スマートフォンの進化により、写真の編集は誰でも簡単に行えるようになりました。専用の機材やソフトがなくても、スマホ1台とアプリがあれば、写真の明るさを調整したり、フィルターをかけたり、不要な部分を削除したりと、さまざまな加工が可能です。最近では、無料で使えるスマホアプリでも高機能なものが多く、プロ顔負けの編集も実現できます。
そこで今回は、無料で使えるスマホ用写真編集アプリのなかからとくに使いやすく、機能面でも優れたアプリを厳選して紹介します。
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Part1.写真編集(フォトレタッチ)とは
写真編集(フォトレタッチ)とは、撮影した画像の見た目を意図的に調整・加工する作業を指します。不要な部分を取り除いたり、明るさや色味を変えたり、文字を加えるなど、写真をより印象的に見せるための手法です。近年はスマホ用アプリを使って、誰でも手軽に編集できるようになり、SNSへの投稿やプレゼン資料、記念写真など様々な用途で活用されています。難しい知識がなくても、直感的な操作でプロ並みの仕上がりを目指せる点が、フォトレタッチの魅力です。
★写真編集と写真加工との違い
写真編集と写真加工は混同されがちですが、意味合いには少し違いがあります。写真編集は、明るさや構図、色合いなどを微調整して「本来の魅力を引き出す」ことが中心です。一方で写真加工は、人物の背景を完全に変えたり、スタンプを加えたりと「現実にはない要素を加える」ような演出に近い作業を指します。
とはいえ、現在のスマホ用アプリでは両方の機能が統合されていることが多く、写真編集と写真加工の境目がほとんどなくなってきています。
★写真編集の種類
スマホで可能な写真編集にはさまざまな種類があります。
明るさ・コントラストの調整
明るさやコントラストの調整は、写真編集の基本とも言える操作です。暗くて見づらい写真を明るくしたり、全体のメリハリをつけたりすることで、被写体を際立たせることができます。例えば逆光で顔が暗くなった写真も、明るさを上げれば鮮明に見せることが可能です。
色味(フィルター・ホワイトバランス)の調整
写真の雰囲気を左右する重要な要素のひとつが色味の調整です。フィルター機能を使えば、ノスタルジックなセピア調や鮮やかなビビッドカラーなど、写真全体の印象をワンタップで変えられます。
一方、ホワイトバランスを調整することで、実際の見た目に近い色合いに補正することも可能です。例えば、室内で撮影して黄ばんでしまった写真も、青みを加えることで自然な色調に戻せます。
トリミングと回転・角度補正
写真の構図を整えるために欠かせないのがトリミングや回転、角度補正です。トリミングは不要な部分をカットし、被写体に視線が集中するように構図を調整する手段として使われます。水平線が傾いてしまった場合は、角度補正で簡単に修正可能です。
ぼかし・モザイク処理
背景をぼかして被写体を際立たせたり、個人情報を隠すためにモザイクをかけたりする編集も多く使われています。例えば、人物の顔や車のナンバープレートなどをSNSで公開する際には、プライバシー保護の観点からモザイク処理が推奨されます。また、背景をソフトにぼかすことで一眼レフカメラのような立体感ある仕上がりにすることも可能です。
文字・スタンプの追加
写真に文字やスタンプを加えることで、より印象的なビジュアルに仕上げることができます。旅行先の風景に地名を入れたり、誕生日の写真にお祝いメッセージを加えたりと、用途は多彩です。SNSやブログ用の写真では、ちょっとしたキャプションや装飾が投稿全体の雰囲気を大きく左右します。
AIによる自動補正・レタッチ
近年のスマホ用写真編集アプリでは、AIによる自動補正機能が急速に進化しています。ワンタップで明るさやコントラスト、色合いなどを自動調整し、写真を最適な状態に仕上げてくれるため、初心者でも簡単に美しい写真が作れます。また、肌のレタッチや背景除去、不要なオブジェクトの削除といった高度な機能も搭載されており、手作業では難しい編集を手軽に実現できます。
★スマホ用写真編集アプリの選び方
まず、自分がモザイクをかけたい対象や用途(顔・文字・ナンバーなど)を明確にし、それに対応した機能があるかを確認しましょう。次に、操作性やインターフェースの使いやすさ、広告の有無など、実際の使用感も選定の大切なポイントです。最後に、無料で十分か、有料版が必要かを判断し、コストパフォーマンスの高いスマホ用アプリを選ぶことで、長く快適に使い続けることができます。
Part2.無料で使えるスマホ用写真編集アプリの紹介
Snapseed
SnapseedはGoogleが開発した高機能なスマホ用写真編集アプリです。
項目 |
内容 |
対応OS |
iOS / Android |
機能 |
明るさ・コントラスト調整、フィルター、部分補正、HDRなど |
メリット |
無料で広告なし、プロ向けの高精度な編集が可能 |
デメリット |
UIがやや専門的で慣れるまでに時間がかかる |
おすすめ度 |
★★★★★ |
Adobe Lightroom モバイル版
Adobe LightroomはAdobe社が2017年にモバイル版として提供を開始しました。
項目 |
内容 |
対応OS |
iOS / Android |
機能 |
色補正、露出調整、プリセット、RAW編集、同期機能 |
メリット |
高度な色補正が可能、PC版との連携がスムーズ |
デメリット |
一部機能が有料(プレミアムプラン) |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
Canva
CanvaはオーストラリアのCanva社が開発した写真編集に特化したスマホ用アプリです。
項目 |
内容 |
対応OS |
iOS / Android |
機能 |
写真編集、文字挿入、テンプレート、コラージュ、SNS用デザイン |
