画像を編集していると「JPGを透過にしたい」と思う場面は多いものです。
しかし、いざ試してみると背景を消せずに困った経験がある人も少なくありません。
実はJPG形式そのものは透過に対応しておらず、そのままでは透明化できない仕様になっています。
そこでこの記事では、JPGとPNGの違いから、無料で使える変換方法やおすすめのサイト・ソフトまでを分かりやすく解説します。
初心者の方でもすぐに実践できる手順をまとめているので、参考にしてください。
All-in-one ツールボックス:動画/音声/画像変換、動画/音声ダウンロード、動画編集、録画、圧縮.....すべてできる!

Part1.そもそもJPGは透過できる?
画像編集でよく使われる形式のひとつがJPGですが、この拡張子では透過に対応していません。
一方で、透過画像といえばPNGというイメージを持つ人も多いでしょう。
ここではJPGとPNGの違いを整理し、なぜ背景を透過する場合にはPNGへの変換が必須なのかを分かりやすく解説します。
☆JPGとPNGの違い
JPGは写真やカラー画像を扱うのに適した形式で、高い圧縮率が特徴です。
そのためファイルサイズを軽く保ちながら、多くの色を扱えるためデジカメ写真やWebサイトの画像で広く利用されています。
一方PNGは、画質を劣化させず保存できる「可逆圧縮」を採用している点が大きな特徴です。
さらにJPGにはない「透過情報」を保持できるため、背景を透明にしたい場合に欠かせない形式といえます。
この違いを知らずにJPGで透過しようとしても、どうしても白や黒で背景が埋まってしまいます。
目的によって形式を使い分けることが大切で、透過を扱いたいならPNG形式が必須です。
☆透過が必要な時はPNG変換が必須
背景を透明にして素材として使いたいとき、JPGではそのまま対応できません。
例えばプレゼン資料にロゴを配置する場合や、ブログ記事にイラストを重ねたいときに背景が白のままでは見栄えが悪くなります。
PNGに変換しておけば透明部分を維持できるため、背景と自然に馴染ませて配置できます。
また、無料の透過ツールやアプリでは「JPGを読み込む → 背景を削除する → PNGで保存」という流れが基本になります。
つまり、透過を必要とするシーンでは、PNGを最終的な保存形式に選ぶことが欠かせません。
この理解があれば、無駄に失敗することなく効率的に画像編集を進められるでしょう。
Part2.JPGをPNGに変換する方法
JPGは直接透過できないため、背景を消したいときにはPNG形式へ変換することが必要です。
その際、以下の方法があります。
JPGをPNGに変換する方法
- フリーソフトを使用する
- オンラインで変換する
ここでは初心者でも安心して使える具体的な手順を紹介し、自分に合ったやり方を見つけられるよう解説します。
★フリーソフトを使用する
フリーソフトを使って変換する方法は、オフライン環境でも安心して利用できる点が魅力です。
代表的なのは「GIMP」や「ペイント」などで、どちらも無料で入手できます。
手順としては、まずJPGファイルを読み込み、背景を削除する機能を使って不要部分を消します。
その後、保存時に「PNG形式」を選べば透過情報を維持したまま出力できます。
特にGIMPはPhotoshopに近い機能を持ちながら無料で使えるため、本格的に画像編集をしたい人に向いています。
一方、Windows標準のペイントはシンプルですが、変換用途には十分です。
ネット環境に依存せず作業できるため、大量のファイルを扱う場合やセキュリティ面を気にする人におすすめです。
そのほかにも、画像のファイル形式を変換したいなら、Uniconverterもおすすめです。
GIMP同様に無料で利用できるため、合わせて利用するとよいでしょう。
★オンラインで変換する
ソフトをインストールするのが面倒な場合は、オンラインサービスを利用する方法があります。
ブラウザからアクセスして画像をアップロードするだけで、自動的に背景を削除しPNGに変換してくれるサイトが多数存在します。
たとえば「Adobe」や「iLoveIMG」などは有名で、初心者でも数クリックで完了する手軽さが魅力です。
また、オンライン変換のメリットはスマホやタブレットからでも利用できる点です。
インストール不要で作業ができるため、ちょっとした編集や外出先での利用にも最適。
ただし、無料版では利用回数や画像サイズに制限がある場合もあります。
セキュリティ面も意識し、個人情報や重要な画像を扱う際は注意が必要です。
Part3.JPGをPNGに変換できるサイトを紹介
JPGをPNGに変換するなら、サイトを利用するとよいでしょう。
なかでも、以下のサイトはスムーズに変換が可能です。
JPGをPNGに変換できるサイト
- Adobe
- ラッコツールズ
- iLoveIMG
国産のサイトもあるため、それぞれ合わせて紹介します。
1.Adobe
Adobe Expressの「JPEG PNG変換」ページは、透過jpgを探している人に非常に使いやすい無料サービスです。
Adobeアカウントがあれば料金は一切かからず、画像をドラッグ&ドロップするだけで自動的にPNG形式へ変換できます。
