最近はWeb制作やロゴデザインの界隈で「SVG形式」の画像がよく使われるようになってきました。
しかし、SVG形式は「そのままではSNSにアップできない」「アプリで開けない」といった理由から、JPGやPNGなどの一般的な画像形式に変換しておきたいという要望も多いようです。
そこで本記事では、SVG形式の画像をJPGやPNGに変換する方法を解説します。
今回はWindowsユーザーが使いやすいソフトを中心にして解説するので、WindowsユーザーでSVG形式の画像の扱いに困っていた人はぜひ本記事を参考にしてみてください。
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Part1.SVGとは?|JPGやPNGに変換するメリットも解説
まずはSVG形式の画像がどういったものか分からない方に向けて、SVGとは何かやJPG/PNGに変換するメリットを解説します。
☆SVGとはどんなファイル形式?
SVGとは、画像をパスや図形などのベクター形式で表現するファイル形式です。
JPGやPNGのようなピクセル情報を元にした画像と異なり、SVGは数学的な計算に基づいて線や図形を描画しているため、拡大・縮小しても画質が劣化しないのが最大の特徴です。
この特性からSVG形式はロゴ・アイコン作成やイラスト・図表などに活用されており、Web制作やUIデザインの現場で重宝されています。
☆SVGをJPGに変換するメリット
先ほど説明した通り、SVGはベクター形式で画像を表現しているため、そのままではSNSに投稿することができません。
そのため、SNSへ投稿するなど「写真のように扱える形式」にするためにはJPGなどに変換する必要があります。
JPG形式は「フルカラーに対応している」「圧縮率が高いのでデータサイズが小さい」というメリットがあるので、SNSへ投稿したり保存しておくには最適な形式です。
また、JPG形式はほとんどのソフトやブラウザに対応しているため、どんな媒体でも表示できる・共有ができるというメリットもあります。
画像として幅広く使用したいのであれば、SVGはJPG形式に変換しましょう。
☆SVGをPNGに変換するメリット
画像として使用するのであればJPGで十分ですが、もし背景を透明にして加工したいのであればJPGではなくPNG形式に変換しましょう。
PNG形式には背景透過の状態を保ったまま画像を保存できるため、画像編集・加工をする前の形式に最適です。
また、PNGはJPGよりも画質の劣化が少ないため、細かい線や図形を維持したい・解像度が高い状態で保存しておきたいときにも活用できます。
写真や画像ではなく、これから画像編集に使用する素材として保存しておきたい場合はSVGをPNG形式に変換するようにしましょう。
Part2.SVGをJPG/PNG形式に変換できるソフト5選|Windows中心
SVGをJPGやPNGに変換するメリットを理解したところで、ここからは実際にSVG形式をJPG/PNGに変換できるソフトを紹介します。
Windows環境で使用しやすいソフトを厳選しているので、Windowsユーザーはぜひ参考にしてみてください。
SVGをJPG/PNGに変換する以外の機能も多数搭載【Wondershare UniConverter】
UniConverterは、動画・音声・画像といったあらゆるメディアファイルを変換・編集できるオールインワン型のPCソフトです。
SVGファイルにも対応しているので、PNGやJPGといった形式への変換はもちろん、画像サイズや画質の調整もおこなえます。
操作がシンプルなため初心者でも迷わず作業できる点や、複数画像を一括で変換できる点が大きな魅力です。
対応OS |
Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10 / 11 |
変換速度 |
非常に速い |
工程数 |
少ない(3Stepで変換可能) |
安全度 |
高 |
おすすめ度 |
★★★★★(5) |
特徴 |
SVGを含む1,000種類以上の形式に対応 |
無料で本格編集からファイル変換もできる多機能画像ソフト【GIMP】
GIMPは、Photoshopの代替としても知られる高機能なオープンソースの画像編集ソフトです。
