容量の大きい画像や動画を共有するには、ファイルを圧縮することが一般的です。ただしzipファイルなどの圧縮方法を間違えると、データが破損したり文字化けが発生したりする可能性があります。またMacでファイルを圧縮する方法は複数存在するので、正しいやり方はしっかりと理解しておきましょう。
今回は、Macの標準機能でファイルを圧縮する方法や、圧縮に利用できるフリーソフトなどについて解説します。記事の後半では実際の圧縮方法も紹介するので、Macを利用している方はぜひ参考にしてください。
Part1.Macの標準機能でファイルを圧縮する方法
まずは、Macの標準機能でファイルを圧縮する方法を見ていきましょう。標準機能であれば外部ツールを使用する手間が必要ないので、サクッと圧縮したい方に便利といえます。ただしOS・macOS以外のデバイスで解凍すると文字化けする可能性があるので、利用目的によっては注意してください。なお具体的なやり方は下記の通りです。
- Macの【Finder】を開く
- 圧縮したいファイルを選択する
- ファイルを右クリックする
【圧縮】をクリックすると、指定したデータがzipファイルにまとめられます。複数のファイルを手軽に共有・送信する際は、ぜひ活用してください。Macの標準機能でファイルを圧縮する方法は以上です。
Part2.【無料あり】ファイルを圧縮できるMacにおすすめのフリーソフト7選
ここからは、Macにおすすめのファイル圧縮ソフトを紹介します。各ツールの特徴を紹介するので、自分にあったソフトを活用してください。
Mac圧縮ソフト1.UniConverter
メリット
- 直感的に操作できる
- 品質を維持した状態で圧縮できる
- ファイル圧縮以外の機能も充実
- 基本使用料無料
デメリット
- 一部の機能有料
- 動画以外の圧縮には不向き
UniConverterは、動画のファイル圧縮や動画ダウンロード、動画変換など多種多様な機能を搭載したクリエイティブソフトです。映像の画質・品質を維持した状態でのファイル圧縮が可能であり、ファイルサイズを抑えることにも対応しています。そのため、重たい動画データなどを共有・送信する際に活躍するツールといえるでしょう。4Kなどの高画質動画のファイルを軽くしたい方は、ぜひUniConverterをお試しください。
Mac圧縮ソフト2.WinZip
メリット
- 完全無料
- Windowsとの互換性あり
- 操作方法が簡単
- パスワード機能あり
デメリット
- 一部有料
- 容量の大きいファイルの圧縮に時間がかかる
WinZipは、Mac・Windowsの両方に対応した圧縮ソフトです。zipファイルの解凍にも対応しており、Mac以外のデバイスにテキストファイルを共有する際に活用できます。完全無料で利用できるソフトの一つであり、手軽に使用できることが特徴といえるでしょう。ただし高画質動画など容量の大きいファイルの圧縮にはやや時間がかかるので、注意してください。
Mac圧縮ソフト3.Lhaplus
メリット
- 完全無料
- 複数の圧縮形式に対応
- 使いやすい
デメリット
- サポートが終了している
- 意図しないファイルが作成される可能性がある
Lhaplusは、さまざまなデバイスに対応したファイル圧縮ができるフリーソフトです。使用できる機能が非常にシンプルであり、圧縮だけを目的にする方におすすめといえます。Windowsにも対応しているので、Macから別のデバイスにファイルを共有する際にも活用できるでしょう。ただし現在は開発が終了しているので、サポートがありません。したがってトラブルなどは自己責任になるので注意しましょう。
Mac圧縮ソフト4.The Unarchiver
メリット
- Mac専用
- インストールするだけで利用可能
- 完全無料
デメリット
- あくまで標準機能のサポートになる
- 性能はデバイスに依存する
The Unarchiverは、Mac専用のファイル圧縮・解凍ソフトです。デバイスによっては標準搭載されているシステムの一つであり、Macの補助機能としても活用できます。例えばアップデートなどによりMacの標準機能での圧縮ができなくなった場合などに、TheUnarchiverをインストールするだけで改善する可能性があります。したがってThe Unarchiverは、Macの補助ソフトとして活用できるでしょう。
Mac圧縮ソフト5.ZIPANG
メリット
- 完全無料
- 操作画面が見やすい
- Windowsとの互換性がある
デメリット
- エラーになる可能性がある
ZIPANGは、文字化けなどを最小限に抑えられる圧縮ソフトの一つです。ファイルを追加するだけなので、手軽に利用できるツールといえるでしょう。Windowsと互換性があるため、別デバイスへの圧縮変換も可能です。ただしZIPANGはエラーがやや多い傾向があるので、利用する際は注意しましょう。
Mac圧縮ソフト6.Keka
メリット
- 完全無料
- ほぼ全てのファイルを解凍できる
- パスワード機能あり
デメリット
- 文字化けが発生する可能性がある
Kekaは、ファイルの圧縮だけではなく、あらゆるzipファイルの解凍に特化したソフトです。Macと互換性のないファイルの解凍にも対応しているので、多種多様な事業を行なっている企業と仕事をしている方におすすめといえるでしょう。データによって文字化けする可能性はありますが、汎用性の高いソフトを使いたい方はKekaをお試しください。
7.ギガファイル便
メリット
- 完全無料
- URL共有が可能
- デバイスに依存しない
デメリット
- 通信環境に依存する
- ファイル容量によっては時間が必要
ギガファイル便は、完全無料で利用できるオンラインソフトです。データの品質を維持できるうえ、多種多様なファイルの圧縮に利用されています。ファイルではなくURLでの共有が可能なので、PCの容量を利用せずファイル共有が実現できます。ただしオンラインツールなので、ギガファイル便を利用する際は高速Wi-Fiなどの環境下で使用しましょう。
Part3.Macでファイルを圧縮するソフトならUniConverterを使ってみよう!
