動画編集において、特定の音声を消す方法を探していませんか?
「動画から音声をすべて消したい」「著作権対策のため動画からBGMを消したい」 「動画から雑音を消したい」など悩みはさまざまです。
動画の音を消す目的は5つ(全音声/特定区間/BGMだけ/声だけ/雑音だけ)に分かれるため、それぞれの目的に対応できる編集ツールを選ばなければなりません。
そこで今回は、動画の音を消すのに便利な編集ツールや、実際の使い方までわかりやすく解説します。
Part1. 「動画の音を消す」は目的別に5タイプ
「動画の音を消す」と一口に言っても、目的別に5つのタイプに分けられます。
1.1 【タイプ1】動画から音声を消す(全音声を消す/ミュート)
この方法は、動画内の話し声・BGM・環境音など、すべての音をまとめて消去できる最もシンプルな編集方法です。「撮影時の雑音がうるさいためすべて無音にしたい」「SNS投稿用に映像だけを見せたい」など、手軽に音をなくしたい人に向いています。
注意が必要なのは、「ミュート(音量を0にする)」と「音声トラックの削除」は似て非なる処理だという点です。
ミュートは単に音が聞こえない状態にしているだけでデータは残っていますが、トラック削除は音声データそのものを削除するため注意しましょう。
1.2 【タイプ2】動画特定の音声消す(特定区間だけ無音化)
動画全体ではなく、ある一部分だけ音を消す方法です。「言い間違えた部分だけ消したい」「個人情報に関する発言を隠したい(ピー音を入れたい)」「特定のシーンだけBGMを切りたい」といった、細かい演出が必要なケースに向いています。
注意したいのが、この作業にはタイムライン編集が必須であるという点です。消したい箇所の「開始点」と「終了点」で音声クリップを分割(カット)し、その区間だけ音量を0にする操作が必要になります。
スマホアプリでも可能ですが、違和感のないスムーズな無音化を目指すなら、波形を見ながら細かく調整できるPC用の編集ソフトを活用しましょう。
1.3 【タイプ3】動画からBGMを消す(BGMだけを消す)
「ナレーションや話し声は残したまま、気に入らないBGMだけを消したい」あるいは「BGMを別の曲に差し替えたい」という高度なニーズを満たす方法です。
通常、動画の音声は声も音楽も一つにミックスされているため、単純な音量調整では分離できません。この場合、「ボーカル」と「伴奏(BGM)」を周波数の違いで識別して分ける「音声分離」機能を持つツールが必要になります。
しかし、完全にBGMだけをゼロにするのは、プロ用ソフトでも難易度が高い作業です「完璧に消えるとは限らない」と理解しておきましょう。
1.4 【タイプ4】動画から声だけを消す(声だけ消す/ボーカル削除)
タイプ3の逆で、BGMや環境音はそのままに、人の話し声だけを取り除く方法です。「ゲーム実況動画から配信者の声だけ消したい」「ドラマのセリフを消して映像素材として使いたい」といった場合に必要とされます。
この処理は人間の手作業ではほぼ不可能で、AI(人工知能)を搭載した分離ツールを使うのが一般的です。
AIを使った分離ツールでは、AIが「人の声」の特徴を学習して抜き出しますが、精度は素材に大きく依存するため注意しましょう。
1.5 【タイプ5】動画から雑音を消す(ノイズ低減/除去)
屋外撮影での風切り音や、室内のエアコンの駆動音、マイクのヒスノイズなどを軽減する方法です。「声を聞き取りやすくしたい」「プロっぽいクリアな音声にしたい」という品質向上を目的とする人に向いています。
重要なのは、雑音を「完全にゼロ」にしようとすると、必要な話し声まで機械的な音質に劣化してしまう点です。ある程度の環境音は残しつつ、不快な周波数だけを削って聞きやすくする程度に抑えておきましょう。
UniConverterのような専用ソフトに搭載されている「ノイズ除去」機能を使えば、AIが自動でノイズの種類を判別し、声質を保ったまま聞き取りやすいレベルまで自動調整してくれるため、初心者でも失敗が少なくおすすめです。
Part2. 目的別:おすすめツール5選+比較表
ここからは、目的別におすすめツールを紹介します。
2.1 Wondershare Uniconverter(Windows/Mac|デスクトップ)
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Windows / macOS /デスクトップから利用でき、複数の目的を1本で対応可能な万能ツールです。動画の音声をまるごと消去する基本的な機能に加え、AIツール機能を使えば「ボーカル除去」や「ノイズ除去」も高品質に行えます。
例えば、街中の撮影動画から雑音だけを消したり、MVから歌声だけを抜くといった高度な処理も難しくありません。
多くのファイル形式に対応しており、画質を維持したまま変換・圧縮も同時に行えるため、PCで本格的に作業したい方に最適です。
2.2 CapCut(スマホ/PCの代表枠)
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Windows / macOSだけでなくiOS / Androidで使える、スマホで手早く編集したいならおすすめのツールです。AIを使ったノイズ除去や「音声の分離(ボーカル抽出)」を簡単に行えるほか、動画の不要な部分だけカットし、音を消す作業も直感的に行えます。
PC版やブラウザ版も進化しており、デバイスを問わず作業できるのが強みです。
一方で、アプリ内の音楽や素材には商用利用不可のものも含まれる恐れがあるため、YouTube等の収益化動画に使う際は権利関係に注意しましょう。