対応形式はJPEG、JPG、WebPで40MB以内と幅広く、変換後はワンクリックで高画質のPNGをダウンロード可能です。
さらに、透過やエッジのぼかしなどPNGならではの特性を活かした仕上がりが得られるため、資料作成やSNS投稿にそのまま活用できます。
さらに、Adobe Express上で文字入れやレイアウト編集、テンプレートを使ったデザインまで行えるのも魅力です。
アプリのインストールは不要で、スマホ・PCどちらからでも利用できるため、初心者でも安心して背景透過を試せるでしょう。
2.ラッコツールズ
ラッコツールズは、完全無料かつインストール不要で使える便利なオンラインサービスです。
ブラウザからアクセスするだけで誰でも利用でき、JPGからPNG、またはPNGからJPGへの変換をワンクリックで行えます。
ドラッグ&ドロップで簡単に操作でき、複数ファイルの一括変換にも対応しているため、大量の画像を扱う際にも効率的です。
さらに変換後も1,677万色に対応しており、高画質を維持したまま保存できる点が強みです。
加えて、画像圧縮やリサイズ、透過処理など関連する無料ツールも豊富に揃っており、必要に応じて組み合わせて利用できます。
ソフトのインストールや会員登録なしで気軽に使えるうえ、作業の幅も広がるため、ライトユーザーから効率重視の利用者まで幅広くおすすめできるサービスです。
3.iLoveIMG
iLoveIMGのは、会員登録不要で完全無料のサービスです。
Webブラウザからすぐに利用でき、PCやスマホ、タブレットなど端末を選ばずインストールなしで変換可能です。
大きな特徴は複数ファイルの一括変換に対応している点で、複数のJPG画像をまとめてPNGへ変換できるため作業効率が大幅に向上します。
操作はシンプルで、サイト上に画像をドラッグ&ドロップするか選択するだけです。
さらにGoogle DriveやDropboxから直接アップロードできるため、クラウド利用者にも便利です。
アップロード後は自動で変換が始まり、複数のPNGを一括でダウンロードできます。
画像加工機能はなく形式変換に特化しているため、余計な操作が不要でスピーディーです。
簡単にJPGをPNGへ変換したい初心者や、複数ファイルをまとめて扱いたい人に最適なツールといえます。
Part4.JPGをPNGに変換するのにUniconverterがおすすめな理由
JPGをPNGに変換する際に特におすすめできるのが「Uniconverter」です。
オンラインサービスやフリーソフトも便利ですが、大量のファイルを扱う場合や画質を保ったまま透過jpgを作りたい場合には物足りないと感じる人も少なくありません。
Uniconverterは変換形式の対応が非常に幅広く、JPG PNG変換だけでなくWebPやTIFFなど多様な拡張子に対応しています。
関連記事:JPG(JPEG)からWebPに変換できるツール・ソフト・アプリ15選
また、高速で処理できるため複数ファイルをまとめて変換する際にも時間を無駄にせず効率的です。
さらに画質劣化を防ぐアルゴリズムが搭載されており、保存後の仕上がりも安心です。
そのほか、動画や音声の変換機能も備えているため、画像だけでなくメディア全般を扱うユーザーにとってオールインワンの便利ツールといえます。
初心者でも簡単に操作できるシンプルな画面設計なので、専門知識がなくてもすぐに使いこなせるでしょう。
Part5.JPGをPNGに変換して透過する手順
Uniconverterを使えば、JPGを簡単にPNGに変換できます。
また、簡単な画像編集機能もあり、背景削除も可能なので合わせておこないましょう。
ここでは、Uniconverterを使用した画像の変換手順と、その後の透過処理についてまとめました。
Step1.変換タブをクリックする
まず、変換タブをクリックします。
ここでは、画像以外にも動画や音声ファイルを変換できます。
Step2.PNGに変換したい画像を読み込む
こちらをクリックすると、ファイルをインポートする画面が出てきます。
そこで、変換したい画像を読み込みましょう。
Step3.ボタンを押して変換する
画像を読み込んで、変換形式をPNGに変更します。
そして、「すべてを変換」をクリックすると、PNGに変換されます。
Step4.画像背景削除をクリックして画像を読み込ませる
変換が完了したら、再度トップ画面に戻ります。
そして、「画像背景削除」をクリックしましょう。
すると、こちらの画面が出てきます。
Step5.背景を削除を押して処理する
「背景を削除」というボタンをクリックすると、画像の背景が削除されます。
あとは、「すべてをエクスポート」をクリックすると、透過された画像が出力されて保存されます。
まとめ
JPGは仕様上、背景を透過できない形式ですが、PNGへ変換することで透過画像として利用できるようになります。
今回紹介したように、Adobeやラッコツールズなどの無料オンラインサービスを活用すれば、初心者でも簡単にJPG PNG変換が可能です。
さらに高品質や大量処理を求める場合にはUniconverterのような多機能ソフトを使うと効率的です。
背景を透過すればプレゼン資料やSNS投稿、ブログなど幅広いシーンで見栄えの良い画像が作れます。
目的に合ったツールを選び、透過jpgの疑問を解消して活用の幅を広げてください。