WebサイトやSNSで使うPNG形式の画像を最適なサイズに調整したいとき、サイズ変更は欠かせない作業の一つです。PNG形式は透過背景や高画質を保てる反面、ファイルサイズが大きくなりやすいため、目的に応じたリサイズや圧縮が重要になります。
そこで今回は、オンラインツール、スマホアプリ、コマンドライン、OS標準機能まで、無料で使えるものを中心に、PNG画像のサイズを簡単に変換できるおすすめのツールを10個厳選して紹介します。
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Part1.PNG画像のサイズ変更とは?
PNG形式の画像を使用する場面は、Web制作やプレゼン資料、SNS投稿など多岐にわたります。こうした用途に応じて、画像の「サイズ変更」が求められることは少なくありません。ここで言うサイズ変更には、解像度の変更(リサイズ)、画質の向上を目的としたアップスケーリング、ファイル容量の圧縮などが含まれます。特にPNGは可逆圧縮の特性を持ち、画質を保ちながら扱える反面、ファイルサイズが大きくなりやすいという難点もあります。本章ではまず、PNGの特性を理解しながら、サイズ変更がどのような処理を指すのかを整理していきます。
☆PNGとはどんな画像形式か
PNG(Portable Network Graphics)は、インターネット上で広く利用されている画像フォーマットの一つで、画質の劣化がない、透過背景を扱えるといった特徴をもちます。JPEGとは異なり可逆圧縮を採用しており、繰り返し保存しても画質が劣化しないため、ロゴやアイコン、スクリーンショットなどに適しています。その一方で、ファイルサイズが大きくなりやすく、使用シーンによってはリサイズや圧縮などの工夫が求められます。
☆サイズ変更の種類
PNG画像のサイズ変更と言うとき、複数の異なる意味合いをもちます。まず、圧縮は解像度を維持しつつ、ファイル容量を小さくする手法で、Web掲載時の軽量化に効果的です。次に、トリミングは画像の一部だけを切り出して不要な範囲を除く方法で、見せたい情報にフォーカスできます。そして、アップスケールは小さな画像を高解像度化する処理で、AI技術によって画質を補完しながら拡大できる場合もあります。このため、サイズ変更の種類によって適切な処理が求められます。
☆一括変更できると便利
画像を1枚ずつ手作業で変更するのは、少数であれば問題ありませんが、数十枚、数百枚となると非効率です。たとえばECサイトの商品画像、ブログのサムネイル、プレゼン資料用の素材など、一定のサイズに統一したい場面では、「一括サイズ変更」が非常に役立ちます。作業時間を大幅に短縮できるだけでなく、画像サイズの統一によってページ表示の安定性やデザインの整合性も向上します。
Part2.PNGサイズ変更に使えるツール・アプリ・ソフト10選
以下では、PNG画像のサイズ変更に使えるツールを、オンラインサイト、スマホ用アプリ、PC用ソフトなど幅広く紹介します。
1.Wondershare UniConverter
Wondershare社が開発したメディア変換ツールです。
項目 |
内容 |
OS |
Windows、macOS |
特徴 |
PNGのリサイズ、圧縮、トリミング、アップスケール、フォーマット変換、動画編集など多機能を搭載。 |
メリット |
多機能でありながら直感的な操作が可能。バッチ処理にも対応しており、効率的な作業が可能。 |
デメリット |
有料ソフトであり、無料版では機能制限がある。 |
おすすめ度 |
★★★★★ |
2.iLoveIMG
iLoveIMGは、スペイン・バルセロナで開発されたオンライン画像編集ツールです。
項目 |
内容 |
OS |
Webブラウザ(Windows、macOS、Linuxなど) |
特徴 |
PNGのリサイズ、圧縮、トリミング、一括処理に対応。 |
メリット |
無料で使いやすく、複数の画像を一括で処理可能。インストール不要で手軽に利用できる。 |
デメリット |
インターネット接続が必要であり、大量の画像処理には時間がかかる場合がある。 |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
3.ImageResizer.com
ImageResizer.comは、2012年に公開されたオンライン画像リサイズツールです。
項目 |
内容 |
OS |
Webブラウザ(Windows、macOS、Linuxなど) |
特徴 |
PNGのリサイズ、圧縮、一括処理に対応。 |
メリット |
シンプルなインターフェースで、初心者でも直感的に操作可能。 |
デメリット |
高度な編集機能やトリミング、アップスケール機能は搭載されていない。 |
おすすめ度 |
★★★☆☆ |
4.Adobe Express
Adobe Expressは、Adobe社が「Adobe Spark」として開発し、のちに再ブランド化されたオンラインデザインツールです。
項目 |
内容 |
OS |
Webブラウザ、iOS、Android |
特徴 |
PNGのリサイズ、トリミング、圧縮、AIによるアップスケール、グラフィックデザイン機能など。 |
メリット |
多機能であり、テンプレートが豊富。SNS向けのコンテンツ作成に最適。 |
デメリット |
一部機能は有料プランのみで利用可能。 |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
5.ResizePixel
ResizePixelは、シンプルなユーザーインターフェースをもつオンライン画像編集ツールです。
項目 |
内容 |
OS |
Webブラウザ(Windows、macOS、Linuxなど) |
特徴 |
PNGのリサイズ、圧縮、トリミング、フォーマット変換に対応。 |
メリット |
無料で使いやすく、インターフェースがシンプル。 |
デメリット |
アップスケール機能は搭載されていない。 |
おすすめ度 |
★★★☆☆ |
6.ImageMagick
ImageMagickは、100種類以上の画像ファイル形式に対応したコマンドラインベースの画像処理ツールです。
項目 |
内容 |
OS |
Windows、macOS、Linux |
特徴 |
PNGのリサイズ、圧縮、トリミング、アップスケール、フォーマット変換など多機能を搭載。 |
メリット |
コマンドラインでの一括処理が可能で、高度な画像処理に対応。 |
デメリット |
コマンドライン操作に慣れていないユーザーには扱いが難しい。 |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
7.Macの標準コマンド: SIPS
SIPS(Scriptable Image Processing System)は、macOSに標準搭載されているコマンドラインツールで、画像のバッチ処理が可能です。
項目 |
内容 |
OS |
macOS |
特徴 |
PNGのリサイズ、圧縮、トリミングに対応。 |
メリット |
インストール不要で、ターミナルから簡単に画像処理が可能。 |
デメリット |
アップスケール機能は搭載されていない。 |
おすすめ度 |
★★★☆☆ |
8.iOSの標準アプリ(ショートカット)
Appleの「ショートカット」アプリは、iOS 13以降に標準搭載を開始した自動化アプリで、画像のサイズ変更にも対応しています。
項目 |
内容 |
OS |
iOS(iPhone、iPad) |
特徴 |
PNGのリサイズ、トリミング、一括処理に対応。圧縮やAIアップスケールは標準では不可。 |
メリット |
自動化レシピを組めば、ワンタップで複数の画像を一括リサイズできる。写真アプリとの連携もスムーズ。 |
デメリット |
自作やカスタマイズが前提のため、初心者にはやや敷居が高い。 |
おすすめ度 |
★★★☆☆ |
9.Windowsの標準アプリ(ペイント)
「ペイント」は、Windows OSに標準搭載されている基本的な画像編集ツールです。
項目 |
内容 |
OS |
Windows |
特徴 |
PNGのリサイズ、トリミングに対応。圧縮やアップスケール機能は非対応。 |
メリット |
OS標準のためインストール不要で、誰でもすぐ使える。UIが非常にシンプルで直感的。 |
デメリット |
複数画像の一括処理ができない。リサイズは手動での指定のみ。高精度な編集機能やアップスケール処理が行えない。 |
おすすめ度 |
★★☆☆☆ |
10.macOSのプレビューアプリ
「プレビュー」アプリは、macOSに標準搭載しているビューアで、PDFや画像表示および編集に対応しています。
項目 |
内容 |
OS |
macOS |
特徴 |
PNGのリサイズ、トリミング、圧縮に対応。アップスケールは不可だが、指定サイズでの再保存が可能。 |
メリット |
軽量で起動が早く、リサイズ操作が非常に簡単。複数画像の一括処理にも対応。 |
デメリット |
高度な補正やAIによるアップスケールには対応していない。 |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
Part3.PNGのサイズ変更を一括して行うならWondershare UniConverter
PNG画像のサイズ変更を高精度かつ効率的に行いたいなら、UniConverterがおすすめです。リサイズやトリミングはもちろん、ファイル圧縮やAIによるアップスケールまで対応しており、複数ファイルの一括処理も簡単。動画や音声の変換機能も搭載されており、幅広いメディア編集作業をこの一本で完結できます。直感的な操作画面と豊富なプリセットが揃っているため、初心者から上級者まで安心して使える万能ツールです。
そこで、UniConverterを使ってPNGのサイズ変更を一括して行なう手順を紹介します。
UniConverteでPNGのサイズを一括して変更する手順
Step1. 一括変換エディターの起動
UniConverterを起動し、画面中央に表示される「画像」タブを選択します(①)。

