
「OBS Studioを使うYouTube配信のやり方がわからない」「OBSを使ってYouTube配信する際に気をつけるべき点が知りたい」という方は多いのではないでしょうか?
OBS Studioは画面録画やライブ配信ができる無料ツールです。プロ仕様の編集機能でカスタマイズ設定できます。YouTube配信にも役立つ機能が盛りだくさんです。
しかし、OBSからYouTubeへとどのようにライブ配信が可能になるのでしょうか?
本記事では、OBS Studioのサービスの特徴やYouTube配信に必要な準備、配信方法、配信時の注意点に加えて、よくある3つの質問に対してもお答えします。
All-in-one ツールボックス:動画/音声/画像変換、動画/音声ダウンロード、動画編集、録画、圧縮.....すべてできる!
Part1.OBS Studioは無料録画・配信ツール

OBS Studioは、手軽にビデオ録画と動画配信ができる無料ツールです。ゲーム実況やオンラインセミナー、オンライン講座、PR動画の配信など、幅広い用途に活用できます。
スタジオモードでは、シーンとソースをプレビューで確認できます。シーンとソースを画面上で比較しながら確認・調整することで、より完成度の高いものを配信可能です。
Part2.まずは準備!OBSを使ったYouTube配信に必要なもの

OBSを使ってYouTube配信するためには、以下のものが最低限必要です。
パソコン
マイク・ヘッドセット
OBS Studioのインストール
YouTubeアカウントの確認
それぞれの準備に必要なアイテムと選ぶ際の基準について見ていきましょう。
1.パソコン(スペックの目安)
OBS配信は使用しているパソコンにそれ相応の負荷がかかります。YouTube視聴とは訳が違います。画面がカクつかずに配信するための推奨スペックは以下の通りです。
CPU: Core i7 または Ryzen 7 以上(ここ3〜4年以内のモデル推奨)
メモリ:16GB以上推奨(8GBだと厳しい場合があります)
ストレージ:500GB以上を推奨(それ以下だとすぐに容量が埋まってしまう)
ネット回線:光回線(配信には上り速度が重要です)
このように、ストレスの少ないYouTube配信のためにはそれなりのスペックも必要です。
2.マイク・ヘッドセット
視聴者は画質の悪さにはあまりデリケートではありませんが、音質の悪さに関しては敏感です。 パソコン内蔵マイクは雑音を拾いやすいため、USB接続の単体マイクや、マイク付きのヘッドフォンやイヤホンを用意するのが成功への近道です。
また、マイク・ヘッドセットを購入する際には以下のポイントをチェックしましょう。
ノイズキャンセリング搭載か(声がよりクリアに伝わる)
有線か無線か(使いやすさを大きく左右する)
折りたたみが可能か(持ち運びやすさが変わる)
3. OBS Studioのインストール
OBS Studioをインストールしましょう。完全無料で使えます。 公式サイトから、自分のOS(Windows/Mac/Linux)に合ったものをダウンロードしてインストールしてください。
4. YouTubeアカウント(確認事項)

Googleアカウントがあれば問題ありませんが、ライブ配信を有効にするには「電話番号確認」が必要です。 YouTube Studioの「設定」→「チャンネル」→「機能の利用資格」から、中級機能(電話番号確認)が有効になっているか確認しましょう。
未登録の方は、電話番号を入力したらSMSで送信されてくる6桁のコードを入力します。

コードを間違いなく入力すれば、ライブ配信の機能が使えるようになります。
Part3.【ステップ1】OBS Studioの画面と基本設定
インストールして起動するとOBSの黒い画面が出てきます。「なんだか難しそう...。」と思うかもしれませんが、触る場所は決まっているのでスクショを見ながら確認しましょう。

一番簡単な設定方法は、OBSにお任せすることです。 ツール起動時にメニューの「ツール」→「自動構成ウィザード」に表示される画面で、以下の順に進んでください。
1.「配信のために最適化し、録画は二次的なものとする」を選択

2.解像度やFPSは「現在の値を使用(推奨)」のまま次へ

3.配信サービスで「YouTube」を選択




この手順で設定するだけで、あなたのパソコンと回線速度に合わせて、OBSが勝手に「一番いい設定」を作ってくれます。HLSは高品質だが遅延あり、RTMPSは暗号化されて低遅延な配信プロトコルになっています。YouTube配信の用途によって使い分けましょう。
もし上記でうまくいかない場合は、YouTube Studioのライブ管理画面にある「ストリームキー」をコピーし、OBSの「ストリームキーを使用」の欄に貼り付けてください。
ただし、ストリームキーは家の鍵のようなものです。絶対に他人に教えたり、配信画面に映したりしないでください。さもないと自分のYouTubeで勝手に配信されてしまいます。
Part4.【ステップ2】配信画面を作ろう!「ソース」の追加方法
この時点ではOBSの録画画面は真っ暗です。ここにゲーム画面やカメラ映像を配置していきます。これを「ソース」と呼びます。
1.ソース欄の「+」ボタンを押して選びます


PCゲームの場合は「ゲームキャプチャ」または「ウィンドウキャプチャ」、SwitchやPS5の場合: キャプチャーボードをPCに繋ぎ、「映像キャプチャデバイス」を選択します。

