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【必見】Adobe premiere pro(プレミア プロ)で音声や映像からノイズ除去する方法は?
編集者 Takashi • 2024-09-11 09:19:13
屋外で映像を撮影すると、本来必要のない「ノイズ」が入っていることがあります。ノイズが入ったままの動画は視聴に耐えられないので、ツールを使って除去しないといけません。
映像や音声に乗ったノイズを除去できる代表的なソフトの1つが、Adobeが提供する「Premiere Pro」です。今回、Premiere Proで動画や音声に混入したノイズを消す方法や、WondershareのUnconverterとの操作方法や機能の違いについて解説します。
- Part 1. ノイズを除去する前に明らかにした方がいいこと
- Part 1.1. ノイズの種類
- Part 1.2. ノイズ生じる原因
- Part 2. Premiere pro(プレミア プロ)を使ってノイズを除去する方法
- Part 2.1. Premiere Pro(プレミア プロ)で映像のノイズ除去する方法
- Part 2.2. Premiere Pro(プレミア プロ)で音声のノイズ除去する方法
- Part 3. Premiere Pro(プレミア プロ)以外のノイズ除去ソフトは?-UniConverterは簡単・便利!
簡単にノイズを除去する:UniConverter
・オリジナルの高品質でシステム音を録音
・品質を損なうことなくマイクの音声のみを録音
・分かりやすいインターフェイスと簡単な操作
Part1. ノイズを除去する前に明らかにした方がいいこと
そもそも、ノイズとは何を指しているのでしょうか?ノイズ(noise)とは雑音を意味する英語で、情報処理の分野では不要な情報を指します。
1.1.ノイズの種類
ノイズを消すにあたり理解しておいたほうが良いことは、音声ノイズと映像ノイズの分類です。
音声ノイズとは、電車や自動車の騒音やエコーを発する機器、周辺の環境音など、録音・録画している音声に入った雑音を指します。これに対して映像ノイズとは、電子機器から発信される電波障害に起因するチラつきなど、画面の乱れを指します。
なおノイズ除去機能をもつソフトによって、ノイズをさらに分類することがあります。Premiere Pro(プレミア プロ)の場合、ノイズの発生源ごとにプリセットが用意されていて、各プリセットを使ってノイズを音声や動画から消します。
1.2.ノイズが生じる原因
ノイズが生じる原因は、映像ノイズと音声ノイズとで違います。
音声ノイズは、原因によってさらに2種類に分類できます。「サーッ」という高周波の雑音である「ホワイトノイズ」は、マイクの使用や接続しているアナログ機器が原因です。風の音など低周波の雑音は、マイクに風が直接当たることが原因です。
映像ノイズも、原因によってさらに3種類に分類できます。映像に縞が入ったり暗くなったりする「フリッカー」は、蛍光灯などの点滅の影響が原因で発生します。四角いモザイクが映像上に発生する「ブロック」は、機材の接触不良や電波障害が原因です。蚊(モスキート)の大群が密集したように映像の境界の色が変化する「モスキート」は、画像の圧縮に伴う品質の低下が原因です。
Part2. Premiere pro(プレミア プロ)を使ってノイズを除去する方法
Adobe Premiere Pro(プレミア プロ)は、世界中の動画クリエーターが愛用する動画編集ソフトです。Adobeは、初心者向けの「Premiere Elements」やモバイルにも対応した「Premiere Rush」を提供していますが、Premiere Proは同社が提供する最上位の動画編集ソフトだけあって、非常に多くの機能を搭載しています。
2.1.Premiere Pro(プレミア プロ)で映像のノイズ除去する方法
映像ノイズを消す方法として、「ミディアン(レガシー)」と「ブラー(ガウス)」の2種類のエフェクトがあります。ブラー(ガウス)はぼかしを加えるエフェクトで、軽いノイズを消すことが可能です。基本的には、どちらの操作方法もほとんど変わりませんので、ミディアン(レガシー)を使ったノイズ除去について説明します。
Step1.ノイズを除去したい動画でプロジェクトを作成する
