Microsoft社が開発したWindows向けの動画ファイル形式であるAVIファイル。
圧縮率が低く、高品質の動画ファイルとして人気のAVIファイルですが、ファイルのサイズが大きくなりやすいというデメリットのあるフォーマットでもあります。
実際、読み込みや書き出しにかかる時間が長くてイライラさせられたり、共有のしづらさに悩まされている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、AVIファイルの圧縮方法を紹介していきます。
おすすめの圧縮方法やAVIファイルの圧縮に使えるおすすめのフリーソフトなどについて詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
Part1.AVIファイルを圧縮する方法は?
AVIファイルを圧縮してサイズを小さくする方法には、
- 動画編集ソフトを使う
- オンラインサービスを使う
- フリーソフトを使う
などの方法がありますが、おすすめなのはフリーソフトを使う方法です。
圧縮程度であればフリーソフトでも十分に行えるので、わざわざ高価で本格的な動画編集ソフトを利用する必要はありません。
オンラインサービスを提供しているサイトでも無料で圧縮できますが、サイトに動画ファイルをアップする必要があるため、セキュリティの観点からあまりおすすめできません。
フリーソフトを使えば無料でAVIファイルを圧縮できますし、安全性も高いので、AVIファイルを圧縮するのであればフリーソフトを活用するようにしましょう。
Part2.AVIファイルを圧縮するのに使えるフリーソフト7選
AVIファイルを圧縮するのに使えるフリーソフトの中でもとくにおすすめなのが、以下の7つのフリーソフトです。
- Wondershare UniConverter
- Freemake Video Converter
- VideoProc Converter
- WonderFox Free HD Video Converter Factory
- Any Video Converter フリー版
- XMedia Recode
- PowerDirector
それぞれ詳しく紹介していきます。
1. Wondershare UniConverter
https://uniconverter.wondershare.jp/
WindowsとMacの両方に対応しているフリーソフト、Wondershare UniConverter。
Wondershare UniConverterにはさまざまな機能が搭載されていますが、メイン機能の一つが、動画ファイルの圧縮です。
容量の大きなAVIファイルを簡単な操作で大幅に圧縮し、容量を大きく削減できるようになっています。
例えば、335MBのAVIファイルの場合、3つのステップで操作を進めていくだけで簡単に117MBまで圧縮することができます。
圧縮にかかった時間も約2分と高速です。
設定を変更すれば、さらにサイズを小さくすることもできますし、早く圧縮することもできます。
もちろん、画質や音質を極力落とさずに圧縮することも可能なので、そのような用途を想定されている方にもおすすめです。
Wondershare UniConverterの製品情報 |
|
対応OS |
Windows:11、10、8、7、Vista Mac:macOS X 12、11、10.15、10.14、10.13、10.12、10.11 |
高品質での圧縮 |
可能 |
詳細設定・高度設定 |
あり |
高品質ビデオの圧縮 |
最大で8Kに対応 |
高速処理 |
対応 |
※無料版では機能が制限される場合があります
2. Freemake Video Converter
全世界で1億人以上が愛用しているフリーソフト、Freemake Video Converter。
Wondershare UniConverterやPowerDirectorと比べると機能は限定的ですが、別のフォーマットに変更して圧縮できるのはもちろん、動画編集機能を使ってAVIファイルを軽くすることも可能です。
DVDやブルーレイなどのメディアへの書き込みにも対応しているので、メディアに書き出して活用したいと考えている方にもおすすめです。
Freemake Audio Converterの製品情報 |
|
対応OS |
Windows:11、10、8、8.1、7 Mac:Mac OS(バージョンについては要確認) |
高品質での圧縮 |
可能 |
詳細設定・高度設定 |
あり |
高品質ビデオの圧縮 |
最大で4Kに対応 |
高速処理 |
対応 |
3. VideoProc Converter
動画ファイルを別の動画ファイルに変換できるのはもちろん、音楽ファイルに変換して楽しむこともできるフリーソフト、VideoProc Converter。
簡単な操作で自由に設定を変えながら圧縮することができるので、動画の品質の劣化を抑えつつ、最大で90%程度まで動画の容量を小さくすることができます。
また、余計な部分を削って動画の容量を抑えたりすることもできるので、劣化を極力抑えたい方にもおすすめです。
VideoProc Converterの製品情報 |
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対応OS |
Windows:11、10、8、7 Mac:macOS 10.6以降 |
高品質での圧縮 |
可能 |
詳細設定・高度設定 |
あり |
高品質ビデオの圧縮 |
最大で4Kに対応 |
高速処理 |
対応 |
※無料版では機能が制限される場合があります
4. WonderFox Free HD Video Converter Factory
無料で使える高速変換ソフト、WonderFox Free HD Video Converter Factory。
AVIファイルを他のフォーマットに変換して圧縮する方法はもちろん、簡易的な動画編集の機能も備えているので、動画の解像度を下げたり、撮り直した箇所など必要ない部分をカットしてサイズを軽くすることもできます。
各デバイス向けのプリセットが多数用意されているので、デバイスに合わせて最適な形で動画ファイルを用意するといった使い方もできます。
WonderFox Free HD Video Converter Factoryの製品情報 |
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対応OS |
