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【フレーム補間】動画を60fps化する方法は
編集者 Takashi • 2023-07-18 10:43:10
動画のフレームレートを変更することはよく行われていますが、その際に用いられている手法としてフレーム補間を知っているでしょうか。この記事ではフレーム補間の概要と、無料のソフトを使って動画を60fps化する方法を紹介します。
Part1.フレーム補間とは何か
フレーム補間とはフレームレートを増やすときに用いられる動画の編集技術です。フレームレートを例えば30fpsから60fpsにするときには、もともと存在しないフレームを動画に入れなければなりません。30fpsから60fpsの場合には、1秒間につき30枚の静止画で作られている動画を60枚の静止画の組み合わせで作ることになるからです。この新しいフレームを前後のフレームから計算して作り出すのがフレーム補間です。
フレーム補間は、フレームレートが高くなるのでより滑らかな動画になるのがメリットです。しかし、フレームレートが増える影響で動画の再生による負荷が大きくなり、環境によってはギクシャクした動画になってしまうデメリットがあります。また、フレーム補間の際に作られた静止画のクオリティーが低いことが問題になる場合もあるので注意しましょう。動画の品質は、どのようにしてフレームが補間されたかによって変わるのです。
Part2.UniConverterで動画を60fps化するには
UniConverter(ユニコンバーター)は世界的に利用されている動画の変換や圧縮、編集に使えるフリーソフトです。UniConverterによって動画のフレームレートを変更することもできるので、60fpsにするケースを例にとってどのような流れでできるのかを確認しておきましょう。UniConverterの場合には拡張プラグインを用意する必要はなく、標準機能でフレームレートを変更できます。
Step1:動画変換を選んでファイルを開く
UniConverterを起動したら、左側にあるメニューから「変換」を選択します。その後、画面中央に表示されるフォルダマークをクリックしてフレームレートを変更したい動画を選びます。このフォルダマークのところに動画をドラッグアンドドロップしても構いません。
Step2:出力形式の詳細を設定する
画面の下部にある「出力形式を一括指定」をクリックします。そして、左側から出力したいフォーマットを選んだ後、右側のリストから希望する解像度を決めます。次に、右端にある設定ボタンをクリックして詳細を設定しましょう。詳細設定画面の中央部にある「フレームレート」から60fpsを選択して、下部の「作成」をクリックするだけです。
Step3:動画変換を実行する
最後にUniConverterの画面下部にある「出力先」に、フレームレートを変更した後の動画を保存する先のディレクトリを入力します。その後、右下にある「一括変換」をクリックすると変換が開始され、フレームレートが60fpsになった動画が自動的に保存されます。複数の動画を個別に変換したいときには、それぞれの動画の右端にある「変換」を選べば1つずつ動画変換を行えます。
Part3.aviutlで動画フレーム補間をする方法
aviutlはAVI動画をメインとして、動画の再生と簡単な編集を行える人気ソフトの一つですが、フレーム補間をするにはどうしたら良いのでしょうか。aviutlはフレーム補間を標準機能として搭載していないだけでなく、フレームレートを変更することすらできません。フレームレートの変更のためにはプラグインが必要になります。その手順を簡単に確認しておきましょう。
Step1:拡張AVI出力プラグインplusを入手する
aviutlでフレームレートを変更するためには、まず拡張プラグインとしてフリーで公開されている拡張AVI出力プラグインplusを入手します。インターネットサイトからダウンロードして圧縮ファイルを展開し、「exaviplus.auo」、「vphelp.auf」を手に入れましょう。この二つのファイルを「aviutl」のフォルダの中にある「plugins」のフォルダに格納すれば準備は完了です。
Step2:ビデオ圧縮のウィンドウを表示する
aviutlの「plugins」のフォルダに拡張AVI出力プラグインplusを入れたら、aviutlを起動してフレームレートを変更したい動画を開きます。そして、メニューバーの「ファイル」から「プラグイン出力」を選び、「拡張AVI出力プラグインplus」の「ビデオ圧縮」をクリックします。するとビデオ圧縮のウィンドウが表示されます。
Step3:出力フレームレートを選択する
ビデオ圧縮のウィンドウの上部に「映像設定」があります。その一番上に「出力フレームレート」の項目があるので、希望するフレームレートを入力しましょう。この状態で右下にある「確定」ボタンを押せば設定は完了です。
Step4:エンコードして出力する
aviutlではプラグインを使って出力する際にエンコードの作業が必要です。まず、メニューバーの「ファイル」から「AVI出力」を選択します。表示された画面の下部にある「ビデオ圧縮」をクリックして使用する映像コーデックを決めます。次に、「ビデオ圧縮」の下にある「オーディオ圧縮」を選んで音声コーデックを決定します。その後、ファイル名などの入力をしたら「保存」をクリックするとエンコードが行われます。
フレームレートを増やすのは簡単
フレームレートを増やして滑らかな動画にしたいと思ったときにはフリーソフトを使えば簡単にできます。プラグインも必要がなく、すぐにフレームレートを増やせる点でUniConverterは優れているので、どのソフトを使うかで悩んだときにはまずUniConverter(ユニコンバーター)を使ってみましょう。
Takashi
staff 編集者