WebP形式に画像を変換したいけれど、どのツールを使えばいいのか迷う方がいらっしゃるのではないでしょうか。JPG(JPEG)形式は多くの場面で使われていますが、Web表示の高速化やファイルサイズの削減を考えると、WebPへの変換は大きなメリットがあります。
そこで今回は、JPGからWebPに変換できるおすすめのツール・ソフト・アプリを13種類紹介します。
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Part1.WebP・JPG(JPEG)とは
画像形式にはさまざまな種類がありますが、その中でもJPGとWebPはWeb上でとくによく使われています。
☆WebPとは
WebP(ウェッピー)は、Googleが開発した次世代の画像フォーマットです。JPEGやPNGと比べて、より高い圧縮率で画像のファイルサイズを削減できるのが大きな特徴です。しかも、非可逆圧縮だけでなく可逆圧縮にも対応しており、画像の透過度(アルファチャンネル)やアニメーションも扱えるなど、多機能性が魅力です。Google ChromeやmacOSのSafariなど主要なブラウザで対応が進んでおり、Webサイトの表示速度や転送データ量を最適化したい場面で注目されています。
☆JPG(JPEG)とは
JPGは、画像圧縮フォーマットとしてもっとも一般的に使われている形式です。ファイルサイズを抑えながら写真などのフルカラー画像を扱えるため、デジタルカメラやスマートフォン、SNS、ブログなど、さまざまな用途で利用されています。非可逆圧縮のため繰り返し保存には注意が必要ですが、幅広いアプリやOSが標準で対応しているため、互換性の高さが最大の強みといえます。
☆WebPとJPG(JPEG)の違い
まず、WEBPとJPGの違いとして、圧縮率が挙げられます。WebPは同じ画質でもJPGよりファイルサイズを小さくでき、Webページの読み込み速度を改善するのに適しています。また、対応機能も異なり、WebPは画像の透過やアニメーションに対応していますが、JPGはこれらに対応していません。このほか、互換性の面でも差があり、JPGはあらゆる環境で開ける一方で、WebPは古いブラウザや一部アプリで表示できないことがあります。
☆JPG(JPEG)をWebPに変換するメリット
JPGをWebPに変換する最大のメリットは、画像の見た目をほとんど変えずにファイルサイズを大幅に削減できることです。これにより、Webページの読み込みが速くなり、ユーザーの離脱率の低下やSEOの改善につながります。また、WebPは可逆圧縮や透過画像にも対応しているため、これまでPNGやGIFを使っていた場面でも置き換えが可能です。
Part2.JPG(JPEG)からWebPに変換できるおすすめツール・ソフト・アプリ15選
WebPは比較的最近登になって普及した画像ファイル形式であるため、WebPに対応する変換ツール・ソフト・アプリを見つけるのは大変と思う方もいらっしゃるでしょう。そこで、JPGからWebPに変換できるおすすめのツール・ソフト・アプリを厳選して紹介します。
1.Wondershare UniConverter
Wondershare社が開発した、動画や画像、PDFなど多様なメディアに対応したオールインワン変換ソフトです。画質を保ったままJPGからWebPへの一括変換が可能です。
項目 |
内容 |
対応OS |
Windows / macOS |
機能 |
・JPGからWebPの変換機能 ・一括変換や圧縮レベル設定 |
メリット |
・高画質のまま変換できる ・多機能かつUIがわかりやすい |
デメリット |
・すべての機能を使うには有料ライセンスが必要 |
おすすめ度 |
★★★★★ |
2.Adobe Photoshop
Adobe Inc.が開発したプロ仕様の画像編集ソフトです。23.2以降のバージョンでWebP形式が完全にサポートされるようになりました。高度な画質調整やバッチ処理も可能です。
項目 |
内容 |
対応OS |
Windows / macOS |
機能 |
・JPGからWebPへの変換 ・画質調整・レイヤー処理 |
メリット |
・プロ向けの細かい画像調整が可能 ・PSDから直接WebPに保存できる |
デメリット |
・有料プランのみ ・初心者には操作が難しい |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
3.GIMP
GNUプロジェクトが開発した無料で使える高機能な画像編集ソフトです。「gimp-WebP」というプラグインを使えば、WebP形式にも対応できます。
項目 |
内容 |
対応OS |
Windows / macOS / Linux |
機能 |
・画像編集機能 ・プラグインによるWebP保存 |
メリット |
・無料で商用利用可< ・多機能な画像編集が可能 |
デメリット |
・WebP保存には設定が必要 ・UIがやや複雑 |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