ここからは、Macでファイルを圧縮する実際の方法を見ていきましょう。今回は、本記事で最も推奨する【UniConverter】を使ったやり方を紹介します。なおUniConverterは無料でダウンロードできるので、実際の解説を見ながらファイルを圧縮していきましょう。
ステップ1:圧縮するファイルをアップロードする
UniConverterを無料ダウンロードしたら、画面に表示されている【動画圧縮】をクリックします。
次に、画面に表示されている【フォルダマーク】をクリックして、圧縮するファイルを追加しましょう。
ステップ2:ファイルを圧縮する
ファイルを追加したら、ファイルサイズ(圧縮率)を設定しましょう。数値が高いほど品質の劣化を抑えられますが、容量が大きくなります。そのため圧縮後のファイルサイズを参考にしながら、適切な数値を設定してください。
ファイルサイズを設定したら、動画の品質を指定しましょう。基本的には【高品質(推奨)】で問題ありませんが、必要であれば設定を行ってください。
最後に、圧縮したファイルの保存先を指定しましょう。画面下の【出力先】から保存するフォルダを設定することが可能です。
ここまでの設定が完了したら【圧縮】をクリックして、ファイルを圧縮します。
圧縮が完了すると、【出力先】に指定したフォルダにファイルが保存されるので確認してみましょう。UniConverterでファイルを圧縮する方法は以上です。
Part4.フリーソフトを使ってMacでファイルを圧縮する際の注意点
最後に、フリーソフトを利用してファイルを圧縮する際の注意点を紹介します。
- ファイルが劣化する可能性がある
- ツールによっては文字化けが発生する
- 機密性の高い情報はパスワードを設定する
順番に解説します。
ファイルが劣化する可能性がある
ファイルの圧縮はデータに影響を与える作業なので、どのツールを利用しても一定の品質劣化が発生します。ただしファイルの劣化の度合いは、使用するツールによって異なります。例えば動画など品質が大きく影響するデータなどは、【UniConverter】などのツールを利用するとよいでしょう。またPDFなどのテキストファイルはソフトではなく【ギガファイル便】などが安心かもしれません。使用するデバイスによっても圧縮の精度は異なるので、まずは自分に合ったソフトを見つけましょう。
ツールによっては文字化けが発生する
テキストファイルを圧縮すると、文字化けが発生する可能性があります。例えばExcelやWordなどのファイルを圧縮すると、使用するツールによっては高い確率で文字化けが生じます。その場合は文字化けを防ぐツールを使用するか、圧縮せずに共有できる方法を検討するとよいでしょう。
機密性の高い情報はパスワードを設定する
会社の情報などを圧縮して共有する際は、必ずパスワードを設定しましょう。理由は、zipファイルが漏洩すると簡単に解凍される可能性があるからです。ただしパスワードを設定すると文字化けを起こしたり、品質が劣化したりする可能性があります。したがって機密性の高い情報を取り扱う方は高品質なソフトを使用するか、USBなどでの情報共有方法の検討を推奨します。
まとめ:フリーソフトを活用してMacでファイルを圧縮しよう
Macの標準機能でファイルを圧縮することは可能です。しかし品質や安全性、別デバイスとの互換性を考慮するなら専用のソフトを活用する方がよいかもしれません。目的に合ったツールを使用して、安全にファイルを圧縮しましょう。
なお動画の品質を落とさずに圧縮したい方には、UniConverterをおすすめします。手軽にファイルを圧縮できるうえ、圧縮以外の機能も充実しているソフトは多くありません。UniConverterは無料でダウンロードできるので、高品質な圧縮ツールを使いたい方は、ぜひ活用してください。