Premiere Pro(プレミア プロ)では、「プロジェクト」という単位で動画を編集します。プロジェクトファイルには編集作業データが保存され、編集したい動画が「クリップ」として表示されます。「ファイル」をクリックし、「新規」を選択してから「プロジェクト」を選びます(①)。
クリップに取り込む動画を選択し(②)、「作成」をクリックします(③)。
Step2.編集するクリップを選択
プロジェクトの右下に取り込んだ動画のクリップが表示されますので、エフェクトを適用したいクリップを選択。クリップの色が反転します(④)。
Step3.適用するエフェクトを選択
エフェクトのウィンドウを開きます。「表示」をクリックし、「エフェクト」を選択します(⑤)。左下にエフェクトのウィンドウが表示されますので、検索画面に「ミディアン」と入力(⑥)。ウィンドウ内に「ミディアン(レガシー)」というエフェクトが表示されます。
Step4.ノイズを除去
どの程度ノイズを消すかを調整するために、エフェクトコントロールのウィンドウを表示させます。「ウィンドウ」をクリックし、「エフェクトコントロール」を選択するだけです(⑦)。
「ミディアン(レガシー)」をドラッグ&ドロップでクリップまで移動させると(⑧)、左上のウィンドウに「ミディアン(レガシー)」が表示されますので、半径の値を調節します(⑨)。値が大きすぎると、映像がぼんやりしてしまうので注意が必要です。
Step5.ファイルの書き出し
最後にファイルを書き出します。左上のウィンドウ内の「書き出し」をクリックし(⑩)、保存のフォーマットを調整。最後に右下の「書き出し」を選択すると、ノイズが除去された動画が保存されます(⑪)。
★映像の一部からノイズを除去するには?
「ミディアン(レガシー)」のエフェクトコントロールを表示させるまでは、先述した手順と同じです。左上のウィンドウ内にある鉛筆ツールを使って、ノイズを除去したいエリアを選択します(①)。被写体の周りを点と線で囲んだのち(②)、反転をクリックして完了です(③)。
★ノイズを除去したい部分が動く場合には?
左上にエフェクトコントロールを表示させるまでは、先述の手順と同じです。
まず、エフェクトコントロールのウィンドウ内にある「マスクパス」すぐ横のストップウォッチマークをクリックします(①)。すると右下にキーフレームが作成されますので、キーフレームを動かします(②)。被写体が囲った枠から離れたら、被写体が収まるように枠を調整させます(③)。これを動画が終了するまで繰り返すだけです。
2.2.Premiere Pro(プレミア プロ)で音声のノイズ除去する方法
Premiere Pro(プレミア プロ)で音声ノイズを消す方法は、「エッセンシャルサウンド」と「エフェクト」の2種類です。エッセンシャルサウンドを用いた方法はプリセットが用意されているので、簡単にノイズ除去が可能です。
★エッセンシャルサウンドでノイズ除去
Step1.エッセンシャルサウンドを開く
まず新規プロジェクトを作成し、ノイズ除去したい動画をPremiere Proに取り込みます。ここまでは、先述の映像ノイズを除去する手続きと同じです。クリップを選択し、エッセンシャルサウンドを開きます。「ウィンドウ」をクリックし、「エッセンシャルサウンド」を選択すると、エッセンシャルサウンドのウィンドウが開きます(①)。
Step2.ノイズ除去したいオーディオタイプを選択
編集できるオーディオタイプは「会話」「ミュージック」「効果音」「環境音」の4種類です。今回、「会話」を選択してみましょう(②)。
Step3.プリセットの選択
さらに、ノイズ除去したい会話のタイプを選択します。「背景の群衆のざわつき」などプリセットを設定するだけです(③)。
Step4.除去する雑音レベルをカスタマイズして修復
ノイズ除去の程度を調整したい場合には、「修復」をクリックします(④)。
どの程度ノイズを消すか、カスタマイズします(⑤)。「ノイズの軽減」など、必要以上に値を大きくすると、音声が潰れてしまうので注意しましょう。
★エフェクトでノイズ除去
ノイズリダクションのエフェクトとして、クロマノイズ除去、リバーブ除去、クリックノイズ除去の3種類があります。基本的には、どのエフェクトでも操作方法は変わりません。そこで、クロマノイズ除去でノイズを消す方法について解説します。
Step1.エフェクトからクロマノイズ除去を選択
ノイズ除去したい動画を取り込み、クリップを選択するまでは、先述の手順と同じです。
