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MP4動画と音声がズレる原因と補正方法は
編集者 Takashi • 2024-09-27 11:49:15
動画を視聴していると、登場人物の口と音声が合っていないことがあります。観ていてこのような状態にある場合は気持ち悪くなって動画の視聴を止めてしまいます。このような映像の動きと音声がずれている状態を「音ズレ」と呼びます。
今回の記事ではMP4動画でなぜ、映像と音声がずれるのかの原因と補正方法について説明しています。
音ズレの動画を持っていて内容的に観たいけれど音ズレがあるからいつまでも観られないと悩んでいる人には必見の記事です。
Part1:MP4動画の音ズレが起こる理由は
MP4動画で音ズレが起きてしまう根本原因は映像と音声を別々に処理して保存しているためです。MP4はコンテナ形式のファイルフォーマットですので音声と映像は同居していますが別物として保存されています。
別々に処理して保存していますので、映像と音声を同期させて音ズレをしないようにさせているのが、何らかの要因で同期がずれてしまうために音ズレが発生してしまいます。
原因1 フレームレートのズレ
動画を作成する際に複数の動画をつなぎあわせて1本の作品にすることはよくあるやり方です。たとえば以下のような動画をつなげて、映像60fps 音声48KHzの動画を作成しようとした場合
- 映像30fps 音声 48KHz
- 映像60fps 音声 48KHz
1の映像を単純に60fpsとした場合には1秒間に60フレームが必要なのに30フレームしかなくて不足してしまいます。そのため音ズレが発生してしまいます。
原因2 サンプリングレートのズレ
音声においてもサンプリングレートの違う動画をつなぎあわせると音ズレになります。たとえば以下のような動画をつなげて、映像30fps 音声48KHzの動画を作成しようとした場合
- 映像30fps 音声 48KHz
- 映像30fps 音声 1KHz
2の音声を単純に48KHzとした場合、音の長さが不足してしまいます。そのため音ズレが発生してしまいます。
原因3 パソコンのスペック不足
撮影側、再生側のどちらでも起こりうる原因ですが、処理が間に合わなくなり映像と音声を同期して処理することが出来なくなり音声ズレが発生します。
関連記事:音声ノイズを除去できるサイト5選!おすすめはどれ?
Part2:MP4動画の音ズレを補正するソフトおすすめUniConverter
MP4動画の音ズレを補正するにはUniConverter(ユニコンバーター)がオススメです。MP4動画の音ズレを補正する手順を以下に説明します。
Step 1 UniConverterの左側にあるメニューより「動画編集」をクリックし、右側に表示されたアイコンの中から「音声」をクリックします。
Step 2 動画ファイルが読み込まれるとオリジナル動画と出力プレビュー画面が表示された編集画面に遷移します。音ズレを補正するには右側の設定パネルの「マスターオーディオ同期」を使います。
補正するには右にある数値を変更するかスライダーを動かして音ズレを補正します。プレビュー画面の表示と音声を再生させてカットアンドトライで追い込んでいってください。
映像より音が遅れている場合はマイナス側へ、早い場合はプラス側へ補正します。補正がうまくいったところで、「OK」ボタンをクリックします。
Step 3 動画のサムネイルと情報が表示された画面に遷移します。さらに、補正後の動画形式や画質を変更したい場合は「フォーマットを選択」アイコンをクリックして設定してください。
ポップアップした設定画面で「ビデオ」タブを選択して「MP4」をクリックして右側から希望する画質を選択します。通常は何も変更する必要はありません。
最後に「保存」をクリックして実行してください。実行した結果は「完了」タグをクリックすると確認することができます。
関連記事:【無料】音声読み上げツール6選|使用方法やメリット・選び方についても解説!【ソフト・アプリ・ツール対応】
Part3:MP4動画の音ズレを補正する方法5選
VLC
VLCはオープンソースで開発されている無料で使えるマルチメディアプレイヤーです。ほとんどの動画形式に対応していますので、VLCがあればほぼ全ての動画を再生することができます。
対応OS:Windows, Linux, Mac OS X, Unix, iOS, Android
