダンスを作る際は、著作権や肖像権に配慮し、高品質な動画を制作することを心がけましょう。
今後、AIダンス技術はさらに進化し、よりリアルで表現力豊かなダンス動画が生成されるようになることが期待されます。
現時点でも、AIと見分けがつかないような動画を生成できることから、今後の技術発展に期待しましょう。