webmとは、Googleが2010年に開発した動画 のファイル形式です。
実はこのwebm形式は圧縮効率が高く、HTML5の環境であればどこでも簡単に再生できるといったかなり有用な形式です。
しかし、WEB業界に精通している方以外にwebmはあまり知られておらず、むしろ動画プレイヤーで再生できず不便だと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事ではwebm形式をMP4に変換できるフリーソフトなどを紹介していきます。
webmについて知っていきながらMP4に変換する方法も学んで、ファイル形式を有効的に使い分けられるようになりましょう。
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Part1.webm形式のメリットとは?
まずはwebm形式になじみがないという方に向けて、webm形式のメリットについて解説します。
★高画質でもmp4に比べてファイルが軽い
webm形式は動画を高画質で再生できるにも関わらず圧縮効率が良いので、mp4の動画と同等の画質でもそのファイルサイズは約半分になります。
その特徴から、多くの動画データを保有しているYouTubeなどの動画共有プラットフォームはwebm形式を採用しています。
※それでもなぜ一般にwebm形式が浸透していないかは、次のデメリットの項目で解説します。
★動画プレイヤーを使わずとも再生が可能
webm形式の動画はHTML5環境が整っていれば再生できるため、Google ChromやMozilla Firefox、Operaなどのブラウザ環境で簡単に動画を再生することが可能です。
よってwebm形式はWEBサイトへの埋め込みなどに適しており、通常のWEBサイトより多く動画を埋め込んでもサイトがサクサク動くというメリットがあります。
なので、一般の方が動画を見る際に役立つというよりは、WEB業界に精通したクリエイターにとってのメリットが多いのがwebm形式だといえるかもしれません。
※もちろんフリーの動画再生ソフトで再生することも可能です。
Part2.webm形式のデメリットとは?
ここまで聞くとwebm形式にはかなりのメリットがあるように感じられますが、ここからはwebm形式のデメリットについて解説します。
☆ネット環境が悪いと再生に時間がかかる
webm形式は先ほどメリットの欄で紹介した通り、Google chromeなどのブラウザ上で再生することができます。
WEB上で再生するということは当然Wi-Fiなどのネット環境下で再生することになるため、電波が悪い場所であったりWi-Fi環境がない場所では再生がスムーズにおこなえないというデメリットがあります。
mp4などは基本的にはダウンロードしてメディアプレイヤーなどで再生する前提のため、オフラインでも再生することが可能です。
そこと比較してしまうと、ネット環境に依存するwebm形式の仕組みはデメリットと言えるかもしれません。
☆互換性のある動画プレイヤーが少ない
mp4形式のメリットはほとんどどの動画再生ソフトにも対応していることです。
しかし、webmは提供され始めた2010年からすでに15年が経とうとしているにも関わらず、未だに来往しているメディアプレイヤーが少ないことがデメリットです。
基本的にダウンロードして視聴する形式では無いことが、対応するメディアプレイヤーが少ない原因かもしれません。
webm形式がmp4形式に比べて一般に浸透しないのも納得です。
Part3.webm形式の動画を無劣化でmp4に変換できるフリーソフトを厳選して3つ紹介!
本記事では1人でも多くの方に動画を楽しんでもらえるよう、webm形式の動画を再生できるフリーソフトではなく、webm形式をmp4形式に(無劣化で)変換できるフリーソフトを紹介します。
webm形式をmp4に変換するだけでなく、AIを利用した高画質化などにも対応【Wondershare UniConverter】

UniConverterは、webm形式の動画をmp4に変換するだけでなく、動画の圧縮や簡易的な編集、AIを使用した高画質化にまで対応している高機能な形式変換ソフトです。
UniConverterの動画形式変換は4Kや8Kに対応しているため、webm形式からmp4に変換する際も無劣化なだけでなく、むしろ更に高画質化して変換することも可能です。
UIデザインもシンプルでわかりやすく、アップデートによる新機能の追加も随時あるため、途中で更新が途絶えがちなフリーソフトと比べても十分なメリットがあると言えます。
webm形式の動画を高画質なままmp4に変換したり、その後にも加工・編集をおこないたい方にはUniCOnverrterがおすすめです。
※記事の後半では、このUniConverterを使用してwebm形式をmp4に変換する方法を解説します。気になる方は今のうちに試用版をインストールしておいてください。
対応OS |
Windows XP/ Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10 / 11 macOS 10.10以降 |
特徴 |
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webm動画の一部だけをmp4に変換することも可能【XMedia Recode】
XMedia Recodeは、webm形式やmp4に限らず、一般的に利用されている動画のファイル形式であれば全て無料で変換できるという優れたフリーソフトです。
使い方もいたってシンプルで、使用しているメディアプレイヤーの機種名を選ぶだけで、その機器で再生できる形式に変換できるという機能を持っています。
また、動画の開始時間と終了時間を選択することで一部分だけを抜き出して変換することも可能なので、他のフリーソフトにはない機能を使いたい方にはXMedia Recodeをおすすめします。
対応OS |
Windows 7/8/8.1/10/11 |
特徴 |
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webm形式からmp4への変換機能も持つメディアプレイヤー【VLC Media Player】
VLC Media Playerはメディアプレイヤーとして多くの方に知られていますが、実はwebm形式をmp4に変換するなどの形式変換機能も持っていることはあまり知られていません。
変換時に動画のコーデックを設定することもできるので無劣化での変換が可能で、変換した動画はすぐに同ソフトで再生もできるという高機能さを持ち合わせています。
もちろん完全無料で使用できるため、もし変換機能と再生機能だけが必要だという方はVLC Media Playerをインストールしていればおおよその問題が解決できるかもしれません。
対応OS |
Windows / Mac OS / Linux |
特徴 |
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Part4.WEBM形式の動画をMP4に無劣化変換する方法
ここからは、先ほど紹介したUniConverterを使用してwebm形式の動画をmp4に変換する方法を解説します。
UniConverterでwebm形式の動画をmp4に変換する手順
Step1.ホームから変換をクリック

Step2.webm形式の動画をドラッグ&ドロップで読み込ませる

Step3.「WEBM」と表示されている箇所をクリックし「ビデオ」から「MP4」を選択+解像度を指定

※高画質にしたい場合は「4K Video」や「8K Video」を選択
Step4.「すべてを変換」をクリックし変換を完了

まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、webm形式の動画をmp4に無劣化で変換できるフリーソフトについて解説しました。
webm形式はファイルの軽量化やブラウザ上で再生しやすいというメリットがありますが、一般の方には気付かれにくいメリットのためまだ広く知られてはいません。
中には「動画をダウンロードしたらwebm形式だったから再生できなかった」と不満を持つ方もいる状態のため、まずはwebm形式をmp4に変換する術を身につけ、不便を解消できるようにしていきましょう。