4.XnConvert
XnSoftが2011年に開発した、軽量で高速な画像一括変換ツールです。100種類以上の形式に対応しており、WebPへの変換も簡単です。
項目 |
内容 |
対応OS |
Windows / macOS / Linux |
機能 |
・JPGからWebP一括変換 ・リネーム・画像補正 |
メリット |
・バッチ処理が高速 ・軽量で動作が安定 |
デメリット |
・インターフェースが古め ・高度な編集には不向き |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
5.Convertio
Convertioが提供するブラウザで動作するオンライン画像変換サービスです。ファイルをアップロードするだけでWebPに変換可能です。
項目 |
内容 |
対応OS |
ブラウザ(全OS対応) |
機能 |
・JPGからWebP変換 ・複数ファイル対応 |
メリット |
・ソフト不要ですぐ使える ・対応形式が豊富 |
デメリット |
・ファイルサイズ制限あり(無料版) ・プライバシーに注意が必要 |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
6.CloudConvert
ドイツのLunaweb Gmb社が2012年に開発したクラウドベースのファイル変換ツールです。API連携も可能で開発者にも人気があります。
項目 |
内容 |
対応OS |
ブラウザ(全OS対応) |
機能 |
・JPGからWebP変換 ・画質やサイズ指定 |
メリット |
・高品質で安定 ・複雑な処理もクラウド上で完結 |
デメリット |
・無料枠に制限あり ・操作にやや慣れが必要 |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
7.Imagemagick
ImageMagick Studio LLCが1990年に開発した、コマンドラインベースの画像変換ライブラリです。WepPへの対応はv6.8以降です。これにより、WebPへの変換もスクリプトで自動化できます。
項目 |
内容 |
対応OS |
Windows / macOS / Linux |
機能 |
・コマンドラインでの画像変換 ・バッチ処理・自動化対応 |
メリット |
・軽量・高速・高精度 ・開発や自動処理に最適 |
デメリット |
・初心者には難易度が高い ・GUIがない |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
8.Cloudinary
アメリカのCloudinary Ltd.が2012年に開発した、画像・動画の管理と最適化を目的としたクラウドベースのサービスです。JPGからWebPへの高精度変換が可能で、開発者向けのAPI連携も充実しています。
項目 |
内容 |
対応OS |
ブラウザ(全OS対応) |
機能 |
・JPGからWebP変換 ・APIによる画像管理と自動変換 |
メリット |
・高画質な変換が可能 ・API連携でワークフローに組み込みやすい |
デメリット |
・一般ユーザーにはやや専門的 ・無料プランの制限がある |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
9.Pixelied
シンガポールのPixelied Ltd.が2020年に開発した、デザイン編集と画像変換をブラウザ上で手軽に行えるオンラインツールです。JPGからWebPへの変換のほか、画像加工やテンプレート編集にも対応しています。
項目 |
内容 |
対応OS |
ブラウザ(全OS対応) |
機能 |
・JPGからWebP変換 ・画像編集 ・リサイズ |
メリット |
・UIが洗練されていて使いやすい ・編集から変換まで一貫してできる |
デメリット |
・一部機能は有料 ・大容量ファイルの変換にやや時間がかかる |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
10.FreeConvert
アメリカのFreeConvert.comが2018年に開発した、大容量ファイルに対応した変換サービスで、画像・動画・文書など幅広い形式に対応しています。JPGからWebPへの変換もドラッグ&ドロップで手軽に行えます。
項目 |
内容 |
対応OS |
ブラウザ(全OS対応) |
機能 |
・JPGからWebP変換 ・ファイルサイズ上限1GB(無料枠あり) |
メリット |
・大容量ファイルにも対応 ・クラウドストレージからも直接変換可能 |
デメリット |
・変換速度がやや遅い場合あり ・広告表示がある |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
11.Picflow
ドイツのPicflow GmbH社が2022年に開発した、軽量かつ広告なしのインターフェースが特徴のオンライン画像変換ツールです。ブラウザ内でローカル処理が行われるため、プライバシー面でも安心です。