特徴
- 色調補正や回転などを施しながら再生可能
- ハードウェアアクセラレーション対応
- DVD、Video CD、音楽CD再生
デメリット
初心者には難しい操作性です。
音ズレの補正方法
①メニューから「ツール」→「トラックの同期化」をクリックすると上の画面がポップアップします。
②「同期化」タブを選択して、「オーディオトラックの同期化」で数値を変更して補正します。
URL:https://www.videolan.org/
iMovie
iMovieはアップル社が開発している無料で使える動画編集アプリです。テンプレートが用意されていて簡単に高品質の動画を作成することができます。
対応OS:Mac OS、iOS、iPadOS
特徴
- 10種類のクリエイティブなビデオフィルタ
- ピクチャ・イン・ピクチャやスプリットスクリーンのエフェクト
- グリーンスクリーンエフェクト
- 80以上のスマートサウンドトラック
- タイトルと背景の追加
デメリット
WindowsとAndroidには対応していません。また、テロップの挿入位置が固定されていて自由度がないこと。
音ズレの補正方法
①iMovieで音ズレを補正するにはビデオトラックと音声トラックを「切り離す」を使って分離します。
②分離後に音声トラックを前後させて音ズレの補正を行います。
URL:https://www.apple.com/jp/imovie/
音ズレTube
YouTube動画に特化した音ズレを補正することが出来るオンラインサービスです。
対応OS:ブラウザが使える環境
特徴
- YouTube特化
- URL入力と補正設定のみのシンプルな操作性
デメリット
YouTube動画のみが対象であること。
音ズレの補正方法
①空欄にYouTube動画のURLを貼り付けます。
②次に音ズレを補正するために秒数と「遅い」か「早い」を選択して「再生」ボタンを押します。
③音ズレがなくなるまで繰り返します。
URL:http://www.youtubeotozure.com/
Avidemux
Avidemuxはオープンソースで開発されている動画編集ソフトです。トリミングや結合、エフェクトなど多くの機能を持ち、無料で使える動画編集ソフトです。
対応OS:Windows, Linux, Mac OS X、BSD
特徴
- 動画のトリミング、結合機能
- 動画のクロップ、回転、反転
- エフェクト機能
- 音声抽出
デメリット
日本語の情報が少ないことです。
音ズレの補正方法
左側のメニューで「Video Output」と「Audio Output」でCopyを選択し、下の「Shift」にチェックを入れ、右にある数値に補正したい秒数を入力します。
URL:https://ja.osdn.net/projects/avidemux/
MKVToolNix
MKVToolNixはMatroskaファイルを作成,変更,検査するためのツール群です。各種動画からMatroskaファイルを作成したり、素材を無劣化で抽出したりすることができます。
対応OS:Windows, Linux, Mac OS
特徴
- 各種動画、音声、字幕 ファイルをからMKV / MKA を作成します。
- Matroska / WebM ファイルの技術情報を解析します。
- 既存のMKV / MKAファイルから映像、音声、字幕を抽出します。
デメリット
日本語情報が少ないこと。
音ズレの補正方法
①「ソースファイル」内に補正したい動画をドラッグ&ドロップして、下の「コーデック」でオーディオトラックを選択します。
②次に右側から「タイムスタンプとデフォルトのデュレーション」セクションにある「遅延(ミリ秒)」に補正したい数値を入力します。
③音声が遅れている場合はマイナスの数字、音声が早い場合はプラスの数字を入力します。
【まとめ】
MP4動画の音ズレを補正する方法について説明しました。
映像と音声がずれているとそちらの方に気が取られて無いように集中できませんので、今回の記事を参考にして音ズレを補正してみてください。
PCで音ズレを補正するには操作が直感的で分かりやすいUniConverter(ユニコンバーター)を使うのが一番です。今回の記事を参考にして音ズレしているMP4動画を全て補正しましょう。
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