画面左側に表示される「一括変換エディター」タブを選択します(②)。

Step2. サイズを変更したい画像の選択
画面中央に表示される「ファイルを追加」ボタンをクリックします(③)。

サイズを変更したいpngファイルを選択します(④)。選択が終わると、「インポート」ボタンをクリックしましょう(⑤)。

Step3. サイズの決定
一括してサイズ変更したいpng画像がUniConverterに取り込まれたので、「サイズ変更」タブをクリックします(⑥)。

縦横比を変えることなくサイズをカスタマイズしたい場合には、「鍵」アイコンをアンロックし(⑦)、横のサイズだけ数値の変更をします(⑧)。

Step4. サイズ変更の実行
自動的に縦のサイズも変更されます(⑨)。問題なければ、「適用」ボタンをクリックし(⑩)、「すべてをエクスポート」ボタンをクリックします(⑪)。

サイズ変更されたpng画像が出力されます(⑫)。

まとめ
PNG画像のサイズ変更は、Web表示の最適化やファイル容量の軽量化、デザインの統一に欠かせない作業です。無料のオンラインツールや標準アプリでも簡単な処理は可能ですが、複数の画像を一括で処理したい場合や、画質を保ったまま圧縮・アップスケールを行いたい場合には、高機能な専用ツールが必要です。なかでもWondershare UniConverterは、リサイズ、圧縮、トリミング、アップスケールに対応し、直感的な操作性と強力な一括処理機能を兼ね備えた万能ソフトです。作業効率を高めたい方にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。