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成長が著しいAIツール。TikTokやInstagram、Xなどを開けば、リアルなAI動画やアニメーション作品が話題を集めています。メディアでもAIの言葉を聞かない日はありません。
「アニメーション作成の経験がない私でも作れるかも?」と思うと同時に、「でもAIツールを使いこなすのは難しいのでは?」と考えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、AIアニメと手描きアニメの違いやAIアニメ作成のポイント、本格的なアニメを作成する手順、おすすめの無料ツール3選についてご紹介します。
AIを使ってオリジナルのアニメーション作品を作って楽しんでみては?
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Part1.【何が違う?】AIアニメ VS 手描きアニメ
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AIアニメと手描きアニメの違いは、以下のポイントにまとめられます。
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比較項目 |
AIアニメ |
手描きアニメ |
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制作期間 |
制作期間が短い →AIツールに任せっきり |
制作期間が長い →原画何十万枚のレベル |
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制作費用 |
かかっても数万円程度 |
数十万円〜数百万円レベル |
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制作過程 |
①プロンプト入力 ②詳細設定 ③AI自動生成 |
①企画・脚本制作 ②デザイン作成 ③絵コンテ・原画作成 ④動画撮影 ⑤彩色・撮影 |
AIでアニメを生成するメリットには時短・コスパの良さ・手軽さが挙げられます。初心者がアニメーション制作に取り組むには、AIツールを使う手法が圧倒的におすすめです。
Part2.AIでアニメを生成をする際のポイント
AIにアニメを生成する際には、キャラクターデザインやストーリーの筋書き・細部を微調整するために「プロンプト」と呼ばれるAIへの指示を明確にしなければなりません。
キャラクター生成時には、以下のようなポイントを明確に指示するのがポイントです。
- 見た目(年齢・性別・顔つき・服装・髪型など)
- 作風(〇〇のアニメ風など)
- 背景(空間やシチュエーションなど)
- 構図(キャラクターの視線やアップする体の部位など)
- ネガティブ要素排除(不自然な動作や構図を排除するなど)
また、AIツールは英語のプログラミング言語で作成されています。そのため、プロンプトに入力する言語も英語にした方が指示の精度が高くなるのが特徴です。
【見た目】
- 18-year-old girl (年齢・性別)
- long flowing blonde hair (髪型・髪色)
- gentle blue eyes, a kind smile (顔つき・表情)
- wearing a modern white hoodie and blue jeans (服装)
【作風】
- in the style of a modern slice-of-life anime (〇〇のアニメ風)
- vibrant colors, detailed illustration (作風の補足)
【背景】
- sitting on a park bench (空間・場所)
- sunny afternoon, cherry blossoms falling (シチュエーション・時間帯)
【構図】
- medium shot (アップする部位:中距離ショット)
- looking directly at the camera (キャラクターの視線)
- holding a coffee cup (ポーズ・小道具)
【ネガティブ要素排除】
- high quality, best quality (品質を上げる指示)
- weird hands, bad anatomy, extra fingers (不自然な手や体の構造を排除)
- blurry, poorly drawn face (ぼやけたり、崩れた顔を排除)
上記のプロンプトを取り込んだ結果、以下のような指示文が完成します。
“18-year-old girl, long flowing blonde hair, gentle blue eyes, a kind smile,wearing a modern white hoodie and blue jeans,in the style of a modern slice-of-life anime, vibrant colors, detailed illustration,sitting on a park bench, sunny afternoon, cherry blossoms falling,medium shot, looking directly at the camera, holding a coffee cup,high quality, best quality”
必要な要素を取り入れた日本語の文章を作成したらAIツールで英語のプロンプトを作成し、それをAIアニメ生成ツールのプロンプトとして使用するのがおすすめです。
Part3.AIで本格的なアニメを生成する手順
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AIで本格的なアニメーションを生成する手順は、以下の3つのポイントにまとめられます。
- キャラクターを生成
- ストーリーのプロンプトを入力
- キャラクターの吹き替えをしてもらう
ステップごとに押さえておくべきポイントをチェックしましょう。
STEP1.【画像生成AI】キャラクターを生成
アニメ制作の第一歩は、主役となるキャラクター作りです。AI初心者さんでも、画像生成AIを使えば驚くほど簡単に、プロ級のキャラクターを生み出せます。
代表的なツールは有料の「Midjourney」や「Stable Diffusion」ですが、20回無料で使えてアニメ風の作画が得意な「にじジャーニー(Niji Journey)」もおすすめです。
「銀髪で青い目の少女、セーラー服、笑顔」といったプロンプトを具体的に入力するだけで画像生成。AIがあなたのイメージを瞬時にイラスト化してくれます。まずはこのステップで、あなただけのオリジナルキャラクターを誕生させましょう。
STEP2.【動画生成AI】ストーリーのプロンプトを入力
キャラクターができたら、次はいよいよ命を吹き込む「動画化」です。
動画生成AIを使えば、難しいアニメーション技術は一切不要です。 まずはSTEP1で作成したキャラクター画像をAIに読み込ませ、「少女が手を振っている」「カフェでコーヒーを飲む」といった簡単な動きのプロンプトを入力するだけでOKです。
さらに、最近のAIは「放課後の教室で、少女が窓の外を眺めている。夕日が差し込む」といった情景を描写するだけで、数秒のシーンを自動生成してくれます。こうして生成した複数のシーンを繋げれば、立派なショートアニメが完成するでしょう。
