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Audacityでノイズを除去する方法は?Audacityの特徴や制約について紹介

編集者 Takashi • 2024-09-11 09:19:13

録音した音楽や録画した映像を再生したとき、音質が悪いと楽しめませんよね。こうしたノイズ(雑音)だけを軽減・除去するだけで、高音質な音声を作り出すことが可能です。

ノイズ除去機能をもつ音声編集ソフトの中でも代表的なソフトが、Audacityです。マルチプラットフォームで20年以上の歴史をもっているので、Audacityという名前を聞いた方も多いでしょう。そこで今回は、Audacityの特徴やノイズ除去する方法、機能を利用する際の制約について紹介します。

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Part1. 音声からノイズ(雑音)を除去できる「Audacity」

Audacityはノイズ(雑音)除去だけに特化したソフトではありません。そこで、Audacityとはどのようなソフトなのかについて解説します。

1.Audacityってどんなソフト?

Audacityは、アメリカ・カーネギーメロン大学の学生が1999年に開発した音声編集ソフトです。オープンソースなソフトウェアであるので無料で導入可能で、WindowやMac OS X、Linuxなど複数のOSに対応しています。複数の言語にも対応しており、日本語表記に変更することも可能です。

Audacityは複数のトラックを同時に扱う「マルチトラック」機能を搭載。WAV、AIFF、AU、MP3、MP2、FLAC、OGGといった現在も主流である音楽ファイル形式にも対応しています。また、音声の再生・録音、フォーマット変換、トリミング、ステレオのモノラル化など、数多くの音声編集機能が搭載されています。この他にも、フィルターやエコライザーなどのサードパーティ製のプラグインも多数用意されており、追加でインストールすることも可能です。

Audacityには、デフォルトでノイズ除去機能が搭載されています。ノイズ除去や修復機能をもつプラグインがサードパーティからリリースされていますが、有料だったり英語で説明されていたりするなど、インストールにはハードルが高いかもしれません。

2.Audacityを使って対応できるノイズ(雑音)

Audacityで除去できるノイズ(雑音)は主に、録音時に偶然入ってしまったノイズであり、ホワイトノイズとクリックノイズの2種類に分類されます。

ホワイトノイズとは、さまざまな周波数の音を同じ強さで混ぜて再生したノイズであり、「ザーッ」といった音です。ホワイトノイズの原因は、エアコンや冷蔵庫、ケーブルの接続などが原因で発生する低周波ノイズです。一方クリックノイズとは、「カチッ」という音をしたノイズであり、主にレコードの針がぶつかって発生します。

ただしノイズと言っても、映像を録画中に入ってしまった音声ノイズだけではありません。動画の圧縮や変換の際に品質が低下したり、ビデオのコーデックが古かったりすることが原因で発生する映像ノイズも存在します。Audacityは音声に入ったノイズの除去に対応していますが、ビデオから直接ノイズを除去することはできません。MP3など音声ファイル形式のファイルをビデオから抽出してノイズを除去するのは効率的ではないかもしれません。

Part2. Audacityで音声からノイズを除去する方法

Audacityを使って、録音した音声からノイズを除去する方法を紹介します。例として、「サンプル.mp3」を使ってホワイトノイズの除去を行ないます。基本的には、クリックノイズでも除去の方法は変わりません。

Step1.音声ファイルをソフトに読み込む

ノイズを除去したい音声ファイルを読み込みます。「ファイル」をクリック(①)して、「開く」を選択します(②)。

音声ファイルをソフトに読み込む

「サンプル.mp3」というファイルを開くと、音声ファイルの波形が表示されます。赤で囲った箇所を確認すると、小さく乱れている波形が見えるのがわかります。これがノイズの波形です。このノイズの波形をもとに、音声ファイル全体からノイズを除去します。

音声ファイルをソフトに読み込む

Step2.ソフトに認識させるノイズの波形を選択

さきほど、ノイズだった箇所を選択します。開始箇所をクリックし、終了箇所までドラッグします(③)。

ソフトに認識させるノイズの波形を選択

波形が表示されているボックスを選択すると、ノイズの波形の箇所だけ色が灰色から水色に反転します。

Step3.ノイズの波形をソフトに認識させる

「エフェクト」をクリックし(④)、「ノイズの低減と低減」から「ノイズの低減」を選択します(⑤、⑥)。

ノイズの波形をソフトに認識させる

「ノイズプロファイルの取得」をクリックすると、先程の箇所がノイズの部分だと認識されます(⑦)。このノイズプロファイルをもとに、ノイズ除去を行ないます。

ノイズの波形をソフトに認識させる

Step4.除去するノイズの微調整

Audacityはデフォルトでノイズ除去の度合いが設定されていますが、手動で微調整することが可能です。調節できるのは、「ノイズ低減」「感度」「周波数平滑化」の3つの指標です。

ノイズの低減が大きいほど、音声ファイルからノイズの波形を大きく削ることが可能です。感度が大きいほど、ノイズプロファイルの波形に近い波形分だけ削られます。周波数平滑化が大きいほど、元の音とノイズの周波数の境界が滑らかになります。