項目 |
内容 |
対応OS |
ブラウザ(全OS対応) |
機能 |
・JPGからWebP変換 ・クライアントサイド処理 |
メリット |
・広告なしで快適に使える ・変換が高速 |
デメリット |
・高度な画像編集機能はない ・対応形式がやや少ない |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
12.Ezgif
ポーランドのEzgif.comが2013年に開発した、GIF編集に特化したオンラインツールで、現在は画像変換や圧縮機能も提供しています。WebP形式への変換だけでなく、プレビューや軽度の加工も可能です。
項目 |
内容 |
対応OS |
ブラウザ(全OS対応) |
機能 |
・JPGからWebP変換 ・画像編集・リサイズ・圧縮 |
メリット |
・細かな編集ツールが使える ・変換後のプレビュー表示が便利 |
デメリット |
・UIが古く見える ・広告がやや多め |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
13.To WebP
To WebPは、クライアントサイド処理による高いプライバシー性を特徴とする画像変換ツールです。JPGからWebPへのバッチ変換にも対応しており、シンプルながら実用的です。
項目 |
内容 |
対応OS |
ブラウザ(全OS対応) |
機能 |
・JPGからWebP変換 ・複数画像の同時処理(クライアント側) |
メリット |
・データが外部に送信されない ・軽量で動作が速い |
デメリット |
・一部の古いブラウザでは非対応 ・拡張機能や編集機能は非搭載 |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
14.Photo & Picture Resizer
ポーランドのFarluner Apps & Games社が2017年に開発したAndroid向けの画像リサイズ&変換アプリです。WebPへの変換もアプリ内で可能です。
項目 |
内容 |
対応OS |
Android |
機能 |
・画像のサイズ変更 ・形式の変換(WebP対応) |
メリット |
・スマホでそのまま使える ・複数画像を一括処理できる |
デメリット |
・iOS非対応 ・広告が多く表示される |
おすすめ度 |
★★★☆☆ |
15.IrfanView
オーストリア在住の個人開発者によるWindows向けの軽量画像ビューアです。プラグインを導入すればWebP形式にも対応します。
項目 |
内容 |
対応OS |
Windows |
機能 |
・画像閲覧・変換 ・WebP保存(プラグイン対応) |
メリット |
・軽量で高速 ・一括処理に対応 |
デメリット |
・初期状態ではWebP非対応 ・UIが古い |
おすすめ度 |
★★★☆☆ |
Part3.JPG(JPEG)からWebPに変換する方法
JPGからWebPへの変換には、オンラインで使える無料ツールが数多く存在します。手軽に使える一方で、アップロードした画像が外部サーバーに保存されることから、セキュリティやプライバシー面で不安を感じる方も少なくありません。そうした場合は、PCにインストールして使えるローカル型の変換ソフトを選ぶのが安心です。UniConverterは、画質を保ちながら一括でWebPに変換できる高機能ツールで、業務用途にも最適。オフライン環境でも安全に使えます。
そこで、UniConverterを使って、JPG形式の画像からWebP形式に変換する手順を紹介します。
UniConverterでJPG(JPEG)からWebPに変換する手順
Step1. 画像変換ツールの起動
UniConverterを起動し、画面中央に表示される「画像」タブをクリックします(①)。
画面左下に表示される「画像変換」タブをクリックしましょう(②)。
画面中央の「ファイル」アイコンをクリックします(③)。
WebP形式に変換するJPG画像を選択します。一括変換したい場合には、複数のJPG画像を選択できます(④)。選択し終わると、「インポート」ボタンをクリックします(⑤)。
Step2. WebP形式に設定
一括変換したい場合には、画面左下のファイル形式を記したラジオボタンを開き、「WebP」を選択します(⑥)。
Step3. Webp形式への一括変換を実行
すると、WebPと表示されるので(⑦)、「一括変換」ボタンをクリックしましょう(⑧)。
変換が終わると、チャイム音とともに緑色のチェックアイコンが表示されます(⑨)。
まとめ
JPGからWebPへの変換は、Webサイトの表示速度向上やSEO対策に効果的で、今や画像最適化の基本といえます。用途に応じてさまざまなツールが存在しますが、画質・操作性・拡張性のバランスを重視するなら、UniConverterが最適です。画像一括変換や圧縮レベルの細かな調整にも対応しており、初心者から業務用途まで幅広く活用できます。無料体験版もあるため、まずは手軽に使い心地を試してみてください。