STEP3.【音声生成AI】キャラクターの吹き替えをしてもらう
映像が完成したら、最後の仕上げは「音声」です。キャラクターが話すことで、作品の魅力は格段にアップします。 音声生成AI(「ElevenLabs」や日本語に強い「VOICEVOX」など)を使えば、あなたの台本を自然な声で読み上げてくれます。
AI生成のナレーションがすごいのは、単なる読み上げではない点。「喜び」「悲しみ」「怒り」といった感情を指定したり、声のトーンを細かく調整したりできるAIも増えています。
そのため、AI初心者さんでも、プロンプト・台本さえ用意すれば、プロの声優が吹き替えたようなクオリティのセリフを簡単に追加できます。
【番外編】自動生成してもらうツールを使う
STEP1~3は別々のAIツールを使うのが基本ですが、「もっと簡単に、全部自動でやってほしい!」と思うのが本音ですよね。 実は今、テキストでストーリーを入力するだけで、それに合った映像、キャラクター、BGM、音声までを全自動で生成する「Sora」のような革新的なAIも登場し始めています。また、無料でアニメを作れるAIツールも増えています。
まだ発展途上ですが、将来的には「詳細なプロンプト」さえ書けば、AIが短編アニメを丸ごと1本自動生成してくれる時代がすぐそこまで来ていると言っても過言ではありません。
ここからは、無料で利用できるAIアニメ生成ツールについてご紹介します。
Part4.AIでアニメを自動生成できるおすすめの無料ツール3選
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AIでアニメを自動生成できるおすすめのツールは以下の3つです。
- Canva
- Animon
- KIng AI
ここでは、各ツールの特徴や自動生成する流れについて見ていきましょう。
1.デザインツール×AI生成ツール|Canva
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出典:Canva 公式サイト
Canvaの魅力は、AIアニメ制作の「手軽さと万能性」です。Canvaは本来デザインツールですが、作ったデザインや読み込んだ画像・テキストに、ワンクリックでプロのようなアニメーションを自動でつけられます。
難しい操作は一切なく、SNS投稿用のおしゃれなショート動画や、スライドショーを動かすのに最適です。アニメ制作の第一歩として、AIの力を借りながら「動くデザイン」を作る楽しさを手軽に味わえるのが最大の強みです。
アニメを自動生成する方法
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まずはCanvaのホームページから「今すぐAIアニメを生成する」をクリックします。
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タブで「画像」を選択するといくつかのAIキャラクターのイメージを提案してくれます。
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「動画」でプロンプトを入力すると数秒間のアニメーションが生成されます。
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生成した動画はその場でCanva内で編集・共有が可能となっています。
2.日本風のAIアニメ制作に強い|Animon
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出典:Animon 公式サイト
Animonの魅力は、日本のアニメ風(ACG)の作品制作に特化した「速さと手軽さ」です。自分が描いたイラストやAIで生成したキャラクター画像をアップロードし、「手を振る」「走る」といったプロンプトを与えるだけで、AIが自動で数秒のアニメーションを生成してくれます。「自分のキャラを動かしたい」という夢を叶えるのにぴったりのツールです。
アニメを自動生成する方法
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まずは左側のタブから「動画生成」を選択しましょう。
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画像を挿入したらプロンプトを入力。「生成」を押すと右上に生成した動画が現れます。
3.高品質で本格的なアニメ生成が可能|King AI
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King AIの魅力は、テキストを入力するだけで、まるで実写映画やCGアニメのような、物理法則を理解した滑らかで高品質な動画を「最大2~3分」という長さで生成できる点です。他のAIが数秒~数十秒なのに対し、圧倒的な性能を誇ります。操作はまだ上級者向けの部分もありますが、AIで「作品」と呼べるレベルの映像を作りたい場合におすすめです。
アニメを自動生成する方法
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まずは「開始フレーム画像を追加」にキャラクター画像を追加します。
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プロンプトを入力すれば数秒〜数分前後の動画を作成できます。音声AIも使えるので、このツールだけで、キャラクター音声やナレーションを吹き替えられるのが強みです。
Part5.AIアニメをスムーズに加工編集するなら|UniConverter
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UniConverterの最大の魅力は、作成したアニメーション・動画を「仕上げ・管理」するための最強のサポートツールです。
例えば、動画クリップを一つに結合したり、不要な部分をカットしたりする簡単な編集が可能です。さらに、AIによる「ノイズ除去」で音声をクリアにしたり、「背景透過」でキャラクターだけを抜き出したりといった高度な処理も初心者でも簡単に行えます。
最大の強みは「動画変換」。完成したアニメ作品を、SNS投稿用のMP4、スマホ用の小さなサイズ、またはGIFアニメなど、あらゆる形式に一瞬で変換・圧縮できます。AIで作品を作った後の「仕上げ」工程を、まるごと引き受けてくれる頼もしい存在です。
UniConverterでAIアニメーションの総仕上げを行ってみてはいかがでしょうか?
まとめ.AIで思い通りのアニメーションを自動生成してみよう!
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この記事では、AIでアニメーションを自動生成する際のポイントや具体的な手順、無料で手軽にAIアニメが作れるおすすめのツールについてご紹介しました。
AIツールを有効活用すればアニメを作ることが可能です。画像・動画・音声AIを使いこなせば、素人でもプロ並みのアニメーションを生成することも夢ではありません。
また、お手軽にショートアニメを作成するなら無料AIツールでもOKです。
あなたも今日からAIアニメクリエイターになって、まずはショートアニメから制作をはじめて、ゆくゆくは長編アニメの制作にも取り組んでみては?