Windows:11、10、8、7、Vista |
高品質での圧縮 |
可能 |
詳細設定・高度設定 |
あり |
高品質ビデオの圧縮 |
最大でHDに対応 |
高速処理 |
対応 |
※無料版では機能が制限される場合があります
5. Any Video Converter フリー版
Any Video Converter フリー版は、AI搭載の変換ソフト「AVCLabs Video Enhancer AI」の無料版にあたるツールです。
有料版に比べて利用できる機能は制限されていますが、4KやFHDの動画をMP4など別のフォーマットに変換して圧縮するなど、動画の容量を小さくするための基本的な機能は備わっています。
フリー版だからといって広告が挿し込まれたりするようなことはないので、ストレスフリーで利用可能です。
Any Video Converte フリー版の製品情報 |
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対応OS |
Windows:11、10、8、7 Mac:Mac OS 10.15以降 |
高品質での圧縮 |
可能 |
詳細設定・高度設定 |
あり |
高品質ビデオの圧縮 |
最大で4Kに対応 |
高速処理 |
非対応 |
※無料版では機能が制限される場合があります
6. XMedia Recode
変換速度の速さに定評があるフリーソフト、XMedia Recode。
サイズの大きいAVIファイルでもあっという間に軽くできるので、圧縮したいAVIファイルが複数ある場合におすすめです。
また、対応しているフォーマットも充実しているので、用途や目的に合わせて好きな形式で圧縮できます。
XMedia Recodeの製品情報 |
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対応OS |
Windows:11、10、8、8.1、7 |
高品質での圧縮 |
可能 |
詳細設定・高度設定 |
あり |
高品質ビデオの圧縮 |
最大でFHDに対応 |
高速処理 |
対応 |
7. PowerDirector
PowerDirectorは、無料で使える多機能な動画編集ソフトです。
プロも使用する本格的なツールですが、初心者の方でも扱いやすいUIになっているので、AVIファイルの圧縮にのみ使いたい方にもうってつけです。
無料版と有料版があり、無料版は多少機能が制限されますが、AVIなど動画ファイルの圧縮は無料版でも問題なく行うことができます。
PowerDirectorの製品情報 |
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対応OS |
Windows:11、10 Mac:macOS 10.14以降 |
高品質での圧縮 |
可能 |
詳細設定・高度設定 |
あり |
高品質ビデオの圧縮 |
最大で4Kに対応 |
高速処理 |
対応 |
※無料版では機能が制限される場合があります
Part3.AVIファイルを圧縮する方法をおすすめ
AVIファイルを圧縮してファイルサイズを小さくしたいときに使えるフリーソフトの中でもとくにおすすめなのが、Wondershare社のUniConverterです。
WondershareのUniConverterを使ってAVIファイルを圧縮する方法を、画像を交えながら詳しく解説していきます。
WondershareのUniConverterを立ち上げたら、
動画圧縮のメニューをクリックしましょう。
すると、このような画面に遷移するので、圧縮したいAVIファイルをドラッグして追加します。
圧縮前のデータと圧縮後のデータが表示されます。
設定のアイコンをクリックすると、
画質や形式の設定を変更できるようになりますし、
「高度な設定」をクリックすることで、
より細かく設定を変更できるようになります。
変更が完了したら、「圧縮」をクリックしましょう。
AVファイル圧縮が完了したら、「完了」タブをクリックし、
ファイルのアイコンをクリックします。
すると、圧縮後のファイルが表示されます。
以上が、WondershareのUniConverterでのAVIファイルを圧縮するときの手順になります。
Part4.AVIファイルの圧縮に関するよくある質問
AVIファイルの圧縮に関するよくある質問をいくつか紹介していきます。
AVIファイルはなぜ他のフォーマットに比べてサイズが大きくなりやすいのでしょうか?
AVIファイルは高画質・高音質な状態で映像を保存できる、低圧縮率のフォーマットです。
そのため、クオリティの高い映像作品や動画を作りたいときに重宝しますが、低い圧縮率で画質や音質をなるべく劣化させずに保存するため、他のフォーマットに比べ、どうしてもファイルサイズが大きくなってしまう傾向があります。
高画質・高音質で、クオリティの高い動画を追求する際にはAVIファイルでの保存がおすすめですが、ファイルサイズをなるべく小さくしたいのであれば、設定を変更して圧縮したり、他のフォーマットに変換するのがおすすめです。
AVIファイルを圧縮するのにおすすめのフォーマットはありますか?
AVIファイルからの変換におすすめのフォーマットは「MP4」です。
動画のフォーマットには他にもさまざまなフォーマットがありますが、定番とされているのがMP4です。
MP4は動画・音声データの標準規格で、WindowsとMacの両方でサポートされているので、端末やOSを選ばずに再生できます。
作成した動画をYouTubeやInstagramなどのSNSに投稿して活用するケースも多いかと思いますが、各プラットフォームでサポートされている形式でもあるので、扱いやすいというメリットもあります。
まとめ
AVIファイルを圧縮してファイルサイズを小さくする方法について詳しく紹介してきました。
AVIファイルの容量が大きく、取り扱いづらいと感じたら、フリーソフトを使って圧縮しましょう。
フリーソフトを活用すればAVIファイルを無料で圧縮できます。
一括変換に対応しているフリーソフトも多いので、AVIファイルが複数ある場合もまとめて効率的に圧縮できます。
今回紹介した7つのフリーソフトの中でも、動作が安定していて取り扱いのしやすさに定評のあるWondershareのUniConverterがおすすめなので、ぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか?