Photoshopを使い始めたばかりの方にとって「画像のサイズを変更する操作」は最初の関門になりがちです。
思い通りにサイズが変わらなかったり画質が劣化してしまったりと、初心者には意外と難しく感じる場面も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Photoshopで画像サイズを正しく・きれいに変更する方法を初心者にもわかりやすく解説していきます。
さらにスマートオブジェクトの活用方法や一括リサイズ、AIによる生成拡張などの便利な機能もあわせて紹介するので、興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
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Part1.Phoshopで画像のサイズを変更する方法を解説
Photoshopで画像のサイズを変更する方法は、拡大縮小から切り取り、生成拡張など複数存在します。
本記事では大きく分けて5つのサイズ変更方法を紹介するので、自分がおこないたい用途を把握した上で知りたい項目を詳しく読むようにしてください。
1.Photoshopで画像サイズを変更する方法
まずは最もシンプルな方法として、画像サイズを拡大・縮小する基本的なサイズ変更の方法を解説します。
具体的な手順は以下の通りです。
手順1:Photoshopで画像を開き、メニューの「イメージ」→「画像解像度」をクリック
手順2:幅・高さの数値を指定(単位:ピクセル or mmなど)
※デフォルトでは幅と高さが連動して変わるため、個別に変えたい場合はクリップボタンを一度クリックして連携を外しましょう。
手順3:「再サンプル」にチェックが入っていることを確認し「OK」をクリック
その際、必ず「再サンプル」がクリックされており「自動」が選ばれていることを確認してください。
このチェックが入っていないと、画質を保ったままのサイズ変更ができなくなります。
2.Photoshopで画質を保ちながらサイズを変更する方法(スマートオブジェクト)
次は、スマートオブジェクト機能を使って、元画像の画質を保持したままで拡大・縮小をおこなう手順を解説します。
これをマスターすれば何度サイズ変更をしても画像が劣化しなくなるので、頻繁に画像を拡大・縮小してしまう人はぜひ覚えるようにしてください。
具体的な手順は以下の通りです。
手順1:Photoshopで画像を開き、メニューの「レイヤー」→「スマートオブジェクト」→「スマートオブジェクトに変換」を選択
手順2:メニューの「編集」→「自由変形(Ctrl+T)」でサイズを変更
手順3:Shiftキーを押しながらドラッグで縦横比を保って拡大/縮小して完了
スマートオブジェクトを使えば、元データを保ったまま「非破壊編集」が可能になります。
一度スマートオブジェクト化しておけば、サイズ変更だけでなくフィルターの変更・取り消しもできるので、初心者には特におすすめです。
3.Photoshopでサイズを指定して画像を切り抜く方法
ここまでは画像のサイズを直接変更する方法を解説してきましたが、ここからは画像を切り抜く手順を解説します。
具体的な手順は以下の通りです。
手順1:Photoshopで画像を開き、ツールバーの「切り抜きツール」を選択
手順2:上部バーの「比率」から「幅×高さ×解像度」を選択
手順3:切り抜きたいサイズ数値を入力(例:800 px × 600 px)
手順4:切り抜きたい範囲を選択してEnterで確定
この方法を使えばどの画像でも正確なサイズでトリミングできるので、SNS用サムネイルやバナー制作にも活用できます。
サイズを揃える必要がある場面ではとても便利な機能なので、ぜひ活用してみてください。
4.Photoshopで画像を一括でサイズ変更する方法
続いては、複数の画像を同時にサイズ変更する方法を解説します。
この方法をマスターすれば、同じ用途で使用する画像を一括でサイズ変更できるため、作業効率を劇的に上げることが可能です。
具体的な手順は以下で解説します。
事前準備:複数の画像を1つのフォルダにまとめておく。
手順1:Photoshopを開き「ファイル」→「スクリプト」→「イメージプロセッサ」を選択
手順2:さきほど画像をまとめたフォルダを選び、保存先にサイズ変更した画像を入れる新しいフォルダを指定
手順3:保存形式をJPEGに設定し、幅と高さを指定して「実行」
この方法を使えば何十枚もの画像を一括でリサイズすることができ、作業時間を大幅に節約できます。
操作も難しくないため、ぜひ覚えておきましょう。
5.AIを使った生成拡張機能で画像サイズを変更する
最後に紹介するサイズの変更方法は、AIを使った生成拡張機能です。
「画像を拡大したいけど、周囲の情報が足りない…」というときは、Photoshopの新機能である「生成拡張(Generative Expand)」を使用することで、画像に足りない範囲をAIが自動で保管してくれるようになります。
AIと聞くと「うまくいかないかも……」と感じる人も多いかもしれませんが、本項目では具体的な手順を丁寧に解説するので、安心して読み進めてください。
手順1:Photoshopで対象画像を開く
手順2:切り抜きツールを選択し、キャンバスを任意の方向へ拡張
手順3:「生成拡張」をクリックすると自動的に画像が補完される
手順4:表示された候補から気に入ったバリエーションを選択
この機能を使えば、背景や余白が足りない画像を自然に拡張できます。
Photoshop 2024以降のバージョンに搭載されている新しい機能なので、もしもそれより古いバージョンを使っている場合は最新のPhotoshopに更新するようにしてください。
Part2.Photoshop以外に画像のサイズ変更をおこなえるソフト・サイトを紹介
ここまではPhotshopを使って画像のサイズ変更をおこなう方法を解説してきました。
しかし、中には「Adobeの有料プランが高すぎて契約できない」「もっと気軽に画像のサイズ変更がしたい」という方もいるかもしれません。
そこで本項目では、photoshopよりも簡単に画像のサイズを変更できるツールを厳選して3つ紹介します。
画像のサイズ変換から形式変換までおこなえる多機能ソフト【Wondershare UniConverter】
UniConverterは、画像のサイズ変更だけに限らず、データ圧縮や形式変換、画像を使ったGIFアニメーションの作成など多数の機能を有した高機能ソフトです。
画質を保ったままの画像サイズ変更や、AIを使った画像補正までおこなえるので、もしサイズの変更などの作業をメインでおこないたいのであればかなり使い勝手の良いソフトなのは確かです。
特に画像のサイズ変更などに慣れていない初心者の人にとっては、UniConverterがおすすめだと言えるでしょう。
対応OS |
Windows XP/ Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10 / 11 macOS 10.10以降 |
特徴 |
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ブラウザで動く無料の画像編集ツール【PIXLR EXPRESS】
PIXLR EXPRESSは、インストール不要で使用できるクラウド型の画像編集ツールです。
画像サイズの変更は当然ながら、フィルターやトリミングなどの加工も直観的な操作でおこなえるので評価の高いオンラインツールだと言われています。
画面を構成する要素もかなりシンプルなので「どこに画像をアップロードすればいいのか」などの迷いが起きないのも嬉しい点だと言えます。
機能を絞っていることで、画像のサイズ変更などに関しては無料ながらも高い機能性を発揮するので、まずは無料で画像のサイズ変更をおこないたい方はPIXLR EXPRESSを試してみてください。
対応ブラウザ |
Google Chrome / Firefox / Edge など |
特徴 |
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サイズ変更も文字入れも簡単にできる日本語サイト【バナー工房】
バナー工房は、画像のサイズ変更や背景削除などが無料でおこなえるオンライン画像編集ツールです。
海外から提供されたものが多い画像編集系ツールの中で、バナー工房は完全な日本語対応サイトなので日本人にとってもかなり扱いやすく、不明点があっても解決しやすいのが特徴です。
操作感もシンプルで分かりやすく、画像のサイズ変更から圧縮、文字入れなどの編集もこのサイトだけでおこなえます。
「最初はわかりやすいツールで画像のサイズ変更をしたい」という方にはバナー工房がおすすめです。
対応OS |
Google Chrome / Firefox / Safari / Microsoft Edge |
特徴 |
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まとめ
今回はphotoshopで画像のサイズ変更をおこなう方法について解説しました。
photoshopはかなり高機能な画像編集ツールのため「操作が難しい」と思われがちですが、実はコツさえ掴めば簡単に使用することができます。
さらに画像のサイズ変更1つをとっても紹介できる機能が5つもあった点から、どれだけ高機能なのかは言うまでもないでしょう。
もし今回でphotoshopに興味が湧いた人はぜひインストールを検討してみてください。
もっと簡単なツールがいい方は、その後に紹介したWondershare UniConverterなどを検討することをおすすめします。