ノイズの低減や感度、周波数平滑化を調整して(⑧)、「OK」をクリック(⑨)。上手くいかない場合には、微調整してみましょう。

Step5.ノイズ除去した音声ファイルを保存

「OK」を押すと、ノイズの除去が完了します。さきほど、プロファイルとして選択した部分が小さくなっています。

ノイズ除去した音声ファイルを保存

このままでは、ノイズ除去した音声はできていません。「ファイル」をクリック(⑩)し、「書き出し」から「MP3として書き出す」を選択して完了です(⑪、⑫)。

 ノイズ除去した音声ファイルを保存

関連記事:ホワイトノイズは除去できる!簡単に使えるソフト&サイト6選!>>

Part3. 音声ノイズだけじゃない!映像・ビデオのノイズ(雑音)も簡単に除去できる:UniConverter

除去したいノイズは録音時に発生した音声ノイズだけではありません。映像・ビデオにもさまざまな種類のノイズが発生します。音声ノイズや映像・ビデオのノイズの除去に対応したソフトが、Wondershareの「UniConverter(ユニコンバーター)」です。

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1.UniConverterとは

UniConverterはWondershareが開発したファイル変換ソフトです。直感的でわかりやすいUI(ユーザーインターフェース)なので、初心者でも容易に操作可能です。UniConverterが搭載する機能は、1,000種類以上のファイル形式の音声ファイルや映像・ビデオファイルを別のファイル形式のものに変換する機能だけではありません。音声・録画の簡単な編集機能も搭載されており、そのひとつが、ノイズ(雑音)除去機能です。

UniConverterのノイズ除去機能は、AIを使って声やノイズを分析し、自動で削除するものです。クリック1つで除去できるので、ノイズに詳しくない方でも簡単に操作できます。またUniConverterは、音声だけでなく、映像・ビデオから直接ノイズを除去する機能を搭載するので、映像・ビデオを撮影する方にとっても便利なツールとなっています。

対応OS

Windows/Mac

特徴

1,000以上のファイル形式の音声ファイルや映像・ビデオファイルに対応。音声ノイズや映像・ビデオのノイズをAIで認識し、ワンクリックでノイズを一括除去

2.UniConverterを使ってノイズ(雑音)除去にメリット★★★

UniConverterは、UI/UXに配慮した操作性の高さがウリのソフトです。クリックやドラッグ&ドロップだけで、音声や映像・ビデオからノイズ(雑音)を取り除くことが可能です。

ノイズの特性に詳しくない方でも、ボタンひとつでさまざまな種類のノイズを取り除くことが可能です。

UniConverterが除去できるノイズは次のタイプのものです。

  • ハミングノイズ・・・録音時に混入した特定の周波数のノイズ
  • エコー・・・音声通話時やミーティング中にスピーカーの音声から生じるエコー
  • 静的ノイズ除去・・・ケーブルの不良やスピーカーの損傷によって発生するノイズ
  • 騒音・・・外で映像・ビデオを撮影中に入った風、雨、騒音などの音

音声編集に詳しくない方にとって、ノイズの種類を特定し、カスタマイズして除去するのは面倒だと思われるかもしれません。Uniconverterであれば、ノイズを自動で識別・除去してくれるので、誰でも簡単に利用できるというメリットがあります。

また、映像・ビデオから直接ノイズを除去できるというメリットもあります。わざわざ、映像・ビデオのファイルからMP3形式の音声を抽出し、ノイズ除去を行なう必要はありませんので、非常に効率的です。

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3.UniConverterで音声ファイルからノイズ(雑音)を除去する方法

例として、UniConverterを使って「サンプル音声.mp3」という音声からノイズ(雑音)を除去してみましょう。映像・ビデオからノイズを除去する場合も、操作は全く同じです。

Step1.動画・音声ファイルを追加

UniConverterをPCにインストールします。デフォルトでは、ノイズ除去機能はインストールされていませんので、インストールします。中央右にある「ノイズ除去」をクリックするだけで、自動でダウンロード・インストールができます(①)。

動画・音声ファイルを追加

Step2.変換したい音声を選択

中央に表示されるプラスボタンをクリックします。「サンプル音声.mp3」を選択して、「開く」をクリックすると設定完了です。

変換したい音声を選択

変換したい音声を選択

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Step3.ファイル内のノイズを分析し除去する

ファイルを読み込むと、「一括除去」を選択するだけ。AIが自動でノイズを分析し、音声からノイズを除去してくれます。

ファイル内のノイズを分析し除去する

Step4.変換完了と同時にファイルに保存

右上に成功が表示されたらオッケー(⑤)。自動でノイズを除去したファイルが生成されます。

変換完了と同時にファイルに保存

関連記事:【最新】動画ノイズを除去する一番簡単なやり方>>

まとめ

Audacityは、Linuxのような敷居の高いOSを活用する中級者・上級者ユーザーも対象にしたソフトだけあって、ノイズ(雑音)を除去するために細かい設定が行なえます。その一方で、映像や音声を誰もが簡単に記録あるいは作成できる昨今、ノイズ除去の仕組みを高度に理解することはハードルが高いかもしれません。そのため、「録音した音声からノイズを手動で除去したい」という上級者向けのソフトと言えるでしょう。

UniConverterは、音声やビデオ・映像を気軽に編集したいという方におすすめのソフトです。ノイズに詳しくない初心者の方でもボタンひとつでノイズを除去できます。「ノイズを除去したいけれども方法がわからない」という方は、是非ともUniConverterを試してみてください。

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