音楽や音声を編集していると、「必要な部分だけを切り分けたい」、「長い録音をトラックごとに分割したい」と感じる場面があるでしょう。Audacityは無料で使える定番の音声編集ソフトで、音声の分割やトラック分割といった基本的な編集にも対応しています。ただし、「Audacityで分割する使い方が分かりにくい」「トラックを自動で分割できるのか知りたい」と感じる方も少なくありません。
そこで今回は、Audacityにおける音声ファイルのトラック分割の種類や具体的な使い方、Audacity以外で音声や曲を分割する方法についても整理して解説します。
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1. Audacityとは
Audacityは、無料で利用できるオープンソースの音声編集ソフトです。
Windows、macOS、Linuxに対応しており、録音、編集、分割、書き出しといった基本的な音声処理を一通り行えます。シンプルな波形編集から複数トラックを使った編集まで対応しているため、初心者の簡単な作業から、ある程度本格的な音声編集まで幅広く活用されています。
一方で使い方に独自性があり、慣れるまでは戸惑うこともありますが、無料で高機能な点が大きな魅力です。
1.1 Audacityのトラック分割とは
Audacityの「トラック分割」には、大きく分けて2種類あります。
1つめは、音声トラック上の波形を区切って編集しやすくするクリップの分割です。再生しながら分割点にカーソルを置き、「分割」を実行すると同一トラック内で音声が別クリップに切り分けられます。
2つめは、ラベルトラックによる分割です。曲の区切りにラベルを打っておき、「複数ファイルを書き出し」を使うことで、ラベル単位で自動的にファイルを分割して保存できます。
編集目的ならクリップ分割、曲ごとの書き出し目的ならラベル分割、と覚えると迷いません。
1.2 Audacityのトラック分割のユースケース
Audacityのトラック分割は、長い録音をパートごとに整理したいときや、不要部分を切り分けて編集したいときに役立ちます。例えば、講義やインタビュー音声を章ごとに分けたり、ライブ音源を曲単位で区切って書き出したりする用途です。
また、ステレオ音源を左右のチャンネルに分離し、2本のモノラルトラックとして扱うこともできます。これにより、片側だけ音量が小さい場合の補正や、左右の音を別々に加工したい場合に編集がしやすくなります。
1.3 Audacityでトラックを分割する方法
クリップ分割の使い方は、音声を読み込んだら分割したい位置に再生カーソルを置き、メニューの「分割」を実行します。これで同一トラック内の音声が複数のクリップに区切られ、不要部分の削除や位置調整がしやすくなります。
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一方、ラベル分割の使い方は、曲の区切りにラベルを追加しておき、「複数ファイルを書き出し」を選ぶだけです。これにより、ラベル単位で自動的に別ファイルとして保存できます。
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2. Audacity以外でトラックを分割する方法
Audacityはオープンソースとして公開されているものの、商用ソフトと比較して使いやすいとは言えません。そこで、Audacity以外でトラック分割する方法を紹介します。
2.1 サードパーティ製ツールを使用
Audacity以外にも、トラック分割に対応したサードパーティ製の音声編集ソフトは多数あります。代表的なものとしては、Wondershare UniConverter、Adobe Audition、WavePadなどが挙げられます。これらは有料ソフトが中心ですが、視覚的に分割点を指定できたり、複数トラックの同時編集に強かったりと、高機能なのが特徴です。DAW経験者や、音楽制作・業務用途で精密な編集が必要な場合には、Audacityよりも作業効率が高くなるケースもあります。
2.2 OSに標準搭載されたツールを使用
OSに標準で搭載されているツールでも、簡易的なトラック分割は可能です。
Windowsでは「ボイスレコーダー」や「フォト」アプリの簡単な編集機能、macOSで「QuickTime PlayerやGarageBandが利用できます。これらは本格的なトラック管理には向きませんが、不要部分を切り取る、冒頭と末尾を分けるといった用途には十分です。ソフトを新たにインストールしたくない場合の選択肢として有効です。
2.3 スマホアプリを使用
スマートフォンでも、音声や音楽を分割できるアプリは数多く存在します。iPhoneではGarageBand、AndroidではWaveEditorやLexis Audio Editorなどが代表例です。操作はタップ中心で直感的なため、外出先での簡単な編集や、録音直後の分割作業に向いています。ただし、細かな調整や複数トラック管理はPC向けソフトより制限があるため、用途を限定して使うのがおすすめです。
2.4 Webアプリを使用