まずエフェクトからクロマノイズ除去を選択します。エフェクトのウィンドウ内の検索画面で「クロマノイズ」と入力します(①)。すると「クロマノイズ除去」が表示されますので、クリップにドラッグ&ドロップで適用します(②)。
Step2.エフェクトコントロールにクロマノイズ除去を表示
「エフェクトコントロール」のウィンドウに「クロマノイズ除去」の項目が表示されます(③)。「クロマノイズ除去」の項目の「編集」を選択し、クリップFxエディタを開きましょう(④)。
Step3.クリップFxエディタで除去するノイズを調整
「クリップFxエディタ」のウィンドウの下に、「フォーカスの処理」と「量」が表示されます(⑤)ので、除去するノイズを調整しましょう。フォーカスの処理は、「すべての周波数にフォーカス」「低周波数にフォーカス」など5種類から選択できます。また量の数値を大きくしすぎると、音がこもって聞こえてしまうので注意が必要です。動画を再生しながらパラメータを調整してみましょう。
関連記事:ホワイトノイズは除去できる!簡単に使えるソフト&サイト6選!>>
Part3. Premiere Pro(プレミア プロ)以外のノイズ除去ソフトは?-UniConverterは簡単・便利!
動画編集を行なっている上級クリエーターにとって、Premiere Pro(プレミア プロ)は「痒い所に手が届く」ソフトかもしれません。しかし、動画を家族や友人らで楽しみたいという初心者の方は、操作方法をマスターするのに時間はかかるでしょう。そこで紹介するのが、WondershareのUniConverterです。
1.UniConverterの紹介
UniConverterはファイル変換ソフトで、1,000種類以上のファイル形式の音声や映像を別のファイル形式に変換できます。それだけでなく、音声ノイズ(雑音)や映像ノイズを消す機能など、多彩な機能を搭載しています。
UniConverterのノイズ除去機能は、次の音声ノイズに対応しています。
・録音時のハミング
・音声通話の録音に起因するエコー
・電子回路から発生する静的ノイズ
・風の騒音
また、次の映像ノイズにも対応しています。
・ビデオで話しているあいだの会話
・動画に入ってしまったバックグラウンドノイズ
・キーボード音など収録時の雑音
クリック1つで、AIを使って雑音やノイズを分析し、音声や映像から自動でノイズを削除できるので、動画編集の初心者でも気軽に操作できます。
対応OS |
Windows/Mac |
特徴 |
1,000以上のファイル形式の音声や動画に対応。音声や動画に入ったノイズをAIで分析し、ワンクリックでノイズを一括除去 |
2.UniConverterでノイズ除去する方法
Step1.ノイズ除去機能をインストール
UniConverterをPCにインストールします。ただし、デフォルトではノイズ除去機能は入っていません。そのため追加のインストールが必要となりますが、中央右にある「ノイズ除去」をクリックするだけです(①)。
Step2.変換したい動画を選択
次に、中央に表示されるプラスボタンをクリックします(②)。「サンプル動画.mp4」を選択して「開く」をクリックすると、UniConverterに動画が読み込まれます(③)。
Step3.ファイル内のノイズを分析し除去する
動画を読み込んだのち、左下の「一括除去」をクリックします(④)。するとAIが自動でノイズを分析し、動画からノイズが消えます。
Step4.変換完了と同時にファイルに保存
右上に成功が表示されると、ノイズ除去の完了です(⑤)。自動でノイズを除去したファイルが生成されるので便利ですよね。
まとめ.動画編集初心者でも操作できるUniConverter
Adobe Premiere Pro(プレミア プロ)はプロフェッショナルなクリエーターが使用するソフトだけあって、動画編集機能は細かくなおかつ多彩です。ノイズ除去方法も複数あるため、上級者ユーザーでないと使いこなせないかもしれません。
UniConverterは、音声やビデオ・映像を気軽に編集したいという方におすすめのソフトです。どんなノイズでどの程度消すのかを設定しなくても、AIが勝手にノイズを分析してくれるので、非常に便利です。「動画編集については詳しくないけれども、高品質の動画を視聴したい」という方は、一度UniConverterを試してみてください。
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