データの保存や共有において、DVDへの書き込みは便利な選択肢です。
光学メディアであるDVDは、HDDやSSDと比較して、物理的な耐久性に優れています。
(HDDやSSDは破損の可能性もある)
しかし、適切な書き込み方法やソフトの選択を間違えると、データの損失や互換性の問題が生じる可能性があります。
そこで今回は、データをDVDに焼くの基礎知識やおすすめソフトなど、DVDに焼く方法を紹介します。
DVDを焼きたいと思っている人は、参考にしてください。
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Part1.データをDVDに焼く目的
データをDVDに書き込む主な目的は、長期保存とバックアップです。
ハードディスクやSSDなどは、経年劣化や故障によりデータが失われるリスクがありますが、DVDは適切に保管すれば10年以上保存が可能です。
また、DVDは安価で入手しやすく、多くのデバイスで再生できるため、データの共有にも便利です。
家族や友人に写真や動画を渡したり、プレゼンテーション資料を配布したりする際に活用できます。
さらに、DVDは書き込み後に改ざんができないため、重要なデータの原本として保管するのにも適しています。
しかし、DVD-RとDVD+R、DVD-RWとDVD+RWなど、規格の違いに注意が必要です。
互換性の問題を避けるため、事前に確認しておきましょう。
Part2.データをDVDに焼くときにおすすめなソフト4選
データDVDの作成には、専用のソフトが必要です。
そのなかでも、おすすめは以下のとおりです。
- DVD Flick
- Windows Media Player
- iTunes
- Uniconverter
- DVD Memory
無料で利用できるものから、有料版まであるので、自分に合ったものを選びましょう。
1.DVD Flick
DVD Flickは、無料のDVD作成ソフトです。
AVIやMPG、MOVなど、非常に多くの動画ファイル形式に対応している点が特徴です。
これらのファイルをDVD-Video形式に変換し、メニュー付きのDVDを作成できます。
操作はシンプルで、動画ファイルをドラッグ&ドロップで追加し、メニューデザインを選択、書き込み設定をおこなうだけです。
また、複数の動画ファイルをまとめてDVDに書きこめます。
ただし、DVD Flick自体には、DVDへの書き込み機能はないので注意しましょう。
別途、iTunesなどの焼きこみソフトが必要です。
2.Windows Media Player
Windows Media Playerは、Windowsに標準搭載されているメディアプレーヤーです。
音楽や動画の再生だけでなく、データDVDの作成機能も備わっています。
データDVDを作成するには、「書き込み」タブを開き、書き込みたいファイルをドラッグ&ドロップで追加します。
その後、「書き込みの開始」ボタンをクリックするだけで、DVDへの書き込みが始まります。
別途ソフトをインストールする必要がないため、手軽にデータDVDを作成したい場合に便利です。
Windows Media Playerで作成できるのは、データDVDのみです。
そのため、メニュー付きのDVD-Videoの作成はできません。
また、対応しているファイル形式も限られています。
関連記事:Windows Media Playerでファイル形式変換はできる?
より高度なDVD作成をおこないたい場合は、専用の焼きこみソフトを利用しましょう。iTunes
iTunesは、Appleが提供する再生プレイヤー兼データ管理ソフトです。
Windows版でもデータDVDの作成が可能です。
iTunesでデータDVDを作成するには、以下の手順でおこないましょう。
- DVDに書き込みたいファイルをiTunesライブラリに追加する
- ファイルメニューから「新規プレイリスト」を作成しプレイリストに追加
- プレイリストを右クリックし「プレイリストからディスクを作成」を選択
- 「データCDまたはDVD」を選択し「ディスクを作成」を選択
この手順で、簡単にDVDの焼き込みができます。
iTunesは、音楽CDの作成機能が有名ですが、データDVDの作成も簡単に行えます。
ただし、DVD-Video形式には対応していません。
あくまで、データファイルをDVDに保存する機能となります。
3.Uniconverter
Uniconverterは、ファイル変換ソフトで、音声や動画ファイルを別の拡張子に変更できます。
DVDファイルも例外ではなく、DVD作成機能を使用することで、簡単にデータをDVDファイルに変換できます。

Uniconverterでは、DVDを書き込む機能がないため、別途DVD Memoryなどのソフトが必要ですが、ボタン一つでDVD変換できるのは大きなメリットです。
4.DVD Memory
DVD Memoryは、Uniconverter同様にWonderShare社が開発したDVD作成ソフトです。
動画ファイルをDVDファイルに変換し、データを焼きこみできます。
ワンクリックで変換して焼きこみまでおこなってくれることから、簡単にDVDを作成したい人におすすめできるソフトです。
そのほかにも、DVDメニューのカスタマイズや、スライドショーの作成、動画編集などさまざまな機能が搭載されています。
Uniconverterと合わせて使用すると、DVD作成の幅も広がります。
Part3.Uniconverterを使ってDVDにデータを焼く方法
Uniconverterは、動画や音声ファイル形式を変換できるソフトです。
その機能の一つとして、DVD作成機能があります。
データを焼く場合は、別途焼きこみソフトが必要ですが、簡単にDVDファイルを作成できるのでおすすめです。
そこで、手順をまとめたので、それぞれ参考にしてください。
Step1.DVD作成をクリック

Uniconverterを開いて、「その他のツール」で動画を選択すると、DVD作成という項目があるのでクリックしましょう。
すると、以下の画面が開きます。

動画ファイルをインポートすることで、DVDファイルを作成できます。
また、ISOファイルの作成にも対応しているので、非常に便利です。
Step2.データ化したいファイルを読み込む

次に、データ化したいファイルを読み込みましょう。
動画ファイルのみ対応しており、どの拡張子でも問題ありません。
読み込む場合は、ドラッグ&ドロップするか、「+メディア」のボタンを押してファイルをインポートするだけです。
とくに面倒な手順はないので、焼きこみたいファイルをインポートしましょう。
Step3.作成ボタン押す

データをインポートしたら、こちらの画面が表示されます。
ここでは、以下のことを設定できます。
- 字幕の有無
- オーディオ規格
- DVDメニューの作成
- 画面比率
- 品質
DVDデータを作成するために必須なことを、簡単に設定できるのでおすすめです。
また、UniconverterのDVD作成にはテンプレートも用意されています。
あらかじめ、DVDメニューのテンプレートがあるので、一から作る必要はありません。
それぞれ選択したら、「作成」ボタンを押しましょう。
Step4.所定のソフトでDVDに書き込む

作成ボタンを押すと、動画データの変換がおこなわれます。
10分程度の動画で、1~2分程度で完了します。
しかし、UniconverterにはDVDに直接焼きこむ機能はないので、別途ソフトを使いましょう。
無料版だと、Windows Media PlayerやiTunesがおすすめです。
出力されたファイルをそのままインポートするだけなので、手間もかかりません。
まとめ
DVDへのデータ書き込みは、データの保存やバックアップに最適です。
目的に合わせて、最適なソフトを選択し、大切なデータをDVDに保存しましょう。
無料ソフトでも十分な機能を備えているものがあるので、まずは気軽に試してみることをおすすめします。
そしてより高度な機能を求める場合は、Uniconverterを含めた、有料ソフトの導入を検討しましょう。