また、Pro版(有料)限定の機能が増えている点も考慮する必要があります。
2.3 iMovie(iPhone/Macの代表枠)
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Apple製品に標準搭載されており、音声の全消しや一部区間のミュートを手軽に行えるツールです。
タイムライン上で音量線を下げるだけで音を消せるため、難しい知識が一切不要なのがメリット。iPhoneで撮影した動画をMacで仕上げるといった連携もスムーズで、余計なアプリを入れたくない人に最適です。
一方、「人の声だけミュートする」といったAI機能は搭載されていないため、あくまでシンプルかつ標準的な編集作業に向いています。
2.4 Clipchamp(Windows/ブラウザの代表枠)
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Windows 11の標準エディタで、動画から音声を切り離す操作が簡単に行えます。
ノイズ抑制機能も利用でき、会議録画の雑音を減らす程度の処理なら十分対応可能です。
オンラインベースのため、ハイスペックなPCでなくとも動作しますが、長時間の4K動画など重いファイルの処理には向いていない恐れもあるため注意しましょう。
2.5 LALAL.AI
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動画編集ソフトではなく、ブラウザやスマホから利用できるAIを活用した音源分離サービスで、「BGMだけ消したい」「セリフだけ残したい」という特定のニーズに対して便利です。
動画ファイルをアップロードすれば、BGMや声だけを削除でき、声を抽出した後に別の編集ソフトで映像と合わせます。
しかし、Webサイトにファイルをアップロードする仕組みのため、社外秘の動画などはセキュリティリスクを考慮しましょう。
多ツール比較表
動画の音声除去のために編集ツールを選ぶ際には、全部削除したいのか、BGMだけ消したいのかなど、目的に応じて選びましょう。
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ツール名 |
対応OS |
音声削除機能(対応) |
価格 |
|
Wondershare UniConverter |
Windows / macOS / ブラウザ |
全音声を消す:◯ 特定区間だけ消す:◯ BGMだけ消す:◯ 声だけ消す:◯ 雑音を消す:◯ |
Windows版1年間プラン 5,380円(税込) Mac版 1年間プラン 5,580円(税込) |
|
CapCut |
Windows / macOS(デスクトップ) |
全音声を消す:◯ 特定区間だけ消す:◯ BGMだけ消す:◯ 声だけ消す:◯ 雑音を消す:◯ |
無料プランあり 有料プラン(PC) 2,180円〜 |
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iMovie |
macOS / iOS(iPhone・iPad) |
全音声を消す:◯ 特定区間だけ消す:◯ BGMだけ消す:×(BGMだけの自動分離は非対応) 声だけ消す:×(声だけの自動分離は非対応) 雑音を消す:△ |
Appleデバイスで無料提供 |
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Clipchamp |
Web / Windows(Microsoftの動画エディター) |
全音声を消す:◯ 特定区間だけ消す:◯ BGMだけ消す:×(BGMだけの自動分離は非対応) 声だけ消す:×(声だけの自動分離は非対応) 雑音を消す:◯ |
無料 有料版はMicrosoft 365 Personal および Familyで利用可能 |
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LALAL.AI |
Web(ブラウザ) / iOSアプリ / Windows・macOS(デスクトップアプリ) |
全音声を消す:× 特定区間だけ消す:× BGMだけ消す:◯声だけ消す:◯ 雑音を消す:◯ |
無料版あり 有料版 1,185円〜/月 |
どのツールにするべきかお悩みの際は、次の3つの選び方をおすすめします。
- 迷ったら、“全部まとめて対応できる”Uniconverterを選びましょう。
- スマホでサッと編集したい場合、CapCut / iMovieがおすすめです。
- BGMや声の分離を優先したい場合、AIのようなオンラインAIツールも一つの手段となります。
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Part3. UniConverterで5目的を解決する手順
ここからは、Uniconverterを使って動画の音声を削除する方法を紹介します。
素材によって音声が完全に消えないことがあるため、プレビューで必ず確認しておきましょう。
※UniConverterのmacOSアプリ版でご説明します。
3.1 動画から音声を消す(全音声を消す:ミュート/削除)
①UniConverterのアプリケーションを開き、画面下部の動画編集をクリックして開きます。
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➁編集したい動画を追加します。
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③動画を追加できたら、右側メニューから「オーディオ」を選び、「調整」をクリックして、音量ゲージを0にします。
