学校から配布されるiPadは、学習専用端末としてアプリやサイトの利用が厳しく制限されています。そのため、自宅の端末では普通に見られるYouTubeも学校のiPadではブロックされていることが多く、「授業で参考動画を見たいのに再生できない」と困る人も少なくありません。
そこで今回は、学校のiPadでYouTubeを見ることができない理由や、動画を見るための方法について解説します。
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Part1.学校のiPadでYouTubeを見ることができない理由
学校のiPadは学習専用端末
学校で配布されているiPadは、あくまで授業や課題提出などの学習目的に限定された「学習専用端末」です。家庭用のiPadのように自由にアプリを入れたり、設定を変更したりすることはできません。文部科学省が推進するGIGAスクール構想の一環として整備された端末であり、学校や教育委員会が一括で管理しています。そのため、動画視聴やSNSなど学習と直接関係のない利用は制限されているケースが多く、YouTubeもその対象に含まれます。こうした仕組みは、生徒が安全に学習に集中できるようにするための配慮です。
学校のiPadでYouTubeを見ることができない仕組み
学校のiPadでYouTubeが見られないのは、「MDM(モバイルデバイス管理)」というシステムで端末全体が制御されているためです。MDMを使うと、学校側はすべてのiPadに対してアプリやサイトの利用制限を一括で設定できます。多くの学校では、YouTubeアプリのインストールが禁止されているほか、Safariなどのブラウザから YouTubeへのアクセスもブロックされています。また、VPNや設定変更による回避も無効化されているケースもあります。
学校のiPadでYouTubeを見ることができるサイトも
すべての動画サイトがMDMによってブロックされているとは限りません。教育委員会や学校によっては、学習に役立つ一部の動画サイトをホワイトリストに登録していることがあります。たとえば、NHK for School や TED、ベネッセなど、教育目的のサイトはアクセスを許可されている場合があります。また、YouTubeでも、「Player for Education」を利用して、コンテンツにYouTube動画を埋め込めるサービスを提供しているため、こうしたサービスの利用に限ってYouTube動画を見ることができる可能性もあります。
Part2.学校のiPadでYouTubeを見る方法
では、学校のiPadでYouTubeを見る方法としてどのようなものが考えられるでしょうか?
方法①:教師・管理者に申請して許可を得る
最も確実で安全なのは、授業や探究活動など明確な学習目的を示し、教師や管理者に正式に申請する方法です。学校側はMDM設定で特定のサイトをホワイトリスト登録したり、授業時間のみ一時的に許可したりできます。事前に動画のタイトル・URL・利用場面を共有すると、承認可否の判断がスムーズです。
方法②:Google Workspace for Educationを利用してYouTubeを見る
学校配布のGoogleアカウントでログインしている場合、「Google Workspace for Education」など教育向けの視聴モードが設定されていることがあります。関連動画やコメントが制限され、学習に不要な要素を排除した安全な環境で再生できます。学内ポリシーに沿って運用されるため、サイトを自由に見ることまではできなくても、授業で必要な動画サイトに限定して見ることができるメリットはあります。まずは学校のアカウントでの利用可否を教師に確認しましょう。
方法③:VPNを利用してYouTubeを見る
VPN(仮想プライベートネットワーク)とは、は通信を暗号化し外部サーバー経由で接続するサービスです。このVPNを活用して、ネットワーク上のフィルタを回避して動画サイトをみることができる可能性があります。ただし、学校のiPadはMDMでVPNアプリやプロファイル自体が禁止されている可能性があります。検出・指導の対象になり得るほか、サービスや設定によっては情報漏えいのリスクも否定できません。そのため、学校端末での利用は推奨されません。
方法④:Proxyを利用してYouTubeを見る
Webプロキシは、ブラウザと目的サイトの間に中継サーバーを挟む仕組みです。これにより、YouTubeの直接ブロックを回避し、動画サイトを見ることができる可能性があります。ただし、学校の規約違反となる可能性が高く、無料プロキシは通信傍受・マルウェア・広告挿入などのリスクがあります。MDMやネットワーク側で検知・遮断されることも珍しくありません。このように、学校端末での利用は推奨されません。
方法⑤:自宅で動画をダウンロードしてオフライン視聴する
学内の制限に触れず必要な動画を扱うには、自宅のPCで事前に動画をダウンロード・変換し、iPadに転送してオフライン再生する方法が有効です。通信や広告に左右されず、授業で使う箇所だけを確実に再生できます。YouTube動画は、PC用ソフトやスマホアプリ、ブラウザの拡張機能などを通じてダウンロードすることが可能です。
Part3.YouTubeの動画をダウンロードする方法
YouTube動画は自宅でダウンロードし、オフライン視聴するのがもっとも確実な方法です。そこでおすすめなのが、UniConverterを活用してYouTube動画をダウンロードする方法です。YouTube側が最新の仕様に更新した場合でも対応アップデートされやすく、不具合修正も迅速です。また、解像度・ビットレート・コーデックや字幕、音声のみ抽出、不要部分カット、圧縮、一括処理まで細かく指定可能です。このほか、iPadで安定再生できるMOV動画形式への変換や転送も簡単です。
そこで、UniConverterを使ってYouTubeの動画をダウンロードする手順を紹介します。
UniConverterでYouTubeの動画をダウンロードする手順
Step1. ダウンロード機能をブラウザにインストール
UniConverterを起動し、画面上部に表示される「ダウンロード」タブをクリックします(①)。
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新しいウィンドウが開くので、「はじめる」をクリックします(②)。
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「Chromeに追加」ボタンをクリックしましょう(③)。
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macOSの場合、システムパスワードを入力し(④)、「OK」ボタンをクリックします(⑤)。
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Step2. ダウンロードの設定
ブラウザでダウンロードしたい動画にアクセスします。すると、動画の下に「ダウンロード」ボタンが表示されるので、ボタンをクリックしましょう(⑥)。
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新しいウィンドウが表示されるので、「UniConverterを開く」をクリックします(⑦)。
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「続行」をクリックします(⑧)。
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Step3. ダウンロードの実行
すると、UniConverterに動画が取り込まれます(⑨)。動画のサイトを分析後にダウンロードが始まるので、気長に待ちましょう。
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チャイム音が鳴ると、ダウンロードの完了です(⑩)。
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まとめ
学校のiPadは学習専用端末として厳重に管理されているため、YouTubeの動画サイトにアクセスすることは基本的にできません。VPNやProxyでの回避はリスクが高く、推奨されません。最も安全で確実なのは、自宅で必要な動画を事前にダウンロードし、授業でオフライン再生する方法です。
その際に便利なのがUniConverterです。最新のYouTubeの仕様にすぐ対応し、高画質変換や圧縮、一括処理など細かい設定も自由自在です。また、iPadでもスムーズに再生できるMOV形式に変換可能です。信頼性と操作性を兼ね備えたUniConverterで、安全かつ快適に学習動画を管理しましょう。