ブラウザ上で動作するWebアプリでも、音声の分割は可能です。Audio Trimmer、Clideo、TwistedWave Onlineなどは、音声ファイルをアップロードし、開始・終了位置を指定するだけで分割できます。インストール不要で手軽に使える反面、編集機能は最低限で、長時間音源や高音質ファイルには向かない場合もあります。とにかく素早く分割したい場合に適した使い方です。
3. 音楽を分割するならWondershare UniConverter
Audacityは高機能で自由度の高い音声編集ソフトですが、使い方が独特で、トラックやクリップの概念に慣れるまで時間がかかる点は否めません。
とにかく素早く音楽を分割したい、難しい設定は避けたいという場合には、Wondershare UniConverterのようなサードパーティ製のPCソフトが向いています。UniConverterはAI機能を駆使して、トラックを自動で分割します。また、開始時間と終了時間を手動で指定でき、直感的に音楽を分割可能です。
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以下では、UniConverterを使って音楽を分割する手順を紹介します。
UniConverterで音楽を分割する手順
Step1.MP3カッターの起動
UniConverterを起動し、画面中央に表示される「オーディオ」タブをクリックします(①)。
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画面下部に表示される「MP3カッター」を選択します(②)。
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Step2. 分割したい音楽ファイルの選択
新しいウィンドウが表示されるので、中央にある「ファイル」アイコンをクリックします(③)。
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分割したい音楽ファイルを選択し(④)、「インポート」ボタンをクリックしましょう(⑤)。
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Step3. 音楽ファイルの分割
AIが音楽ファイルを分析し、自動的にトラックを表示します(⑥)。
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手動で編集する場合には、音楽の波形に位置する赤色のバーをマウスでドラッグ&ドロップします(⑦)。
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たとえば、終了時間をカスタマイズする場合には、「終了点に設定」ボタンをクリックしましょう(⑧)。
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すると、最初のトラックの終了時間が変更されます(⑨)。
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編集が終わると、「エクスポート」ボタンをクリックするだけです(⑩)。
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4. Audacityのトラック分割に関するよくある質問
分割できるファイル形式は?
Audacityでは、WAV・AIFF・MP3・FLAC・OGGなど、一般的に使われる音声ファイル形式を分割できます。WAVやAIFFは標準で扱えますが、MP3など一部の形式は、初回利用時にエンコーダの設定や追加コンポーネントの確認が必要になる場合があります。編集自体はどの形式でもほぼ同じ手順で行えますが、音質を保ちたい場合は無圧縮形式で編集し、最後に目的の形式で書き出すのがおすすめです。
5. まとめ
Audacityは無料で高機能な音声編集ソフトで、トラック分割を含む多彩な編集が行える点が魅力です。ただし、Audacity以外にも音声ファイルをトラック分割する方法があります。
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機能 |
使いやすさ |
総合点 |
|
|
Audacity |
〇 |
△ |
〇 |
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サードパーティ製PCソフト |
◎ |
◎ |
◎ |
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OS標準搭載ツール |
△ |
〇 |
△ |
|
スマホアプリ |
〇 |
△ |
△ |
|
Webアプリ |
◎ |
〇 |
〇 |
機能の高さや使いやすさを考慮すると、サードパーティ製のPCソフトを使って音声ファイルのトラックを分割するのが最善です。そのなかでもおすすめなのがWondershare UniConverterです。直感的な使い方が可能で、AIを活用した音声ファイルを自動でトラック分割できます。UniConverterを活用することで、音声ファイルをトラック分割する手間を大きく減らすことができるでしょう。