これにより、動画全体の音声やBGMがすべて消されます。
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④編集が完了したら、右下の「エクスポート」ボタンを押して保存可能です。
3.2 動画特定の音声を消す(特定区間だけ無音化)
UniConverterを使って特定区間を無音化したい場合、無音化したい箇所のみトリミングをしてから、先ほどと同じミュート作業を行います。
①アプリのトップページから、「動画編集」を選び、動画をアップロードしましょう。
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⓶編集画面下部の「ハサミマーク」のある箇所をクリックすると、トリムページに移ります。
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③トリムしたい箇所にカーソルを置き、ハサミマークをクリックすれば動画が分割されます。
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音を消したい区間のみ取り出せたら、先ほどと同様にミュート作業を行ってエクスポートし、もとの画像とつなぎ合わせましょう。
これにより、特定の区間のみ無音とすることが可能です。
3.3 動画からBGMを消す(BGMだけを弱める/消す)
動画からBGMのみ消したい場合、UniConverterのAIツールである「ボーカル削除」を使用します。
①アプリのトップページからAIツールを選択し、右上の「ボーカル削除」(あるいは「ボーカルリムーバー」)をクリックします。
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➁編集したい動画をアップロードすると、AIによる音声解析が始まります。
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③音声解析が完了すると、オリジナルの音声とBGMのみ、ボーカルのみの3パターンが表示されるため、BGMを消したい場合は「ボーカル」をチェックし、画面右下より動画をエクスポートしましょう。これにより、BGMだけ消された動画が出力されます。
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3.4 動画から声だけを消す(声だけ消す:ボーカル削除/音声分離)
①動画から声だけを消したい場合も、同じく「ボーカル削除」を使用します。
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➁編集したい動画をアップロードすると、AIによって音声が解析されます。
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③解析が完了してから、「BGM」の欄にチェックを入れて動画をエクスポートすることで、音声やナレーションのみを削除した動画に編集されます。
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3.5 動画から雑音を消す(ノイズ除去)
①動画からノイズを除去したい場合、AIツールの「ノイズ除去」をクリックしましょう。
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➁ノイズを除去したい動画を選んでアップロードしてください。
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③動画のアップロードが完了した後、右下の「一括除去」をクリックすれば、ノイズが削除された動画を保存できます。
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Part4. まとめ
ここまで、動画における特定の音声などを削除する方法について解説してきました。
動画から特定の音声、BGMなどを消すためにどのツールにするべきかお悩みの場合は、最もマルチに活用できるUniconverterがおすすめです。
動画編集に必要な機能が一通り揃っているため、基本的な編集から高度なものまで幅広いニーズに対応できます。
一方、スマホでサッと編集したい場合はCapCutや iMovieがおすすめです。
BGMや声の分離だけできれば問題ないケースでは、LALAL.AIのようなオンラインAIツールも活用してみましょう。
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Part5. よくある質問(FAQ)
Q1:ミュートと音声トラック削除の違いは?
ミュートは「再生は無音にする(音量を0にする)」操作で、音声トラック削除は「音声データ自体をタイムライン(または素材)から取り除く」操作です。
編集で一時的に音を消したい・あとで戻す可能性があるならミュート、最終的に不要でデータとしても消したいなら削除をおすすめします。
Q2:特定区間だけ無音にしたい時のコツは?
区間だけ無音にしたいときは、その区間でクリップを分割して該当クリップだけミュートするか、キーフレームでその区間だけ音量を0にする方法が定番です。
Q3:雑音が消えすぎて声も不自然になるのを防ぐには?
ノイズ抑制は強くしすぎると声まで削れて不自然になりやすいので、完全に無音にするのではなく、控えめな強度から少しずつ上げて聞き比べていきましょう。