画面全体を映したい場合は画面キャプチャ、ウィンドウのみを映したい場合はウィンドウキャプチャを選び、さらに配信したい範囲を選択したらOKをクリックします。

これでプレビュー画面にゲームが映れば成功です!赤枠をドラッグすれば、大きさや位置を自由に変えられます。
もし音声ミキサーにマイクがない場合は、ソースの「+」から「音声入力キャプチャ」を選び、使っているマイクデバイスを指定してください。


また、「+」から「画像」を選べば、ロゴや枠を配置できます。

「+」から「テキスト」を選べば、「初見さん歓迎!」などの文字を画面に出せます。


Part5.【STEP3】本番スタート!配信開始から終了までの流れ
これで準備は整いました。いよいよ世界に向けて配信しましょう。
1.配信タイトルと説明欄を入力する


アカウント接続をしていると、OBS上に「配信の管理」というパネルが出てきます。ここで以下を入力します。
タイトル(例:【初見歓迎】○○をクリアするまで寝れません!)
配信の説明文
プライバシー設定
設定がすべて終わったら、OBSの右下にある「配信開始」ボタンをクリックします。
ボタンが「配信終了」に変わり、緑色の四角いマーク(通信状態)が出ればオンエア中です! 必ず自分のスマホなどでYouTubeを開き、実際にどう映っているか確認しましょう。
OBSでYouTube配信を終える時は、以下の順序で行います。
視聴者に挨拶をする
OBSの「配信終了」ボタンを押す
YouTube側でも配信が終了しているか確認する
このような手順でOBSのYouTube配信を終了させましょう。
Part6.ここだけは注意!配信時のトラブルと対策
OBSでYouTube配信をする際には、以下のようなトラブルも考えられます。
画面がカクついて重い
BGMやゲームの著作権違反に引っかかる
個人情報まで映り込んでしまう
ここでは、それぞれのトラブルへの対処法をチェックしましょう。
☆画面がカクつく・重い時の対処法
配信がパラパラ漫画のようになってしまう場合は、PCのスペックが不足しているかOBSで設定した画質・FPS設定が高すぎることが原因です。
画質設定を下げる(1080p → 720pへ)
OBSを「管理者として実行」する(OBSアイコンを右クリックで選択)
裏で開いているブラウザやアプリを閉じる
これらのことを試してみて、スムーズな配信環境の確立を試みましょう。
☆BGMやゲームの著作権違反に引っかかる
好きな音楽を勝手に流すと、配信が停止されたりアーカイブが残らなかったりします。
BGMは「DOVA-SYNDROME」や「BGMer」などのフリー音源サイトのものを使うか、ゲーム内の配信ガイドラインを確認しましょう。
☆個人情報まで映り込んでしまう
OBSの「画面キャプチャ」を使うと、デスクトップ上にあるフォルダ名や、通知(LINEなど)まで映ってしまいます。そのため、 可能な限り「ゲームキャプチャ」や「ウィンドウキャプチャ」を使い、特定の画面だけを映すように設定すると安心です。
Part7.OBSのYouTube配信に関してよくある質問
Q. 画面が真っ暗で何も映りません
A. ノートパソコンの場合、グラフィック設定の影響で映らないことがあります。Windowsの「グラフィックの設定」でOBSを高パフォーマンス設定にするか、OBSを管理者権限で起動してみてください。
Q. コメントを画面に表示するには?
A. 「閲覧用」としてOBSのドックにコメント欄を表示させる機能が標準であります。視聴者が見る配信画面にコメントを流したい場合は、外部ツールと連携する必要があります。
Q. 配信の遅延を減らすには?
A. YouTube Studioのライブ管理画面にある「遅延」の設定を「超低遅延」に設定してください。画質よりもリアルタイムな会話を重視したい場合に有効です。
Part8.YouTube配信・動画編集ツールならUniConverterがおすすめ!

UniConverterは、YouTube配信者の時間を生み出す多機能なマルチタスクツールです。
最大の魅力は、元の画質を保ったまま動画を超高速で変換・圧縮できる点だといえます。これによって、アップロード時間を短縮し、パソコンのHDDの容量不足も解消します。
さらに、配信者にうれしいAI機能が充実。ノイズ除去で音声品質を上げたり、ボーカル抽出で歌ってみた動画のオケを作ったり、面倒な字幕起こしもAIで自動化可能です。
画面録画機能も搭載しているため、YouTube配信や解説動画の素材作りもこれ一本でOK。編集ソフトを立ち上げる前の準備を高速化し、クリエイティブな時間を確保できます。
まとめ.OBSでスムーズなYouTube配信を実現しよう!

OBSを使ったYouTube配信は、以下の4ステップで誰でも始められます。
配信機材・アカウントをそろえる
OBSをインストールして自動設定
YouTubeアカウントと連携
OBSで配信開始ボタンを押す
最初はツール上の設定項目が多くて戸惑うかもしれませんが、一度設定してしまえば、2回目からは「OBS起動→配信開始」の2クリックだけで配信できるようになります。
まずは「限定公開」で、自分や友達だけに見せるテスト配信から始めてみてください。 あなたの声やプレイ映像が、画面の向こうの誰かを楽しませる瞬間が待っていますよ!