メリット |
デザインテンプレートが豊富、直感的な操作 |
デメリット |
写真補正の自由度は低め |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
PhotoDirector
PhotoDirectorはCyberLink社がリリースしたスマホ用写真編集アプリです。
項目 |
内容 |
対応OS |
iOS / Android |
機能 |
AI自動補正、オブジェクト除去、アニメーション加工、スタイル変換 |
メリット |
AI機能が豊富で初心者でも使いやすい |
デメリット |
広告が多く、一部機能は有料 |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
VSCO
VSCOはVisual Supply Companyが開発したフィルターに特化したスマホ用アプリです。
項目 |
内容 |
対応OS |
iOS / Android |
機能 |
高品質フィルター、明るさ・色温度調整、プリセット保存 |
メリット |
フィルターのセンスが良く、インスタ向き |
デメリット |
編集機能は限定的、有料フィルターが多い |
おすすめ度 |
★★★☆☆ |
Pixlr
PixlrはInmagine Labsはもともとウェブ版の画像編集ツールであり、スマホ版に移植されました。
項目 |
内容 |
対応OS |
iOS / Android |
機能 |
トリミング、色補正、フィルター、コラージュ |
メリット |
操作が簡単で初心者向け、軽快に動作 |
デメリット |
広告表示がやや多め |
おすすめ度 |
★★★☆☆ |
Fotor
Fotorは中国のEverimaging Ltd.が開発した老舗の写真加工ツールで、スマホ用アプリも提供しています。
項目 |
内容 |
対応OS |
iOS / Android |
機能 |
コラージュ、HDR、フィルター、文字入れ、フレーム |
メリット |
多機能でSNS映えする写真が作りやすい |
デメリット |
一部機能が有料、UIがやや複雑 |
おすすめ度 |
★★★★☆ |
Part3.写真を編集するならWondershare UniConverter
スマホ用アプリでも写真編集は可能ですが、操作性や機能面ではどうしても制限があります。細かな調整や複数枚の一括編集、高画質での保存などを求めるなら、やはりPC用ソフトが有利です。なかでもWondershare UniConverterは、写真のトリミングやサイズ変更、フォーマット変換に対応し、動画編集や圧縮機能も備えたオールインワンツールです。より本格的な編集をしたい方にとって、非常に頼れる存在といえるでしょう。
そこで、UniConverterを使って写真編集する手順を紹介します。
UniConverterで写真編集する手順
Step1. 画像編集ツールの起動
UniConverterを起動し、画面中央に表示される「画像」タブを選択します(①)。
「一括画像エディター」タブを選択します(②)。
Step2. 編集したい写真をインポート
画面中央の「ファイルを追加」ボタンをクリックします(③)。
編集したい写真を選択しましょう(④)。
Step3. 写真の編集設定
「クリップ&回転」タブを選択すると、写真のお好みのアスペクト比に切り取ったり、回転したりすることが可能です(⑤)。被写体が中央からずれている場合は、中心をずらしてみましょう。「1:1」を選択し(⑥)、「適用」ボタンをクリックします(⑦)。
次に「サイズ変更」タブを選択してみましょう(⑧)。Instagram投稿用のサイズを決定し(⑨)、「適用」ボタンをクリックします(⑩)。
色合いなどを強制する場合には「基本的な調整」タブを選択します(⑪)。鮮やかになるよう、輝度、コントラスト、彩度を調整しましょう(⑪)。
Step4. 編集した写真をエクスポート
設定が終わると、「すべてをエクスポート」ボタンをクリックします(⑫)。
すると、編集した写真が出力されます(⑬)。
Part4.スマホ用写真編集アプリに関するよくある質問(FAQ)
スマホ用写真編集アプリで作った画像をSNSに投稿しても大丈夫ですか?
多くの写真編集アプリで作成した画像は、著作権の問題がない限り、SNSに自由に投稿できます。ただし、アプリ内のテンプレートや素材に制限がある場合もあるため、商用利用や転載を考えている場合は、利用規約を確認することが重要です。著作権表示が必要なケースもあるので注意が必要です。
無料のスマホ用アプリでも透かし(ウォーターマーク)は入らないの?
アプリによって異なりますが、無料版では自動的にウォーターマークが入るものもあります。なかには設定でオフにできるものや、一定の条件を満たすと消せるケースもありますが、完全に除去するには有料プランが必要な場合が多いです。事前にレビューや機能説明を確認すると安心です。
肖像権やプライバシーへの配慮は必要ですか?
写真に人物が写っている場合は、肖像権やプライバシーに配慮する必要があります。とくに第三者が写り込んでいる写真をSNSに投稿する際には、事前に許可を得るのが望ましいです。また、子どもや一般人が写っている場合はモザイク処理などで顔を隠すとトラブルを回避しやすくなります。
まとめ
スマホでも無料かつ高機能な写真編集アプリが次々と登場し、明るさの補正からフィルター、モザイク、AIによる自動補正まで、手軽に本格的な編集が楽しめるようになりました。ただし、アプリによっては機能制限や広告表示、透かしの制約があるのも事実です。もっと自由度の高い編集や一括処理を求める方には、PCソフト「Wondershare UniConverter」がおすすめです。高精度な画像調整に加え、動画編集やフォーマット変換も一つのソフトで完結。写真も動画もまとめて編集したい方に、ぜひ一度お試しいただきたいオールインワンツールです。