SVGファイルの読み込みにも対応しており、開いたSVG画像をそのままJPGやPNG形式でエクスポートして変換することも可能です。
変換前にサイズ変更や色補正、レイヤー編集などもおこなえるため「変換と同時に画像を編集したい」という方にもおすすめできるソフトです。
対応OS |
Windows / macOS / Linux |
変換速度 |
中程度(画像サイズやエフェクトによって変動) |
工程数 |
やや多い(5Step前後) |
安全度 |
高 |
おすすめ度 |
★★★★☆(4) |
特徴 |
無料とは思えないほど高機能な画像編集ソフト SVGの編集~JPG/PNG出力に完全対応 |
ベクター編集と変換を両立する高機能ソフト【Inkscape】
Inkscapeは、ベクター形式の画像を編集できるオープンソースソフトです。
機能がSVGに特化しているので、SVGファイルを読み込んでJPGやPNG形式に変換できる機能も搭載されています。
SVG形式のデータを直接編集できるソフトはめずらしいので、SVGで画像やロゴを自作できる方はこのソフトをインストールし、必要なときにはJPGやPNGに変換するという使い方が適しているかもしれません。
対応OS |
Windows / macOS / Linux |
変換速度 |
中程度(処理にやや時間がかかる) |
工程数 |
中(5Step程度) |
安全度 |
高 |
おすすめ度 |
★★★★☆(4) |
特徴 |
プロレベルのベクター編集機能を搭載 |
あらゆるOSやデバイスに対応した変換ソフト【XnConvert】
XnConvertは、シンプルな操作で複数の画像を一括変換できるWindows対応ソフトです。
SVGファイルの変換も対応しており、ドラッグ&ドロップ+数クリックだけでJPGやPNGへの一括変換が完了します。
トリミングや画像回転、色調整からフィルターまで約80種類の機能も使えるため、JPGやPNGに変換した画像に簡単な加工・修正をしたいという人にもおすすめです。
対応OS |
Windows / macOS / Linux |
変換速度 |
高速(複数ファイル同時でもスムーズ) |
工程数 |
少ない(2~3Step) |
安全度 |
中~高(信頼性のある公式サイトあり) |
おすすめ度 |
★★★★☆(4) |
特徴 |
500以上の形式に対応 バッチ変換・リサイズ・リネームが一括でおこなえる |
シンプルで軽量な無料ソフト【IrfanView】
IrfanViewは、長年多くのWindowsユーザーに親しまれている軽量画像ビューアです。
プラグインを追加すれば、SVGファイルの読み込みとJPG/PNG形式への変換も可能になります。
多言語に対応しておりサポートも充実しているため「できるだけ多くの人が利用していて安心できるソフトでSVGの変換をおこないたい」という方はぜひIrfanViewをインストールしてみてください。
対応OS |
Windows |
変換速度 |
高速 |
工程数 |
やや多い(プラグイン導入が必要) |
安全度 |
高 |
おすすめ度 |
★★★☆☆(3) |
特徴 |
軽量で動作が速い 基本的な画像編集や一括変換にも対応 |
Part3.UniConverterでSVGをJPG/PNGに変換する方法
ここからは、UniConverterを使用して実際にSVGをJPG/PNGに変換する方法を解説します。
UniConverterには無料で使える試用版があるので、気になる方は試用版をインストールして、次項で解説する手順を試してみてください。
UniConverterでSVGをJPG/PNGに変換する手順
Step1.ホームから「変換」をクリック
Step2.変換したいSVGファイルをドラッグ&ドロップでアップロードする
Step3.出力形式をJPG/PNGにして「すべて変換」をクリックする
まとめ
今回はSVG形式のファイルをJPG/PNG形式に変換する方法を解説しました。
SVGファイルは非常に便利なベクター画像形式ですが、画像として使用するには難点も多い形式でもあります。
JPGやPNGに変換すればより多くの場面で活用できるようになるので、ファイルを画像としてSNSに投稿・編集したい方は積極的にSVG形式のファイルをJPGやPNGに変換しましょう。