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FFmpegでm3u8の配信動画をダウンロードして保存する方法を徹底解説
編集者 Takashi • 2024-04-18 19:38:35
FFmpegは動画と音声ファイルを変換や再生するためのソフトです。オープンソースで開発されていて無料で利用することができます。
FFmpegはGUIを持たないソフトのため利用するにはコマンドベースで操作する必要があります。動画や音声フォーマットのほとんどをサポートしており、デコードや変換、マルチプレクサ、ストリーム、フィルタリング、トリミングなど多数の機能が提供されています。
FFmpegを利用してストリーム配信されているm3u8動画をダウンロードする方法について紹介します。ストリーム配信は様々な企業が運営していてアマチュアからプロの方まで配信していますので残したい配信があれば今回の記事は必見です。
- Part 1. m3u8を直接にダウンロードして再生できない原因は
- Part 2. m3u8のURLを取得する方法
- Part 3. FFmpegでm3u8動画をダウンロードして保存する方法
- Part 4. FFmpegでm3u8動画をMP4に変換して結合する方法
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Part1. m3u8を直接にダウンロードして再生できない原因は
m3u8ファイルは元々MP3音声ファイルのプレイリストを配布するためのファイル形式として開発されたもので中身はテキストファイルです。
m3u8ファイルにはメディアファイルのリンク先が記載されているだけで、実際の動画や音声ファイル自体は含まれていないため、m3u8ファイルをダウンロードしても再生することができません。
Part2. m3u8のURLを取得する方法
FFmpegを利用してm3u8を使った配信動画をダウンロードするには、まずはm3u8のURLを取得する必要があります。
m3u8のURLを取得するには以下の様に行います。
ブラウザはGoogle Chromeブラウザを前提しています。Windows 10で標準インストールされているMicrosoft Edgeブラウザでも同様の操作で取得可能です。
★ m3u8 URL取得
ブラウザで配信しているサイトへアクセスして動画が再生されている状態にします。
【F12】キーを押して、「デベロッパーツール」を表示します。
① 「ネットワーク」タブを選択します。
② 検索ボックスに「m3u8」を入力して検索します。
③ 「名前」に検出された一覧が表示されます。表示されている一覧のどれかをクリックします。
④ 「ヘッダー」タブを選択します。
⑤ 「全般」に表示されている「https://・・・.m3u8」のURLをコピーします。
取得したURLが「http」もしくは「https」から始まっていない場合はライブ配信サイトの「https://〈〈ドメイン〉〉」を追加してください。
Part3. FFmpegでm3u8動画をダウンロードして保存する方法
★ FFmpegのインストール方法
FFmpegのインストール方法を説明します。
Step 1 ダウンロードサイトへのアクセス
公式サイトのダウンロードページへアクセスします。
URL：https://www.ffmpeg.org/download.html
① 「Windows」アイコンをクリックします。
② 下部に表示されたリンク先より「Windows builds by BtbN」をクリックします。
Step 2 FFmpegをダウンロード
クリックするとダウンロードサイトに移動します。インストールするためのファイル一覧が表示されています。
「ffmpeg-master-latest-win64-gpl-shared.zip」をクリックしてダウンロードします。
Step 3 FFmpegのインストールと環境変数の設定
Cドライブの直下にffmpegフォルダを作成します。
ダウンロードしたZipファイルを解凍し、「bin」フォルダ配下のファイルを全て、C:\ffmpeg以下に移動します。
【WIN】＋【Pause Break】で「詳細情報」画面を開き、「システムの詳細設定」をクリックします。
① 「環境変数」をクリックします。
② ユーザ環境変数の「Path」を選択します。
③ 「編集」をクリックします。
④ 「参照」をクリックし、C:\ffmpegを選択します。
「OK」をクリックして画面を閉じます。
以上でインストールは完了です。
★ FFmpegでm3u8動画をダウンロードする方法
FFmpegは「コマンドプロンプト」から実行します。
コマンドは以下のような形で行います。
ffmpeg -i "取得URL" -c copy "動画名.ts"
★ FFmpegの実行
「取得URL」には「m3u8 URL取得」で取得したURLを入力します。
また、「動画名.ts」には任意のファイル名を入力しますが拡張子に「.ts」を付けているのはストリーミングで配信している動画フォーマットがtsファイルだからです。
実際に入力した例を下記に示します。
また、出力先に指定している「output001.ts」ファイルはFFmpegを実行したフォルダ配下に作られます。
上記の例では「E:\videos」の配下となります。
上記のコマンドを実行した場合、ライブ配信では配信終了までダウンロードを継続して行います。
以下の様な表示が連続して出力されます。
途中でストップしたい場合は【ctrl】+ C を押します。ストップするとそれまでにダウンロードした動画が指定したファイルに格納されます。
Part4. FFmpegでm3u8動画をMP4に変換して結合する方法
ストリーミング用のtsファイルのままですと、どんな端末でも再生したり、どんなアプリケーションでも取り扱えたりという条件にはならないので、広く普及しているMP4へ変換する必要性がでてきます。
FFmpegでm3u8動画をMP4に変換しながらダウンロードする方法を説明します。
ffmpeg -i "取得URL" -c copy "動画名.mp4"
出力先の拡張子を「.ts」→「.mp4」へ変更することで実現できます。
これで上手くいかない場合は以下の様にオプションを追加してみてください。
ffmpeg -i "取得URL" -c copy -bsf:a aac_adtstoasc "動画名.mp4"
「-bsf:a aac_adtstoasc」を追加しています。これは音声をADTSというストリーム形式からMPEG4用に変換を指示するためのオプションです。
Part5. FFmpegの代わり：UniConverterでｍ3u8動画をダウンロードしよう！
1.UniConverterとは？
UniConverterは、大手クリエイティブ企業【Wondershare社】が開発した、高性能オールインワンソフトです。
従来の動画ダウンロードソフトよりも高速・高画質で動画をダウンロードできるうえ、動画編集や動画変換機能なども搭載しています。
UniConverterの動画変換機能は、1,000以上の拡張子に対応している高品質機能です。一般的な動画変換ソフトと違い、動画や音声の劣化が非常に少なく、多くのクリエイターに愛用されています。
ワンクリックで拡張子を変更できるので、難しい操作は必要ありません。
2.UniConverterでｍ3u8動画をダウンロードする方法
Step1.UniConverterで動画を起動したら、画面に表示されている【ダウンロード】を選択します。
Step2.ダウンロード画面が開いたら、動画の保存先をまず指定しましょう。画面左下に表示されている【出力先】から、動画を保存するフォルダを指定できます
Step3.ダウンロードをしたいｍ3u8動画のURLをコピーしてペースト
Step4.ダウンロード開始
UniConverterでｍ3u8動画をダウンロードする方法は以上となります。簡単でしょう。UniConverterは無料ダウンロードできるので、ぜひ活用してみてください。
【まとめ】
FFmpegは動画や音声に関する処理のための機能を豊富に提供しているオープンソースのソフトです。
GUIがなくコマンドラインで全て操作を行わなくてはいけないためハードルが高いですが、今回説明したようなm3u8動画のダウンロードについても簡単に実行できます。
通常の動画ソフトではできないようなことがFFmpegを利用することでできるようになる可能性があります。FFmpegの情報については大量にネット上に存在しますので、少し手間をかけると使いこなせるようになるかと思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
Takashi
staff 編集者
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